5 伊志嶺翔大 外野手 23歳 年俸1500万円
【2011年成績】 126試合 422打数 52得点 110安打 打率.261 16二塁打 6三塁打 2本塁打 21打点 32盗塁 43四死球 77三振 得点圏打率.234
野手№1とも言われていた伊志嶺ですから開幕一軍は当然のことながらも、まさかレギュラーとして規定打席に達するとは思ってもいませんでした。
それもこれもサブローの移籍があってこその出番ではあったものの、ハンカチ王子を外しての伊志嶺の入札は昨年の荻野貴に続いての西村監督の大ヒットでしょう。
おそらくは新人王には手が届かないであろう伊志嶺ではありますが、これで暫くは外野手の心配が不要になるぐらいの厚い層の一員として来季もさらなる活躍を期待しますし、同年代の選手と競い合ってますますのレベルアップをしてくれる姿を見られることが楽しみでなりません。
ルーキーイヤーに規定打席に達したこともそうですが、同じく小坂以来の30盗塁は見事でした。
ベンチの制約があるようにも見えて企画自体がさほど多くは無い中でのリーグ4位の32盗塁は文句のつけようがなく、核弾頭としては立派すぎる数字です。
盗塁成功率が8割を越しているのは30企画以上では伊志嶺、糸井、藤村の3人だけですし、その中で堂々の.842で12球団トップの成功率を誇ります。
もっと自由に走らせれば50盗塁も狙えると思いますので、岡田と2人で100盗塁をノルマに来季は走り回ってもらいましょう。
打撃はプロのスピードについていくには厳しいのではないかと思っていましたが、一時は3割に達するなど見事な適応力を見せてくれました。
お世辞にもきれいなフォームとは言えませんし、やや頭が突っ込んでいくところなどは角中と似たような感じで好みでもないのですが、それでも粘り強くボールについていくからこそのチームトップの13死球なのだと思われ、バッテリーからすればイヤなタイプだと思います。
また右投手の.285に対して左投手を.202と苦手にしていることは大きな課題で、このあたりの数字を無視するベンチだけに伊志嶺が自分で解決をするしかありません。
習得をしたかどうかはともかくとして金森打法を積極的に取り入れているとのことですので、とにかくスタミナをつけていくことが伊志嶺にとっての来季への最大の目標でしょう。
急性扁桃炎での入院はさておき、終盤で大きく失速をしたことは体力不足によって差し込まれるようになったことと無縁とは思えず、ポップフライやぼてぼての打球が多かった9月、そして10月をどう考えて対策を講じていくのかが二年目のジンクスに抗うためのポイントだと考えます。
走攻守の三拍子が揃った伊志嶺は守備でも広い守備範囲を誇って投手を助けましたが、痛めているとも言われている肩が心配ではあります。
他の選手との兼ね合いもあったのでしょうが守備位置もライトからレフトに途中から変わったことは、この弱肩によるものだとは大方の見方です。
もともとが強肩というほどのことはなかったものの、かなり前に出てきてもホームにダイレクトで届かないようなことはアマチュア時代にはありませんでしたので、もし故障をしているのであれば、そして手術をした方が長い目で見ればベターといったものであれば早い段階での決断をすべきでしょう。
どうにも手術をした選手の復帰が遅れるのがここのところのロッテだけに躊躇はしてしまうでしょうが、しかし一方で決断が遅れて悔いが残った選手も少なくありませんので、大学全日本代表で「伊志嶺ジャパン」と呼ばれたキャプテンシーをグラウンドで多く発揮できるような最善策をチョイスしてもらいたいものです。
【オリオン村査定】 1500万円 → 3000万円 (△100%)