4 荻野貴司 内野手 26歳 年俸2500万円
【2011年成績】 23試合 91打数 14得点 24安打 打率.264 4二塁打 0三塁打 0本塁打 10打点 14盗塁 8四死球 6三振 得点圏打率.269
昨年に鮮烈なデビューをした荻野貴は膝の故障で早々にリタイヤをしてしまいましたが、その輝きは誰もが賞賛をした素晴らしいものでした。
だからこそその復帰には慎重の上にも慎重であるべきで、そのためショートへのコンバートには反対のスタンスでした。
ロッテファンの悲鳴が日本全国に響き渡った再度の膝の故障は荻野貴にとっての最大の武器でありながらも稚拙とも言えるスライディングが最たる原因ではありましたが、このコンバートによる負担が理由の一つであることに疑いの余地はありません。
膝を手術して長いリハビリを経て戻ってきた荻野貴が「疲れている」と口にしたショートでのフル出場、このベンチの配慮の無さには怒りすら覚えます。
来季は登録が外野手として発表をされることを心から願いますし、そうあってくれなければ困ります。
昨年は打撃の壁にぶつかる前に故障で戦線離脱をした荻野貴は、今季はスランプに苦しみましたので一つの通過儀礼を経たことになります。
一時期には2割3分台まで打率を落としましたが、しかしそこから上向きになったところでの故障ですので惜しくてなりません。
故障をせずにシーズンを乗り切ればそれなりの成績を残したでしょうし、チームもここまで落ち込むことはなかったでしょう。
それだけ荻野貴は自分の型を持っており、コンパクトに振り抜く打撃スタイルは低反発球であってもさして成績は落とさなかったと思います。
この荻野貴のバッティングが複数回の膝の故障でどう影響が出るのか、腰の回転で打つ打撃フォームは膝に相応の負担があるはずです。
そのあたりとどう付き合っていくのかが荻野貴にとっての大きな課題で、3度目の故障は選手生命に直結をしかねませんので許されることではありません。
外野陣が豊富になった今を考えれば荻野貴をショートで使い続ける、ベンチにその考えはあるはずです。
それを一概に否定はしませんが、それであれば高濱や細谷、鈴木らと上手く使い分けて起用をすることが前提でしょう。
行きすぎた主力主義の西村監督にその辛抱ができるかどうか、しかしそれができたときには西村野球に何らかの変化が見られるかもしれません。
昨年にロッテの野球を変えた荻野貴が、今度は西村野球を変えるきっかけとなるのでしたらそれはそれで楽しみではあります。
しかしやはり岡田や伊志嶺、清田や角中らと外野で競い合い広いフィールドを駆け巡る荻野貴であって欲しいと思いますし、一日でも早く快癒することを願っています。
【オリオン村査定】 2500万円 → 2250万円(▼10%)