オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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かなり微妙な組閣

2011-11-27 19:06:23 | 千葉ロッテ

最近は日曜日に仕事をするロッテのようで、今日は来季の組閣が発表となりました。
一部に報道をされた古いファンには懐かしい佐々木バッテリーコーチの誕生は見送られたようで、外部からの招聘は今オフに西武を退団した大迫総合フィジカルコーチのみですので新鮮さはなく、予想どおりに一二軍の配置転換だけでお茶を濁した感があります。
しかしこの組閣に西村監督の意向がどこまで働いているのか、球団の思惑が奈辺にあるかなど、それなりに微妙さを伴った興味深いベンチになったと言ってよいでしょう。
何はともあれ来季に臨む体制がようやくに整ったわけですから、頭と体をしっかりと動かすオフにしてもらいたいものです。

ロッテ来季スタッフ 1、2軍を大幅入れ替え (11/27 スポーツニッポン)

ロッテは27日、来季のコーチ陣を発表した。
高橋慶彦2軍監督がヘッドコーチに就任するなど、1、2軍を大幅に入れ替えた。
今岡誠内野手は選手兼任で1、2軍を含めた総合的な打撃・守備コーチ、川越英隆氏が現役を退いて2軍投手コーチに就任した。
スタッフは次の通り。

【1軍】
▽監督 西村徳文(51)=宮崎・福島高 背番号78
▽ヘッド 高橋慶彦(54)=城西高 87
▽投手 西本聖(55)=松山商高 81
▽バッテリー 山中潔(50)=PL学園高 74
▽ブルペン(投手) 井上祐二(48)=都城高 79
▽ブルペン(捕手) 吉鶴憲治(40)=鹿児島商工高 77
▽打撃 長嶋清幸(50)=自動車工高 86
▽内野守備走塁 佐藤兼伊知(52)=北海高 83
▽外野守備走塁 大塚明(36)=別府羽室台高 80
【2軍】
▽監督 青山道雄(51)=東海大 76
▽投手 成本年秀(43)=京産大 71
▽同 川越英隆(38)=青学大 未定
▽バッテリー 袴田英利(56)=法大 85
▽打撃 金森栄治(54)=早大 75
▽内野守備走塁 上川誠二(51)=箕島高 72
▽外野守備走塁 山森雅文(51)=熊本工高 73
【総合】
▽打撃・守備 今岡誠(37)=東洋大 2
▽フィジカル 大迫幸一(58)=国士舘大 未定

代わり映えのしない人事ではあるものの、やはり注目点は高橋二軍監督のヘッドコーチ就任でしょう。
次期監督候補の一人である高橋コーチを暴走気味の西村監督の脇に配することに球団のどういった意図があるのか、これはかなり気になります。
一言居士である高橋コーチは西村監督には鬱陶しい存在になる可能性があり、これが上手い具合にストッパーになればよいのですが、前政権で打撃コーチだった際には前監督との確執に際して黙りを決め込んだとも言われている高橋コーチだけに、実際のところどうなるのかが来季の大きな鍵になりそうです。
もちろん両者が助け合ってチームの底上げに寄与して欲しいことは言うまでもないのですが、どうにも一筋縄ではいきそうにもありません。
また西村監督とは意見が合わなかったとも言われる西本コーチと、高橋コーチとは広島で同じ釜の飯を食った長嶋コーチの一軍昇格もかなり意味深です。
不幸にも来季もチームが底辺をさまよった場合には契約が切れる西村監督が退任をすることは濃厚でしょうし、そうなれば本来であれば責任の一端のあるヘッドコーチも身を引くのが通例ではあるのですが、西村監督も二軍監督からヘッドコーチという流れで監督に就任をしたことを考えれば高橋監督へのバトンタッチも充分にありえます。
ここから夢を広げれば恩師である高橋監督を助けるため、という大義名分での西岡のロッテ復帰を考えるのも面白いでしょう。

そんな中で気になるのは二軍スタッフが相変わらずに弱いことで、球団は力の入れどころが分かっていないように思えてなりません。
成本コーチを二軍に持っていくのはかなり不安ですし、もし金森コーチが自らの考えに固執をしたことによる二軍転出であればやばいことになるような気がします。
一軍の状況を考えなければ高橋二軍監督や大塚コーチなど体を動かして若い選手に身をもって教えていたと評判のスタッフは二軍で頑張って欲しかったですし、永久就職的な顔ぶれが居座っていると言ってしまうと怒られそうですが、そこに気が滅入っているのは私だけではないでしょう。
そして単に能力的な問題が理由かもしれませんが黒木コーチ、前里コーチの退任は頭数によるもののような気がしますし、願わくば育成コーチなどへの転身であってくれればと、そう言えばシリウスなどでの非常勤コーチである佐藤幸コーチの立ち位置がどうなっているのかが知りたかったりもします。
また自らのブログで現役続行への意欲を見せていた川越の引退はかなり意外でしたし、今岡のコーチ兼任も何とも言えない不可思議さがあります。
チームの過渡期の呉越同舟のような感じがあり、はまれば凄い力を出してくれるかもしれませんが、混乱のままシーズンを終える2012年になりそうな気がしないでもありません。
そうなるかならないかはトップの力量に負うところが大きいと思いますので、西村監督と青山二軍監督の奮闘に期待をします。

