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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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隣の芝は真っ青

2011-11-22 00:20:13 | 千葉ロッテ

今日で第二次戦力外通告が終了し、予想どおりにロッテからは追加でチームを去る選手は外国人を除けばゼロでした。
これで現時点での支配下選手登録は67人、あれやこれやと夢を馳せるには枠が足りなさすぎます。
各チームともいろいろと事情を抱えているのでしょうから隣の芝生であることは分かっていますが、やはりロッテのぬるま湯ぶりが際立っているように思えてなりません。
とてもダントツの最下位チームとは思えない動きの鈍さは嘆かわしく、また情けなくもなってきます。

それにしても高橋信を希望どおりに自由契約にするのであれば大村も右に倣えとしてくれればとは勝手な都合ですが、もし大村が自分もと言い出したら巨人は断れるのか、高橋信との違いをどう説明をするのかに興味があります。
まるでロッテが獲ることが決まっているかのように大村で商売をする気が満々、あるいはそんなところなのかもしれません。
そうなると一昨日あたりから思いついた大村よりは高橋信との考えが強くなってきますし、年齢的にも年俸的にもポジション的にも意外にはまるような気がします。
もちろん高橋信も高価ですから簡単なことではなく、あくまで大村との比較での話となります。

また川島亮が楽天に金銭トレードで移籍をするとのニュースには、何とも複雑な思いになっています。
ロッテファンであった川島亮ですので獲れるのであればロッテに獲って欲しかったのですが、しかし投手過多のチーム事情を考えればそれも叶いません。
川島亮は故障、復帰を繰り返してここ数年はまともに戦力になっていませんから思い入れの部分が強いことの自覚はありますが、それでも光原に比べれば期待が持てます。
とにかくいろいろな意味で一軍に手が届かない投手が、誤解を怖れずに言えば無駄に枠を占有していることが腹立たしくなってきます。
それにしても各チームともこのオフはかなりの大手術でチームを作り直そうとしている姿勢が見える中で、ロッテの停滞ぶりは異質と言ってもよいでしょう。
この静かなるロッテが吉凶のいずれと出るのか、鬼が大笑いしそうですので今日はこの辺にしておきます。

 

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2011年通信簿 23 塀内久雄

2011-11-21 00:33:33 | 千葉ロッテ

23 塀内久雄 内野手 30歳 年俸1610万円

【2011年成績】 35試合 45打数 4得点 8安打 打率.178 0二塁打 0三塁打 0本塁打 2打点 0盗塁 2四死球 11三振 得点圏打率.267

ロッテのブライアントを目指して16を背負った塀内はしかし一年限りで大塚から23を禅譲されて、30代での新たなスタートを切りました。
その大塚から熱く、そして怖い視線を浴びての2011年でしたが、一昨年のプチブレイクが遠い昔に思える低調なシーズンとなってしまったのは悲しすぎます。
やはり昨年の無為な時間が塀内を冷ましてしまったのか、あるいは単なるフロックに過ぎなかったのかは今となっては永遠の謎ですが、そんなことも言ってはいられません。
とにかく貪欲にレギュラーを目指すつもりでアピールをする、暗黒王子改め光明王子としての来季に期待をします。

ポスト西岡が帯に短したすきに長しで決まり切らないこともあってか塀内にも2年ぶりにショートの守備が巡ってきましたが、やはりどうにもしっくりときません。
さほど動きが悪いわけではありませんが、スローイングが不安定なだけに見ていて尻がもぞもぞとします。
基本的には二遊間の選手だと思っていた塀内ですが、何だかんだ言いながらも三塁の守備が一番に落ち着きがあるように思えてきました。
どうにも青野が失速をしてから今江を脅かす存在がいないため、塀内には一念発起して三塁を狙うのが面白いかもしれません。

打撃は1割台と散々な数字ではありますが同一リーグを相手には.267とまずまずでしたので、代打での出番も増やしたいところです。
そして例によって左対左にこだわる西村監督だけに左腕と対したのは僅かに2打席でしたが、1安打1四球と意外な結果を残したことにも注目をしたいです。
打席が少ないのでさほど参考にはできないかもしれませんが昨年も3打数1安打1四球の.333ですし、しっかりとバントも決めています。
さすがに左腕に左打者を代打に出すのは西村監督でなくてもあまり出来ることではないですが、スタメン起用をした際には我慢をして見るのも手かもしれません。
ただ相変わらず高めのストレートに力負けをしているスイングは塀内のままですから、このあたりの対策がまず求められます。
当てにいくというのとは違いますが、始動がやや遅いのとぶん回しすぎなのが改善ポイントですのでコンパクトに振り抜くところから始めてみましょう。
少なくとも金森打法が塀内に合うとは思えませんので、我が道を行くといったつもりで頑張って欲しいです。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿


【オリオン村査定】 1610万円 → 1500万円 (▼7%)

 

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2011年通信簿 22 里崎智也

2011-11-20 01:58:48 | 千葉ロッテ

22 里崎智也 捕手 35歳 年俸1億4500万円

【2011年成績】 109試合 338打数 28得点 75安打 打率.222 8二塁打 1三塁打 5本塁打 25打点 0盗塁 43四死球 91三振 得点圏打率.188

