オリオン村(跡地)

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2011年通信簿 17 成瀬善久

2011-11-15 23:46:14 | 千葉ロッテ

17 成瀬善久 投手 26歳 年俸1億3000万円

【2011年成績】 26試合 10勝12敗0S 防御率3.27 189回2/3 188被安打 15被本塁打 18与四球 1与死球 151奪三振 被打率.264

昨年のポストシーズンで鬼のようなピッチングを見せた成瀬はロッテなエースからロッテのエースに脱皮をするきっかけを掴んだようにも見えましたが、しかし終わってみれば3年連続の2桁勝利とはなったもののプロ初の負け越しとロッテなエースのままでした。
春先こそ期待に胸を膨らませるようなピッチングで順調に階段を昇っているように感じられたのですが、交流戦の後半あたりから調子を落として7月には借金を背負い、8月にやや持ち直したものの昨年とは対照的に9月以降は全敗と今季の成瀬を象徴するかのような幕引きです。
つまずきのきっかけとなった6月、そして9月と10月は一試合平均の援護が2点に満たないという成瀬にとっては気の毒な状況ではありましたが、しかし各月ともに防御率が4点を大きく越えていましたので勝てなかった理由を貧打だけに求めるわけにはいきません。
援護がなければ耐えるのがエース、とまでのストイックな要求をするまでもなく、あまりに踏ん張りきれなかった印象が強いのが今季の成瀬です。

ここのところの成瀬の特徴は被弾癖と打たれ出したら止まらない症候群、そして下位打線への気の緩みが挙げられます。
このいずれも今季は昨年に比べれば目立たなかったものの、それでも低反発球の導入がなければ酷い結果に終わったであろうことは想像に難くありません。
気になるのは被打率が高くなったことで、楽天には.310とやられ放題でしたし、オリックスの.296とソフトバンクの.290も打たれすぎでしょう。
右打者に対する.251に比べて左打者には.286と打たれていることから成瀬の持ち味であった球持ちの良さやボールの出所が見えづらいといったアドバンテージが慣れられたか、あるいはフォームの崩れから薄れてきたのではないかと思えるような数字です。
左腕には右打者と判を押したような西村監督のスタメン起用をあざ笑うかのように成瀬に左打者を並べる相手チームに苛立った、そんなシーズンでもありました。

それでもチームトップの6完投、3完封、4無四球と力を見せた成瀬ですし、投手陣の柱として頑張ってくれたことは認めなければなりません。
打線の援護が無かったことだけではなく困ったときの成瀬といった西村監督の起用法のしわ寄せがあったことも考慮をしてあげる必要があることを考えれば、「の」ではなく「な」ではあるもののやはり成瀬がエースであることに異論は少ないのではないかと思います。
もちろん清水がそうであったように消去法的にといった厳しい見方もあるでしょうが、成瀬にはこのまま終わってもらっては困ります。
そんな成瀬への願いは投手陣のリーダーとしてチームを盛り上げていくような言動を心がけて欲しいということで、自分としては地顔だと理解をしているもののしかめっ面への批判も多いようですし、打たれてふて腐れているようにも見えるのは成瀬にとっても得策ではないでしょう。
また太っていることを一概には否定をしませんが、成瀬の場合は緩んでいるようにしか思えないのが正直なところです。
そのあたりを一言で言ってしまえばエースとしての自覚を持って欲しいということに尽きるわけで、年齢的にまだ26歳と先輩連中への遠慮があるのかもしれませんが、プロは実力の世界ですから自身が唐川にまくられていることを考えれば成瀬もそんなことに構ってはいられないはずです。
プロ野球人生として中だるみをしているような感じがするだけに、来季こそはビシッとロッテのエースの風格を見せてくれることを願っています。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿


【オリオン村査定】 1億3000万円 → 1億2000万円 (▼8%)

 

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2011年通信簿 16 ボブ・マクローリー

2011-11-15 00:46:32 | 千葉ロッテ

16 ボブ・マクローリー 投手 29歳 年俸1600万円

【2011年成績】 なし

とにかく一球も投げないままに退団をしたマクローリーですので、どうにも評価のしようがありません。
春季キャンプでは紅白戦などの実戦登板はおろかシート打撃にも登板をせず、記憶違いでなければブルペンでの投球練習すらしていないはずです。
キャンプ中に右肩を痛めたとは公式発表ですが、これは来日前から故障をしていたと見る方が妥当でしょう。
テストをしてまで獲った選手がこれではお粗末に過ぎますし、もしメディカルチェックを課していなかったのであれば石川前球団運営本部長らしからぬ失態です。

あのローズですら紅白戦には出場をしていましたので、このマクローリーの離脱は空前絶後の出来事と言ってもよいでしょう。
自由契約が発表をされたときには秋に再度のテストをして肩の状態が良ければ再契約も、との報道がされていましたが、さすがに今となってはそれはないと思われます。
代わりに獲得をしたロサが八面六臂の大活躍でしたし、ペンの残留も決定的ですからマクローリーに出番はありません。
選手名鑑を見た感じではどこかとぼけた感じが石井一に似ているなと、球場でその顔つきを確認したいと思っていたのですが、もはやどうでもいい過去の人です。


【オリオン村査定】 1600万円 → 戦力外通告 ※5/25に戦力外通告

 

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