 

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ウイルスよりも人害

2011-11-27 03:24:07 | 映画

人類が滅亡をする原因となるのは核兵器ではなく未知のウイルス、そんな話をよく聞きます。
実際問題として最近はあまり話題になりませんがAIDSは効果的な治療法が未だに見つからないまま患者が増えていますし、数年前の新型インフルエンザの騒動や、あるいは今日は米国で豚インフルエンザが人から人に感染をしたなどというニュースが流れてきましたので、かなり確率が高いのではないかと思います。
ただそれよりも怖いのは感染が広がることによるパニックなどの二次災害で、新型インフルエンザの際には当時の舛添厚生労働大臣が一番にパニクりましたので政府などは信用をするに足りませんし、水際対策が失敗をしたらしたで弱毒性なので大丈夫と言い出した役人などは言わずもがなです。
また東日本大震災による放射能漏れについてはブログだかで相当な支持を集める人が出ているようで、社会不安が高まると妙なことになるのは古今東西で変わりはないのでしょう。
そんなこんなで今日に観たのは「コンテイジョン」ですが、ウイルス感染による恐怖といったものではなかったことが肩すかしです。

コンテイジョン

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新型ウイルスが全世界に広がっていく中での人間模様、これがこの映画のテーマなのかなと思います。
なにせ題名がコンテイジョン、つまりは感染ですからウイルスが拡散をしていく恐怖を描いたものと思われがちですが、もちろんそれはそれでリアルさや諦めを感じさせるような演出はされているものの、あくまでそれは二次的な要素に過ぎません。
人々のパニック、愛する者への思い、献身的な医療への姿勢、打算にまみれた扇動など、人の美しさと醜さが如実に顕れるのは追い詰められたときだとでも言いたいのでしょう。
確かに人の本性はそういったときにこそ出るものですから間違ってはいないのですが、どうにも白々しさが感じられたのは私がこの手の評価が高い映画には向いていないからなのかもしれませんし、どういう目的を持って何を描きたかったのかが今ひとつ分からなかった未熟さによるものなのだと思います。

何よりしっくりとこなかったのがマット・デイモンで、主役であるわけでも重要人物であるわけでもなく、何とも不思議な立ち位置ではありました。
そしてオヤジ化とデブ化に拍車がかかっているのが悲しくもあり、どんな事情よりもその体型がジェイソン・ボーンへのハードルになることでしょう。
そんなこんなで期待をした割には面白くなかったと言いますか、かなりの不完全燃焼気味です。
難しい、大変だと言いながらもワクチンができるまでのハードルが見えず、そしてハッピーエンドだったのが個人的には最悪な映画でした。


2011年11月26日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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2011年通信簿 28 山本一徳

2011-11-27 02:26:07 | 千葉ロッテ

28 山本一徳 投手 28歳 年俸900万円

【2011年成績】 14試合 1勝0敗0S 防御2.87 15回2/3 14被安打 2被本塁打 5与四球 1与死球 12奪三振 被打率.237

根本との交換トレードでロッテの一員となった山本一ですが、その成績からすれば根本の穴は充分に埋めてくれました。
入団5年目にしてプロ初勝利を手にしましたし、レベルは低いもののキャリアハイの2011年ですから山本一にとっては移籍は大成功だったでしょう。
ただ数字ほどにはベンチから信用はされていないようで、そのあたりはニーズと実態がかみ合っていないことが理由だと思われます。
この山本一も左腕ながらも左打者を苦手とする一人であり、左のワンポイントに固執をする西村監督からすれば不満がいっぱいなのかもしれません。

分母が小さいために参考値でしかないのですが、それにしても右打者を.151と抑えているのに対して左打者には.303と打たれまくっているのですから、西村監督の信奉する左対左神話が今のチームではいかに無謀で無意味なことかがよく分かります。
与えた四球は全て左打者に相対したときのものですから、全くと言っていいほどお話になりません。
もはやこうなると投手だけの問題ではないことが明らかですし、普段からの練習方法や捕手のリード、そして心構えなどを一から洗い直した方がよいでしょう。
そして山本一で一番に気になるのはロッテな投手になりつつあることで、パワーピッチャーとしての期待とは裏腹にストレートのスピードは思ったほどでもなかったですし、打者から見づらいフォームと自慢げに語っていたのが嘘のように「ちょっと変わった程度」の投げ方にしか見えませんでした。
日本ハム時代の山本一をほとんど知らないのでこれが本来の姿なのかもしれませんが、どうにも個人的な印象が悪いのはこの期待外れ感が最大の理由です。
イメージとして残るのはくしゃおじさんのような顔つきだけ、来季はそんなことにはならないよう豪快なピッチングに期待をします。


【オリオン村査定】 900万円 → 1000万円 (△11%) 

 

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