昨年よりは出場機会が多かった里崎ですが今季も腰や背中の故障で規定打席には達せず、浦和での調整を余儀なくされるなど苦しいシーズンとなりました。
捕手というポジションからして怪我はつきものですが、ここ数年は満足のできるプレーができているとは言えません。
しかしそれでもレギュラーにはフル出場を課す西村監督の方針もあってか体調の維持には四苦八苦をしているようで、どうにも本末転倒な気がします。
何にせよこれまでの計画性の無い起用のおかげで後継者がまともに育っていませんので、捕手は長持ちとは言いながらも来季に36歳となる里崎にはご苦労ながらももう一踏ん張りしてもらわなければチームが立ちゆかなくなりかねませんから、静かなる反攻に期待をします。

橋本が移籍をしたあたりからそれまでの攻撃的なリードから外角中心の橋本チックなリードに様変わりをした里崎ですが、その傾向は今季も変わりませんでした。
縦のカーブの軽視とも思えるところ、あるいは長距離打者に対する立ち上がって高めのボールを要求するところなども同様です。
それでも里崎がマスクを被ったときの方が防御率がいいのですから、やはり捕手は経験がものを言うポジションであることを痛感させられます。
的場は頑張っていますが不思議なことに干され気味でしたし、田中は捕手としての限界が感じられましたので、まだまだ里崎王国は続くことになるのでしょう。

バッティングでは背中を痛めたこともあってかフルスイングができなかったことも理由でしょうが、王様スタイルの三振が減ったように思います。
そのあたりは打球の分布にも表れており、これまで40%を越えていた左方向への打球が初めて40%を割って36.7%になり右方向の37.6%を下回ったのが注目をされます。
かつては左腕を得意としていた里崎も今季の.179は極端ながらも2009年あたりから苦手になってきたのは、故障がちになったことと無縁ではないでしょう。
しかし里崎の気持ちのいい打球は右中間に飛んでいく印象が強いため、禍を転じて福となすとばかりにこの傾向を是非とも活かしてもらいたいものです。

里崎はどこか井口と立ち位置が似ているように思えます。
昨年に体制が変わった途端に堂々とフル出場宣言をするなど試合に出ることに貪欲であり、しかし実際は年齢を考えれば適度な休養が必要になってきていることは明らかです。
そして後継者を育てることが求められているポジションですので、無理をしてのフル出場は百害あって一利もありません。
まだまだ里崎はチームにとって無くてはならない存在ですし、いろいろな打算もあったでしょうが気持ちよくロッテ愛を口にして骨を埋めることを宣言してくれたのですから、長くチームに貢献ができるようにベストパフォーマンスを引き出すための起用をしなければ嘘でしょう。
そして気分屋の一面もありますので、何らかの役職などにつけてチームリーダーの意識を持たせたいところです。
あれだけ意欲的だった里崎からキャプテンを取り上げたことは大きな失策だったと考えており、その責任感をくすぐるところから始める2012年に期待をします。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿


【オリオン村査定】 1億4500万円 → 1億5500万円 (△7%) ※2年契約

 

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ほふく前進

2011-11-20 01:37:23 | 千葉ロッテ

昨日の林彦峰に続いて今日はマーフィー、金泰均と来季の契約を結ばないことが発表となり、ようやくにロッテの来季に向けたほふく前進が始まりました。
金泰均との契約は球団が3年目のオプションを持ち、そしてそれを行使しないことが既に発表をされていたのでどうでもいい話なのですが、林彦峰とマーフィーは意外感があります。
浦和でもほとんど戦力になっていなかった林彦峰ですから戦力外となること自体に驚きはありませんが、先日に育成枠選手の契約保留者名簿には載っていたことから球団としては来季も契約をするつもりだったものと思われますので、林彦峰からの申し出による退団なのかもしれません。
またマーフィーについては帰国の際に来季は微妙との報道もありましたが、まだ若いですし昨年の実績からすれば今季の成績による判断で切るのは惜しすぎますし、大幅ダウンでの残留がベターではないかと考えていただけにかなり残念に思っています。
とにかく昨年後半からの乱れっぷりからようやく持ち直した矢先の故障が痛すぎましたが、緊縮財政まっしぐらのロッテですから働きの悪い高給取りを抱える余裕はないのでしょう。

ロッテ、サブローについて静観 (11/19 日刊スポーツ)

ロッテの中村家国球団社長(66)がFA権行使の可能性がある元ロッテの巨人大村三郎外野手(35)について慎重な姿勢を見せた。
「ファンも多いし(ロッテに)入ってから長年、貢献してくれた選手」としながらも「今の時点では他球団の選手ですから、何も申し上げられない。状況を見ながらという形になります」。
10月2日の新フロント人事発表の席で重光オーナー代行が「今年出て行った選手でも、呼び戻せる選手がいれば呼び戻したい」と、発言したが、現時点では静観を強調した。

しかしその一方でサブロー改め大村がFA権の行使を示唆したことに対する中村球団社長の言い回しがかなり微妙で、手を挙げるつもりがあるのか無いのかがハッキリとしません。
もちろんFA宣言をする前ですからタンパリングになるような行為を慎むのは当然のことなのですが、ファンとしてはどうしても気になります。
費用対効果が悪いからこそ放出をしたのであろうサブローを重光ジュニアの鶴の一声で呼び戻すのであれば巨人の内紛と五十歩百歩ですし、台頭をした若手外野手との兼ね合いが難しい上に赤字削減の流れから逆行をするような補償が発生をしますので矛盾への説明も求められるでしょう。
戦力外通告の期限が日本シリーズの翌日まで、つまりは順当にいけば月曜日が期限ではあるものの外国人選手には適用をされないものと思われますので、珍しくも土曜日に仕事をしてボーダーライン上の選手との契約更改とマーフィーの解雇を発表したこととの関係が興味深いです。

