goo blog サービス終了のお知らせ 

オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

清田の笑顔が見たい

2009-11-07 02:35:56 | 千葉ロッテ

最初に断っておきますが、これから書くことに何ら根拠はありません。
勝手に私が想像をしているだけですし、昨年も楽観論を書いて痛い目にあったことをご認識ください。

ここにきて入団拒否をも口にしている清田ですが、本心はロッテへの入団をしたいのだと考えています。
地元出身であり、またロッテへの愛着もあると言ってくれている清田が気にしているのは自身への評価であり、また同期である荻野の存在なのでしょう。
しかしドラフト当日には笑顔とともに「開幕1軍が最低目標」との抱負を述べていたことを考えれば、入団を前提にしていたことは確かだと思います。
もちろん指名の興奮から冷めたことで考えが変わった可能性はありますし、評価への不満は同じくドラフト当日に「名前が呼ばれるのが遅かった」と言っていたことからも嘘ではないのでしょうが、ここにきて「入団の条件は3位以内だった」と言い出したことには違和感がありすぎます。

普通に考えれば会社からの引き留めにあっている、そんなところなのでしょう。
条件が監督との約束、であることがそれっぽいですし、そんな条件が前からあれば藤川(近大)らのように指名直後から言わなければ取って付けた言い訳にしか聞こえません。
会社としては打線の軸である清田を失うことは痛いはずで、来年に結果を残して上位でプロ入りをすればいいと言い含めているような気がします。

だからこそ長野の電話であり、それをマスコミに明らかにした清田なのではないかと見ています。
まさか長野が「ロッテはやめた方がいい」とのアドバイスをするわけもなく、自分が電話をしたことで清田が結果的に拒否をしたら何を言われるかぐらいは分かっているはずです。
会社からの引き留めは長野にもあったでしょうから、「自分の思うままに決めろ」とアドバイスをしたと考えるのが妥当でしょう。
あの清田の発言は「会社から引き留められているが、ロッテへの入団を自分で決断をしたい」という意思表明だと、超前向きに捉えています。

何にせよ清田には自分が納得をできる決断をして欲しいですし、それであれば答えが入団拒否であっても恨み言を言うつもりはありません。
間違っても「会社から引き留められたから」「監督に言われたから」など自分への言い訳をしてはならず、そんなことをすれば来年以降もプロとは縁遠いことになるでしょう。
ロッテに入団をすることになっても、会社に残ることになっても、とにかく悔いのない笑顔での決断をしてくれることを願っています。
仮に入団拒否となっても昨年とは違って決定が長引くことはありませんから、12日までに決まれば11日のトライアウトで足りない部分を補強すればよいでしょう。
どうしても右の外野手が欲しければ三浦(前西武)や中村(前中日)、タイプは違いますし個人的には気が進まないものの金子(前日本ハム)らを獲ればいいだけです。
ロッテのユニフォームを着ることを是としてくれる選手とともに戦っていく、それが私のスタンスです。

 

コメント (10)

2009年通信簿 24 下敷領悠太

2009-11-06 23:38:15 | 千葉ロッテ

24 下敷領悠太 投手 26歳 年俸900万円

【2009年成績】 E 14試合 1勝1敗0S 防御率4.76 17回 23被安打 3被本塁打 4与四球 1与死球 6奪三振

今年も1軍での登板はなく、2軍でも昨年と似たような結果しか残せませんでした。
年齢からしても来季は正念場とも言えるシーズンですから、何としてでも1軍デビューを果たすしか生き残る道はありません。

課題であった与四死球は半減をしたものの、奪三振も同様に半減となってしまいました。
これは単に制球力がアップをしたのではなく、打たせて取るピッチングにスタイル変更をしたことによるものなのかもしれません。
そのこと自体はアンダースローという投法からすれば悪い選択ではありませんが、果たして下敷領にとってベストな選択なのか、なかなか悩ましいところではあります。
大学、社会人時代はむしろ四球で崩れるようなタイプではなかっただけに、原点回帰をした結果だと思いたいところです。

