22 里崎智也 捕手 35歳 年俸1億4500万円
【2011年成績】 109試合 338打数 28得点 75安打 打率.222 8二塁打 1三塁打 5本塁打 25打点 0盗塁 43四死球 91三振 得点圏打率.188
昨年よりは出場機会が多かった里崎ですが今季も腰や背中の故障で規定打席には達せず、浦和での調整を余儀なくされるなど苦しいシーズンとなりました。
捕手というポジションからして怪我はつきものですが、ここ数年は満足のできるプレーができているとは言えません。
しかしそれでもレギュラーにはフル出場を課す西村監督の方針もあってか体調の維持には四苦八苦をしているようで、どうにも本末転倒な気がします。
何にせよこれまでの計画性の無い起用のおかげで後継者がまともに育っていませんので、捕手は長持ちとは言いながらも来季に36歳となる里崎にはご苦労ながらももう一踏ん張りしてもらわなければチームが立ちゆかなくなりかねませんから、静かなる反攻に期待をします。
橋本が移籍をしたあたりからそれまでの攻撃的なリードから外角中心の橋本チックなリードに様変わりをした里崎ですが、その傾向は今季も変わりませんでした。
縦のカーブの軽視とも思えるところ、あるいは長距離打者に対する立ち上がって高めのボールを要求するところなども同様です。
それでも里崎がマスクを被ったときの方が防御率がいいのですから、やはり捕手は経験がものを言うポジションであることを痛感させられます。
的場は頑張っていますが不思議なことに干され気味でしたし、田中は捕手としての限界が感じられましたので、まだまだ里崎王国は続くことになるのでしょう。
バッティングでは背中を痛めたこともあってかフルスイングができなかったことも理由でしょうが、王様スタイルの三振が減ったように思います。
そのあたりは打球の分布にも表れており、これまで40%を越えていた左方向への打球が初めて40%を割って36.7%になり右方向の37.6%を下回ったのが注目をされます。
かつては左腕を得意としていた里崎も今季の.179は極端ながらも2009年あたりから苦手になってきたのは、故障がちになったことと無縁ではないでしょう。
しかし里崎の気持ちのいい打球は右中間に飛んでいく印象が強いため、禍を転じて福となすとばかりにこの傾向を是非とも活かしてもらいたいものです。
里崎はどこか井口と立ち位置が似ているように思えます。
昨年に体制が変わった途端に堂々とフル出場宣言をするなど試合に出ることに貪欲であり、しかし実際は年齢を考えれば適度な休養が必要になってきていることは明らかです。
そして後継者を育てることが求められているポジションですので、無理をしてのフル出場は百害あって一利もありません。
まだまだ里崎はチームにとって無くてはならない存在ですし、いろいろな打算もあったでしょうが気持ちよくロッテ愛を口にして骨を埋めることを宣言してくれたのですから、長くチームに貢献ができるようにベストパフォーマンスを引き出すための起用をしなければ嘘でしょう。
そして気分屋の一面もありますので、何らかの役職などにつけてチームリーダーの意識を持たせたいところです。
あれだけ意欲的だった里崎からキャプテンを取り上げたことは大きな失策だったと考えており、その責任感をくすぐるところから始める2012年に期待をします。
2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
【オリオン村査定】 1億4500万円 → 1億5500万円 (△7%) ※2年契約
ただ、休養論も正しいといえますが、今季の谷繁を見ていると40代になっても活躍できる選手は技術を持っているし、今後の里崎はその辺の技術を磨く事を考えてほしいかな。
結局は里崎に休養をさせるくらいの活躍を若手が示さない限りは里崎・一本化になるだろうし、逆に里崎が結果を出してファンを納得させる活躍を示せればそれで良しと思います。
来季は里崎を主将にする案も悪くないかも。
ただ、休養と育成のために週に一度くらいは若手起用を考えてほしいところ。
キャプテンでも選手会長でも役職に就けるのはいいかもしれませんね。
自分は里崎のキャッチャーとしての魅力は強気にインコースを攻めるリードであったりバッターの好きなゾーンで敢えて勝負したりと攻撃的なリードだと思いますが、最近ではそういった攻撃的リードは観られず、ピッチャー陣のコントロールにより負担を強いる外角に偏った歪んだリードが目に付きますし、今シーズン登用されたキャッチャー陣の中で幾ら防御率が良くても、自分はそろそろ肩を含めて限界が来ていると思いますので、来シーズンは将来を見据えて小池を中心に若いキャッチャー陣(雅彦抜きで)を積極的に登用して欲しく思います。
結果、里崎の心と身体に余裕とヤル気を持たした方が1シーズンを通して活躍してくれるのではと考えます。
若手を育てる気がなく、勝ちにこだわったなら、里崎の体調も考え、里崎と的場を2対1程度で使うべきだったと思います。
打撃は実績を考えれば不満ですが、現状的には捕手としてこんなものでしょう。ただ、得点圏打率はせめて2割5分はいただきたい。
次の捕手をどうするのか。里崎のためにも若手の起用もお願いしたいです。
翻って今の里に常時出場が求められないということは、明らかに世代交代の過渡期に入っているということですよね。それなのに今年の西村采配にそういう展望が感じられないのが残念です。
金澤あたりが私の一押しでしたが、彼は代打要員という位置づけしか与えられていなかったような。となるとやはり来季は小池に期待が集まるんでしょうか。彼も一瞬影が見えましたが、ベンチの空気を吸いに来ただけだったような。大体捕手2人制の期間が異様に長かったのは、ベンチの定見のなさか、本当に人材不足なのか。雅彦の捕手としての限界が見えたところで、来季は金澤・小池の控えを多用して欲しいと思います。
里崎といえども打率.222では6番・7番すら厳しいです。
守備でドカッと居座ってくれるだけでいいので、あまり余計な負荷をかけないような使い方を首脳陣には望みます。
来季こそは小池の重用を…