ロッテがハム自由契約の林を調査 (11/19 日刊スポーツ)

ロッテが、日本ハムを自由契約となった林昌範投手(28)の獲得に向け調査していることが18日、分かった。
中継ぎ左腕不足が深刻なチーム状況で、補強は急務となっていた。
球団関係者は「頭の中にはある。現時点では、ここまでしか言えない」と、コメント。
市船橋高出身の林にとってロッテ入りとなれば地元凱旋(がいせん)にもなる。

あるいはトライアウトから選手を獲得するためにいったん枠を空けなければならない、そんな事情があるのかもしれません。
当たり前のように林に興味を示す名も無き球団関係者の談話が流れましたが、マーフィーの代わりの外国人投手とでも考えれば金銭的な問題はクリアできます。
またどこまで本音かは分かりませんがG.G.佐藤が育成契約でもよいと言っているようですから、野手を中心に育成枠の活用もしたいところです。
そんな度量が中村球団社長や林球団運営本部長にあるかどうかははなはだ疑問ではあるのですが、この時期ぐらいはファンに夢を見させてくれても罰は当たらないでしょう。
もしかしたらそれが本来のミッションであるかもしれない球団売却ネタであっても、引き受け手が積極経営をしてくれる企業であれば問題はありません。
これまで球団を支えてくれたことに感謝をしつつ、笑顔で手を振る準備は万端です。
やや話が横に逸れましたが、記録的とも言える暖冬ではありながらも情報も夢も無いままに越すには寒すぎる冬です。

 

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2011年通信簿 21 内竜也

2011-11-19 00:48:09 | 千葉ロッテ

21 内竜也 投手 26歳 年俸1750万円

【2011年成績】 21試合 1勝1敗0S 防御率2.19 24回2/3 17被安打 1被本塁打 7与四球 2与死球 24奪三振 被打率.198

小林宏のFA移籍で守護神としての期待が高かった内ですし、本人も春季キャンプから強い意欲を見せていたのですが、しかし中継ぎでスタートをした今季は夏前に右肘痛で離脱をして手術を受ける羽目となり、この秋口になっても復帰への道筋が見えてきません。
4年前に右肩の手術をしてからようやくに復帰をしたところからプロ初勝利、日本一への貢献と遅ればせながら才能を開花させ始めていただけに、とにかく残念の一言に尽きます。
さすがに肩、肘と相次ぐ故障は厳しいものがありますし、おそらくは来季の開幕には間に合わないでしょう。
とにかく今は万全の状態になることを目指して焦らずにリハビリをすること、それだけを願っています。

もともとが右肩の手術から復帰をした時点で見るからに肩肘に負担がかかりそうなフォームになっていたのですが、本人からするとあれが一番に楽な投げ方だったらしいです。
以前に比べれば昨年あたりからはかなりスムーズになってきていましたから、今回の肘痛との因果関係はきっと無いのでしょう。
もしかすると春先に痛めた右足首をかばうことで微妙にフォームが崩れたことが原因かもしれず、しかしいろいろと詮索をしても仕方がありません。
今季も伸びやかなストレートと縦に割れるスライダーで好投をしてキャリアハイが狙えただけに、とにかく惜しいとしか言いようがありません。
内が万全であればあれだけ伊藤に負荷が集まることもなかったでしょうから、とにかく痛すぎる内の離脱でした。

やはり内がいるといないとではリリーフ陣の厚みが違いますので、心から無事に戻ってきてくれることを祈っています。
チームにはストレートを武器にする投手が少ないだけに、日本シリーズで対戦をした中日の打者から「150キロらしい150キロを久しぶりに見た」と言わしめた剛球はロッテにとっての貴重な財産ですし、ここにきて攻撃的なピッチングができるようになってきましたので消えゆくことは球界の損失でもあります。
それだけに一日でも早い復帰が望まれますが第一は完治を目指すことであることは言うまでもなく、七転び八起きと考えればまだまだだと思う内であって欲しいです。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿


【オリオン村査定】 1750万円 → 2000万円 (△14%)

 

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2011年通信簿 20 服部泰卓

2011-11-18 01:36:48 | 千葉ロッテ

20 服部泰卓 投手 29歳 年俸900万円

【2011年成績】 5試合 0勝0敗0S 防御率10.80 1回2/3 4被安打 0被本塁打 0与四球 0与死球 1奪三振 被打率.500

なんだかちょっと変わったな、というのが今季の服部の印象でした。
暫くは何が変わったのかが自分でも分からなかったのですが、どうやら微妙にフォームをいじったようです。
あれだけそっぽを向いていた服部が少しだけではありますがリリースの際に捕手の方を見ている、これは意外な感じがありました。
ただそうであっても微妙なコントロールが戻ってきたわけでもなく、むしろ昨年よりも力不足を露呈した感があります。
そもそも服部を中継ぎで使うこと自体が間違っているとは数年来の主張ですが、ドラフト1巡目の入団であってもこの4年間の成績では贅沢も言っていられません。
年齢的にもさすがに来季がラストチャンスだと思いますし、思いたいので、悔いのないシーズンにしてくれることを願っています。