とにかく渡辺俊と同様にストレートにスピードがあるタイプではないだけに、アンダースロー独特の浮き上がるようなボールを活かすしかないでしょう。
そのためには無駄なボールを投げないこと、スピードがないだけに緩急を使ったコンビネーションはもちろんのこと、相手に考えさせる余裕を持たせないことが大切です。
カーブ、スライダー、シンカーと一通りの変化球は投げるようですから、テンポ良く自分の土俵で投げることが求められますし、ビデオで見た下敷領は力投型の投手のようなピッチングスタイルのようでしたが、もっと飄々とした感じで投げた方が良いようにも思います。
何にせよ「チームYU」入りの申請を受理してもらえるような活躍ができる来季になってくれればと思いますし、相原とともにまくらを並べて討ち死にをしないことを願っています。

2008年通信簿


【オリオン村査定】 900万円 → 800万円 (▼11%)

 

コメント (11)

2009年通信簿 23 大塚明

2009-11-06 01:14:58 | 千葉ロッテ

23 大塚明 外野手 34歳 年俸3060万円

【2009年成績】 6試合 2打数 0得点 0安打 打率.000 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 0四死球 0三振 得点圏打率.000

昨年は久しぶりに1年を通して1軍で活躍をした大塚でしたが、今季は一転してほとんどを浦和で過ごすことになりました。
大塚の性格からしてあっさりと野球をやめてしまうのではないかと思えるぐらいのシーズンだったですが、ブログでは来季に向けた思いを書いてくれていましたので、この1年の鬱憤を晴らすかのような大爆発に期待をしたいです。

それにしても冷遇をされた、そうとしか思えないようなシーズンでした。
確かに例年どおりに春先に故障をして、しかも治りが悪くズルズルと2軍でくすぶってしまったことは大塚にとっては予定外だったと思います。
しかしようやく1軍に復帰をしたもののバント失敗、守備でエラーという瞬きをするかのような一瞬のプレーで失格者の烙印を押された、そんな扱いとなってしまいました。
そしてランビンやバーナムJr.といった外国人選手が2軍で結果を残せていないにもかかわらず1軍に呼び戻されるのとは対極的に、大塚には最後まで声がかかりませんでした。
2軍では大きな故障もなくプレーを続けていただけに、もちろん早坂の台頭もあってニーズが低下をしていたことはあったでしょうが、残念としか言いようがありません。

飄々とした物言いから執着心はないようにも見えますが、実は野球に対する情熱は人一倍持っているのが大塚だと見ています。
単なる照れ屋さんであり、その情熱を上手く表現が出来ないという損なタイプだとは思うのですが、まだまだロッテというチームには必要な人材です。
荻野や清田といった守備が上手い新人を獲ったことや早坂や南の台頭により来季の大塚の立場が厳しいことに変わりはありませんが、あの何でもない素振りで難しい打球を処理する大塚の守備力がチーム有数である事実は動きません。
来季は待ったなしの35歳ですから、今度こそ怪我なくシーズンを終えられるような2010年になることを祈っています。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 3060万円 → 2500万円 (▼18%)

 

コメント (11)

じっくりと考えろ清田

2009-11-05 23:56:24 | 千葉ロッテ

オフになるとロッテの報道に対するコメンテーターと化してしまう傾向にありますが、なかなか前向きなニュースが少なくて筆が進みません。
今日も清田の入団拒否の可能性を告げる各紙の記事に頭を痛め、気持ちも沈み気味です。

ロッテ4位清田、順位納得せず入団拒否も (11/5 日刊スポーツ)