それにしても昨年の.484に続いて今季の.500の被打率は酷すぎます。
分母が小さいのであまり数字だけを取り上げても仕方がないのですが、服部の立ち位置でこの数字ではあっさりと見切られるのも当然でしょう。
是非はともかくとしても左打者対策として起用をされての7打数4安打ではお話になりませんし、最初の2試合がまずまずだったので逆に落胆が大きくなりました。
とにかく球威が無いためにストライクゾーンで勝負をすれば力負けをしてしまいますし、しかしコーナーを丹念に突くほどのコントロールもなく、またストレートが速いわけでもありませんので、服部としてもどうにもならないお手上げ状態が本音かもしれません。
あれだけ社会人時代は輝いていたものが見る影もなく錆びてしまうのがプロの厳しさと言ってしまえばそれまでですが、例年であれば3巡目程度だとのファーストインプレッションがここまで当たってしまうと悲しくもなりますし、スカウト陣にも猛省を促します。
何にせよボールの出し入れで勝負をしていた服部が置きにいくようなピッチングでは活路を見いだせるはずもありませんから、とにかく思い切り腕を振れとの言葉を贈ることにします。

2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿


【オリオン村査定】 900万円 → 800万円 (▼11%)

 

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トライアウトにGO!

2011-11-18 00:15:00 | 千葉ロッテ

西村監督が24日に神戸で行われる第一回トライアウトの視察をするとのことで、当日は鴨川キャンプの最終クールの初日ですから並々ならぬ決意が感じられます。
ダントツの最下位ながらもドラフト以外の戦力補強の中心が戦力外からの採用とは悲しい話ではあるものの、昨年には的場や秋親、川越らの頑張りもあっての日本一でしたし、こういった環境から這い上がって活躍をする選手を見るのは楽しみの一つでもありますので悪い話ではありません。
しかしどうしても気になると言いますか越えなければならない壁は支配下選手登録枠の空きで、今季終了時点の69人から金泰均、坪井、那須野、宮本、定岡が退団をして64人になり、ドラフトで藤岡、中後、鈴木、益田の指名をしたことで68人ですから残りの椅子は2つとなります。
どうやら第二次戦力外通告の雰囲気がロッテにはないことから、もしトライアウトからの採用があればまたしても育成枠選手が泣くことになりそうで不安がいっぱいです。

掘り出し物見つける!西村監督、合同トライアウト視察 (11/17 スポーツニッポン)

ロッテ・西村監督が24日に行われる12球団合同トライアウト(ほっと神戸)を視察する。
林信平球団運営本部長は「やはり生で見た方がいいということ。うちは補強ポイントが多いので」と説明した。
当日は千葉・鴨川の秋季キャンプ中。
12月5日には本拠地・QVCマリンで2度目のトライアウトも開催されるが、自ら神戸へ足を運んで直接新戦力候補をチェックする。
来季の最下位脱出へ、指揮官自身の目で掘り出し物を見つける。

ここのところは球界全体がシビアになっており、これまでであれば考えられないような選手が戦力外通告をされています。
長年にわたってチームの中心選手として活躍をしていても成績が落ちればあっさりと切られるのは選手会の横暴ぶりからすれば自業自得ではあるのですが、まだ若く故障をしたわけでもなく不調も1年ぐらいでしかない加藤大や林、G.G.佐藤や石井あたりが市場に出るのは驚きですし、こちらはいろいろと事情がありながらも名前があるところではMICHEAL、杉山、下柳、長谷川、大家、河原、橋本、山崎、佐伯、葛城などが現役に固執をするのは昨今の流れなのかもしれず、また岩崎、秦、高木、阿部、加藤武、菊地、稲田、桜井らは数年前であれば獲るためには相応の出費が強いられたであろう面々ですから時代は変わったものです。
特に日本ハムはMICHEALと高橋の放出は絶好のタイミングでしたし、そうなれば今回の林と菊地の見極めも確かな裏付けがあるのかもしれません。
日本ハムに籍を置いていたこともある石川前球団運営本部長が目指していたのは、おそらくはこのスタンスだったのだと思います。

肝心のトライアウトですが、掘り出し物と銘打っている以上はファンが期待をするようなビッグネームとは縁遠いものとなるでしょう。
西村監督とすれば中継ぎ左腕が欲しいでしょうから林などは垂涎の的だと思われますが、しかし予算的には無理がありすぎます。
トライアウトに参加をするかどうかは分かりませんが投手では岩崎と川口、捕手では中谷、内野手では稲田と高島あたりになるのではないかと想像をします。
ただこのクラスですと西野や角らの夢を奪ってまで獲得をする必要があるのかは疑問ですし、個人的には納得ができないかもしれません。
理想と言ってしまえば関係者には申し訳ないながらも橋本、林、光原、香月、松本で約5000万になるのですから、この資金をベースに2人程度を獲れば全てが解決をします。
何だかんだ言いながらも結局はボウズに終わるような気がしないでもありませんが、あまりにロッテの話題がなさ過ぎますので取り上げてみました。

 

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2011年通信簿 19 唐川侑己

2011-11-17 01:47:30 | 千葉ロッテ

19 唐川侑己 投手 22歳 年俸3450万円

【2011年成績】 24試合 12勝6敗0S 防御率2.41 168回1/3 146被安打 6被本塁打 35与四球 8与死球 122奪三振 被打率.237

4年目の今季こそ2桁勝利をと期待が集まった唐川でしたが、その期待に見事に応えての12勝でチームの勝ち頭となりました。
誘導尋問ながらも来季の開幕投手を狙うとのコメントを口にするなど確実にロッテのエースに向けての挑戦権を手にしたと言えますので、このまま一気に駆け上ってもらいましょう。
入団4年目の28勝はダルビッシュの48勝、田中の46勝、涌井の40勝、前田健の34勝には及ばないものの、由規の26勝や成瀬の21勝は越えています。
来季以降の頑張り次第で充分に球界を代表する投手になれるだけの資質を備えている唐川ですので、そのためにもまずは来季のステップを確実にこなしたいところです。

昨年は故障での離脱が長かったことで足踏み状態のシーズンではありましたが、もし万全であれば今季ぐらいの成績は残せたはずです。
つまりは昨年に比べて今季の唐川のピッチングに著しい変化はなく、順調に体の成長とともに成績も伸びているといったところでしょう。
マウンド上でのポーカーフェイスは頼もしい限りですし、贔屓目もありますがエースとしての風格は成瀬よりも唐川の方があるように思えます。
その唐川の今季の小さな変化を強いて挙げるとすれば、やや目立ちがちだった無駄な四球が減ったことでしょう。
今季もあっさりと歩かせるケースはありましたが、それでも低反発球の導入による球界全体の減少傾向だけでは語れない進化があったと思います。
チームトップの8死球だけで判断をするわけでもありませんが、抜けよりも攻めての死球が多かった印象が強くあります。
このあたりは捕手のリードとの兼ね合いもありますが、これが唐川の気持ちの変化によるものであれば一つの壁を乗り越えたと言ってもよいでしょう。
またテンポの良さも唐川の持ち味であり、貧打に苦しんだ味方打線から一試合平均で3点を越える援護をもらえたことは特筆すべきことだと考えます。

その唐川の課題は体全般におけるスタミナ強化、これに尽きます。
ルーキーイヤーに比べれば見違えるような体つきにはなったものの、今季も疲労性肩痛で離脱をするなど不安は隠しきれません。
イニング別の失点も序盤の11点に対して中盤では一気に31点に膨れあがりますので、勝ち投手の権利を得る5回前後でひと山あるのが唐川です。
逆に言えば立ち上がりはきっちりと抑えて打線の援護を引き出したからこその2桁勝利ですから、スタミナがつけばもっと白星は増えるでしょう。
また7月早々に8勝目を手にしながらも約2ヶ月間もの長きにわたって勝利から遠ざかったことは反省材料で、これがなければ15勝は軽かったと思います。
この夏場の防御率が5点に近かったことで防御率のタイトルから後退をしたことはもったいなかったですし、しかし逆に言えば伸びしろだと前向きに捉えることもできます。
2桁勝利へのイーシャンテン、リーチからかなり苦しみましたが10月には3連勝と最後に持ち直したことは、きっと来季の飛躍の材料になることでしょう。
秋季キャンプでも存在感を見せているとの話が伝わってくる唐川ですから、今季の春先のような成瀬との丁々発止をシーズンを通して続けられるよう競い合って欲しいですし、同い年のゴールデンルーキーの藤岡にプロの先輩としての4年間の実力差を見せつける来季であってくれることを信じています。

2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿


【オリオン村査定】 3450万円 → 6000万円 (△74%)

 

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2011年通信簿 17 成瀬善久

2011-11-15 23:46:14 | 千葉ロッテ

17 成瀬善久 投手 26歳 年俸1億3000万円

【2011年成績】 26試合 10勝12敗0S 防御率3.27 189回2/3 188被安打 15被本塁打 18与四球 1与死球 151奪三振 被打率.264

昨年のポストシーズンで鬼のようなピッチングを見せた成瀬はロッテなエースからロッテのエースに脱皮をするきっかけを掴んだようにも見えましたが、しかし終わってみれば3年連続の2桁勝利とはなったもののプロ初の負け越しとロッテなエースのままでした。
春先こそ期待に胸を膨らませるようなピッチングで順調に階段を昇っているように感じられたのですが、交流戦の後半あたりから調子を落として7月には借金を背負い、8月にやや持ち直したものの昨年とは対照的に9月以降は全敗と今季の成瀬を象徴するかのような幕引きです。
つまずきのきっかけとなった6月、そして9月と10月は一試合平均の援護が2点に満たないという成瀬にとっては気の毒な状況ではありましたが、しかし各月ともに防御率が4点を大きく越えていましたので勝てなかった理由を貧打だけに求めるわけにはいきません。
援護がなければ耐えるのがエース、とまでのストイックな要求をするまでもなく、あまりに踏ん張りきれなかった印象が強いのが今季の成瀬です。

ここのところの成瀬の特徴は被弾癖と打たれ出したら止まらない症候群、そして下位打線への気の緩みが挙げられます。
このいずれも今季は昨年に比べれば目立たなかったものの、それでも低反発球の導入がなければ酷い結果に終わったであろうことは想像に難くありません。
気になるのは被打率が高くなったことで、楽天には.310とやられ放題でしたし、オリックスの.296とソフトバンクの.290も打たれすぎでしょう。
右打者に対する.251に比べて左打者には.286と打たれていることから成瀬の持ち味であった球持ちの良さやボールの出所が見えづらいといったアドバンテージが慣れられたか、あるいはフォームの崩れから薄れてきたのではないかと思えるような数字です。
左腕には右打者と判を押したような西村監督のスタメン起用をあざ笑うかのように成瀬に左打者を並べる相手チームに苛立った、そんなシーズンでもありました。

それでもチームトップの6完投、3完封、4無四球と力を見せた成瀬ですし、投手陣の柱として頑張ってくれたことは認めなければなりません。
打線の援護が無かったことだけではなく困ったときの成瀬といった西村監督の起用法のしわ寄せがあったことも考慮をしてあげる必要があることを考えれば、「の」ではなく「な」ではあるもののやはり成瀬がエースであることに異論は少ないのではないかと思います。
もちろん清水がそうであったように消去法的にといった厳しい見方もあるでしょうが、成瀬にはこのまま終わってもらっては困ります。
そんな成瀬への願いは投手陣のリーダーとしてチームを盛り上げていくような言動を心がけて欲しいということで、自分としては地顔だと理解をしているもののしかめっ面への批判も多いようですし、打たれてふて腐れているようにも見えるのは成瀬にとっても得策ではないでしょう。
また太っていることを一概には否定をしませんが、成瀬の場合は緩んでいるようにしか思えないのが正直なところです。
そのあたりを一言で言ってしまえばエースとしての自覚を持って欲しいということに尽きるわけで、年齢的にまだ26歳と先輩連中への遠慮があるのかもしれませんが、プロは実力の世界ですから自身が唐川にまくられていることを考えれば成瀬もそんなことに構ってはいられないはずです。
プロ野球人生として中だるみをしているような感じがするだけに、来季こそはビシッとロッテのエースの風格を見せてくれることを願っています。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿


【オリオン村査定】 1億3000万円 → 1億2000万円 (▼8%)

 

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2011年通信簿 16 ボブ・マクローリー

2011-11-15 00:46:32 | 千葉ロッテ

16 ボブ・マクローリー 投手 29歳 年俸1600万円

【2011年成績】 なし

とにかく一球も投げないままに退団をしたマクローリーですので、どうにも評価のしようがありません。
春季キャンプでは紅白戦などの実戦登板はおろかシート打撃にも登板をせず、記憶違いでなければブルペンでの投球練習すらしていないはずです。
キャンプ中に右肩を痛めたとは公式発表ですが、これは来日前から故障をしていたと見る方が妥当でしょう。
テストをしてまで獲った選手がこれではお粗末に過ぎますし、もしメディカルチェックを課していなかったのであれば石川前球団運営本部長らしからぬ失態です。

あのローズですら紅白戦には出場をしていましたので、このマクローリーの離脱は空前絶後の出来事と言ってもよいでしょう。
自由契約が発表をされたときには秋に再度のテストをして肩の状態が良ければ再契約も、との報道がされていましたが、さすがに今となってはそれはないと思われます。
代わりに獲得をしたロサが八面六臂の大活躍でしたし、ペンの残留も決定的ですからマクローリーに出番はありません。
選手名鑑を見た感じではどこかとぼけた感じが石井一に似ているなと、球場でその顔つきを確認したいと思っていたのですが、もはやどうでもいい過去の人です。


【オリオン村査定】 1600万円 → 戦力外通告 ※5/25に戦力外通告

 

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待ってたぜ、よつばと!11巻

2011-11-14 22:52:04 | よつばと!

よつばと! 11

アスキー・メディアワークス

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すっかりと1年に1冊ペースとなったよつばと!は秋から冬への風物詩となりつつあり、最新刊である11巻は11月26日の発売となります。
ライフワークとして末永く描き続けて欲しいのでこのペースがちょうどいいかなとは思いつつも、やはり待ち遠しいことに違いはありません。
今年は「よつばと10年1日展」があり、震災前と震災後の2回とも行ってグッズもしこたま買ったので例年に比べればよつばと!に触れることの多かった一年でしたが、毎月のようにあの分厚い電撃大王に手が伸びるのをこらえるのにはかなりの苦労がありました。
その耐えに耐えた一年の総決算とも言うべきよつばと!コミックスの発売を待っていたのは、きっと私だけではないと思います。

8巻から秋にさしかかりましたが10巻でも冬に至らず、そして11巻もカバーを見る限りでは秋を舞台にしたよつばと!になりそうです。
小学校に入ってしまうとストーリー的に、と言いますか登場人物的に厳しくなってくるでしょうから、暫くは秋のままでいくのだと思われます。
冬は冬で正月や雪合戦などのイベントが盛りだくさんで楽しみではあるのですが、ここはじっくりと秋を描いてもらいましょう。
発売まであと半月を切りましたし、昨年は出張もあって出遅れたことで手に入れるのに苦労をしましたので、今年は早めに予約を入れて万全の体制でよつばを待つことにします。

 

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2011年通信簿 15 上野大樹

2011-11-14 00:06:09 | 千葉ロッテ

15 上野大樹 投手 25歳 年俸1260万円

【2011年成績】 14試合 4勝7敗0S 防御率3.55 83回2/3 82被安打 3被本塁打 19与四球 4与死球 36奪三振 被打率.263

ルーキーイヤーから贔屓にしていた上野ですから先発でのプロ初勝利は嬉しいですし、完封での衝撃的なデビューには小躍りをしたものでした。
しかしその後は先発ローテーションでチャンスをもらいながらもピリッとしないピッチングが続き、この4勝と7敗をどう評価すればいいのかに悩んでいます。
実質的な一軍でのプロ一年目にしては上出来と喜ぶべきか、底が見えた感を嘆くべきか、まだ自分自身に答えを出せていません。
同じように上野が悩んでくれていればいいのですが、もし今季の結果にただ舞い上がっているのであれば終わりの始まりとなってしまうでしょう。

アマチュア時代には140キロを越えるストレートを武器にしていたはずが浦和で数年を経ることで130キロ台しか投げれらなくなってしまう、上野はそんな投手の一人として、この暗黒モードの象徴とも言えるぐらいの負の変化を身にまとってしまったことが最大の不満です。
昨年までは一軍でイニングの半分ぐらいの四球を出してコントロールに苦しんだことによるスタイルの変更なのでしょうし、それ自体が悪いとは言いませんが、どうにもロッテの場合は長所を伸ばすよりも短所を正すことに力を入れすぎているように思えてなりません。
制球難に苦しむ投手がどう逆立ちをしても精密機械になれるはずもなく、中途半端なコントロールを手にした代償として失ったストレートのスピードは痛すぎます。
上野も調子が良くて130キロ台後半、普通であれば130キロ台前半がせいぜいの面白みのない投手になってしまいました。
ストレートが速ければ三振を奪えるわけではありませんが、それでも一試合平均にして4個に満たない奪三振率には悲しくなってきます。
まさにロッテが好きそうなストレートもコントロールもまずまずといった感じの投手の出来上がりで、この手のタイプは長続きをしませんし、勝ったのと同じぐらい、あるいはそれ以上に星を失うのは上野や小林といった似たようなスタイル変更をした投手を見れば明らかです。
細く、そしてちょっとだけ長いプロ野球人生を目指すのであれば構いませんが、上野には太く長くやるだけの資質があると信じているだけに歯がゆくてなりません。

このスタイルに上野が満足をしているのであれば仕方のないところではありますが、しかしそれではこれ以上の上積みは難しいでしょう。
それでもコントロールが悪ければ一軍の出番をもらえないと考えた末での結論であり、実際問題として制球難はコントロールの悪さ以上に気持ちや捕手のリードの問題が大きいと考えていますが、ここからどうスピードを取り戻していくための試みをするかどうかが上野にとっての別れ道となります。
もし上野が今季はある程度の型を作り、一軍定着への足がかりを得るために割り切った上でのものであれば期待はできますが、この延長線上に来季があると漠然と考えて臨めば先発ローテーションどころかシーズンを通して一軍にいることすら危うくなっても不思議ではありません。
そんなことになってはスマイル上野の名が泣きますので、来季は140キロ台のストレートを気持ちよく投げ込む姿を見せてくれることを願っています。

2009年通信簿
2010年通信簿


【オリオン村査定】 1260万円 → 1800万円(△43%)

 

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日本人には合わないかも

2011-11-13 04:25:21 | 映画

観ようと思っていた映画が予想外に人気があったようで23時台であっても満席状態だったために、今ひとつ気乗りがしなかったのですが「マネーボール」を観てきました。
こういった自伝的な映画はハズレが多いので正直なところパスをするつもりだったので、ほとんど勢いでしかありません。
そして世間的な評価はかなり高いようですが個人的にはイマイチ、イマニ、イマサンといった感じで、何が悲しくてこんな時間に映画館にいるのだろうかと涙が出てきました。

マネーボール

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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今や球界の一つの常識ともなりつつあるマネーボールですが、こと日本では受け入れられるのは難しいかもしれません。
映画でも描かれていましたが、完全に選手を商品として扱うところなどは日本人には合わないと思われます。
成績が落ちても生え抜き選手には思い入れが強くあるのが日本の特徴ですし、それなりに結果を残した石川前球団運営本部長への風当たりを見ればそれは明らかです。
また戦略としてはロッテのような貧乏球団は積極的に取り入れるべきではないかとは思うものの、トップがあれでは編成部も落ち着いて仕事はできないでしょう。
統計学に基づいて編成をしても、オーナーが感情論に走り、監督が数字を無視した采配をするようではお話になりません。

話を映画に戻しますが、この描き方ではビリー・ビーンよりもピーター・ブランド、その逸話からすればおそらくはポール・デポデスタがモデルではないかと思われますが、こちらの方が主役ではないかと思えるぐらいの感じがあります。
もちろん優秀な部下の提案を採用することこそが上司の能力の一つではあるのですが、自伝の映画化にしては意外な感じが否めません。
その一方でスカウトや監督を旧時代の遺物のような描写をしたり、意味不明な娘との交流を持ちだしてみたりと、何を語りたかったのかがよく分かりませんでした。
著書を読んでいるという前提があっての映画化ではないかと思うぐらいにそもそもの主題であるマネーボールの説明もおろそかであり、かなりのガッカリ感があります。
それでいて20連勝のシーンの異様な盛り上げ方には違和感がありまくりで、久しぶりに観たことを後悔した作品でした。


2011年11月12日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)

 

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2011年通信簿 14 大谷智久

2011-11-13 02:46:58 | 千葉ロッテ

14 大谷智久 投手 26歳 年俸1400万円

【2011年成績】 34試合 3勝9敗0S 防御率3.38 120回 123被安打 8被本塁打 23与四球 3与死球 78奪三振 被打率.272

今季に一番の変貌を見せたのは大谷であり、いい意味で期待を裏切ってくれました。
シーズン当初は昨年と変わり映えのない老成した投球内容にガッカリとしたものでしたが、試合数を経るにつれてニューオオタニを見せ始めたのにビックリとしたことを覚えています。
やはり変化の最たるものはストレートが130キロ台後半から140キロぐらいにスピードを増したことで、そのことで変化球が活きてきたのでしょう。
まさに期待をしていたとおりの大谷に一歩近づいた、そんな2011年のシーズンでした。

それだけに敗戦処理を中心にロングリリーフで6試合に投げて13回2/3を8安打9奪三振2与四死球で防御率が0.66と抜群の結果を残して手にした先発のチャンスを、打線の極度の貧打ぶりで勝利に結びつけることができなかったことが惜しまれます。
プロ初先発は6回途中まで無失点で勝ち投手の権利を手にしながらも、味方のエラーに足を引っ張られての自責点ゼロでの逆転負けでした。
2度目の先発も6回を2失点にまとめながらも味方打線が1点しか取れず、3度目の先発は7回を1失点、4度目の先発は6回を3失点でも勝てず、そして5度目の先発でようやくに7回1/3を2失点で先発としての初勝利ですので大谷にはあまりに可哀想すぎる打線の援護の無さぶりです。
打線が普通に打っていれば5勝をしていてもおかしくはないピッチングでしたし、それであれば勢いに乗って新人王の最有力になったかもしれません。
次の先発こそ4回を4失点と乱れましたが、その後は8回1/3を1失点でも白星に恵まれず、そうこうしているうちに大谷の前に立ちはだかったのは6回の壁です。
8度目の先発では3点のリードをもらいながら6回に一気に崩れて逆転負けを喫し、9度目の先発は2勝目を挙げたものの7回に連打を浴びて降板、10度目の先発は7回を1失点で3勝目と三ツ目が開いて写楽保介になったかと思いきや、11度目の先発では6回に大炎上し、以降も6回前後で力尽きる登板が続きました。
これは6回というよりはそもそも先発としての調整をしてこなかった大谷にとっての80~100球の壁と言った方が正しいかもしれず、このあたりは来季への課題となります。

そんな大谷に見切りをつけたかのようにシーズン終盤は中継ぎに戻したベンチの腰の据わらなさこそが、大谷にとっての最大の難関でしょう。
来季も先発として考えるのであればスタミナが足りていないことを前提に使い続けるべきでしたし、打たれ始めたから降格では育つものも育ちません。
せっかくに先発としての期待ができる若手投手が台頭をしてきたのですから、上野とともに14から19に至る先発6人衆を目指す来季であってもらいたいです。
そのためには大谷もストレートをコンスタントに140キロ台で投げられるようにしなければなりませんし、勝てないことで過剰になったようにも見えるペース配分の再考も必要だと思いますが、ここまで王道を歩んできた大谷ですからそのぐらいは分かっていることでしょう。
唐川と同様に四球を出さないことを意識し過ぎないよう、そしてもう少し若さを見せること、この2点がクリアできれば先発として8勝ぐらいはできる大谷だと信じています。

2010年通信簿


【オリオン村査定】 1400万円 → 2100万円 (△50%) 

 

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2011年通信簿 13 橋本健太郎

2011-11-12 18:29:46 | 千葉ロッテ

13 橋本健太郎 投手 31歳 年俸1530万円

【2011年成績】 E 40試合 1勝5敗11S 防御率3.60 35回 33被安打 3被本塁打 15与四球 3与死球 29奪三振

移籍3年目の橋本は一軍のマウンドに登ることなく、シーズンを通して浦和で過ごす最悪の一年となりました。
そうなれば年齢的にも戦力外通告が妥当なところだと思うのですが、緊縮財政にひた走る球団からすれば頭数を揃えるのには都合のいい存在なのでしょう。
そんな仕打ちに来季も甘んじるのか、それとも下降線を描き始めた久保と入れ替わるように上昇曲線の途を描くのか、待ったなしの背番号13の戦いは続きます。

この手の投手は一軍で投げてこそだと思いますので、正直なところ浦和のみでの40試合は迷惑ですらあります。
抑えを任されながらも5敗は勝負弱さの証しでもありますし、これだけ制球を乱しては一軍を目指すには厳しすぎるでしょう。
それでもストレートの威力に魅力を感じて期待感を持っていただけに、チームとして橋本をどうしたいのかが見えないのが不満です。
一軍は望めないが二軍ではそこそこ抑えるので便利使いをしている、そのように思えてなりません。
それは橋本にとってもチームにとっても結果的に不幸なことですので、いい加減に答えを出してあげるべきだと考えます。
そもそも浦和でこれだけ投げながらも一軍のチャンスが無いこと自体が異様であり、これが浦和から推薦がされなかったのか西村監督の視野に入っていなかったのかは分かりませんが、これでは何を目標に投げていけばいいかに迷う投手が出てきても不思議ではありません。
どうにも伸び悩んでいる若手や中堅の投手が多いのは一二軍の入れ替えの少なさに起因をしているところが大きいと思われ、その象徴とも言える橋本の来季に注目です。

2009年通信簿
2010年通信簿


【オリオン村査定】 1530万円 → 戦力外通告 

 

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