ロッテからドラフト4位指名を受けたNTT東日本・清田育宏外野手(23=東洋大)が入団拒否する可能性が出てきた。
4日、千葉・船橋市内の同社グラウンドで練習後に「正直迷っています。ドラフトにかかったことはうれしいけど、4位という評価で悔しい気持ちが強い」と複雑な心境を明かした。
ドラフト直前に垣野監督と面談した際、「3位以上ならプロに行くが、それ以下なら行かない」と、プロに行くためのラインを設定した。
予想を下回る4位指名に加え、同1位が俊足強肩のトヨタ自動車・荻野貴司外野手(24=関学大)というのも引っかかったという。
「荻野とは同じタイプなので、考えることがたくさんある。今年の都市対抗で活躍できずにチームに迷惑をかけたので、もう1年残って恩返ししたい気持ちもある」と話した。
千葉出身で、ロッテには幼少のころから愛着を持っていた。
そんな揺れる心中を察してか、2度入団拒否して今年、意中の巨人から指名されたホンダ長野から電話があったという。
「周囲はいろんなことを言うが自分の人生なんだから自分で決めろ、と言われてありがたかった」。
12日の日本選手権前までに方向性を出すようだ。

清田は指名に喜びのコメントを残していただけに、これは正直なところ意外でした。
アマチュア選手にとって指名巡目は評価の証しであり、また契約金や年俸、背番号などに直結をするだけに相当な意識を持っていることは理解ができます。
プロは入団をしてからが勝負だ、自由獲得枠もとの前評判だった大松は予想外の5巡目での入団も今はロッテの4打者にまで成長をしたことに学ぶべきだ、その悔しさをバネにすればいい、などなど他人は何とでも言えますが、上位指名選手は長い目で見てもらえるなどのアドバンテージがあることも確かですから、清田の気持ちも分からないでもありません。
また荻野が同級生で同じ右の外野手であることに微妙さを感じていましたので、同じことを清田も考えていたことに納得感もあります。
ですから大豊作とも言われている来年のドラフトで今年以上の巡目で指名をされるよう頑張るとの気概は買いたいですし、その頑張りが評価に繋がればロッテに愛着はあるようですから再びの指名を拒否することもないでしょう。
それはそれでいいかなと、別に冷めているわけではありませんが、瀬戸山球団社長が言う何度か話せば分かるという名の誠意はせいぜい契約金に1000万程度を上乗せするぐらいでしょうから、それに納得がいかないのであれば拒否も仕方がないと割り切るしかありません。

しかしチームへの恩返しを拒否の理由にすることは、これだけはやめてもらいたいです。
昨年の長野もそうでしたが、希望球団に指名をされたり上位で指名をされた場合には恩返しなどは忘れたかのように笑顔で入団をするのでしょうから、そんな都合のいい薄っぺらな恩義は白々しい言い訳にしか聞こえません。
もちろん恩義と自分への評価を天秤にかけて、という気持ちもあるのでしょうが、ファンとしては清々しさどころか嫌らしさすら感じてしまいます。
これで清田がチームに貢献ができないまま来年のドラフトで阪神あたりに6巡目ぐらいで入団をした日には、それこそ人間性すら疑われかねません。

ちなみに意外だったのがアマチュア選手のネットワークの緊密さで、全日本に選ばれた選手同士ということもあるのでしょうが、清田が荻野を親友と呼んだり、長野から電話がかかってきたりと、もしかしたらドラフト前からいろいろと情報交換をしているのかもしれません。
長野の電話についてはロッテの指名を拒否した経緯から勘ぐる向きもあるでしょうが、私は逆に「会社の意向などは気にせずに」といった意味合いではないかと受け止めています。
昨年の踏ん切りの悪さを忘れてはいませんが、その公言どおりにチームに貢献をした上で希望球団に指名をされた長野にあっぱれとの気持ちを持っているということもありますし、勘ぐられることを分かっての電話でしょうから他意はないであろうと、まあそんなところです。

何にせよ長野の言葉ではありませんが、自分の人生ですから悔いが残らないよう自分で決断をしてくれればと思います。
もちろん入団を決意してくれることを心待ちにしていますし、荻野とともに競い合ってレギュラーの座を狙ってくれる清田のプレーを千葉マリンで見られることを願っています。

 

コメント (22)

2009年通信簿 22 里崎智也

2009-11-05 00:50:13 | 千葉ロッテ

22 里崎智也 捕手 33歳 年俸1億5000万円

【2009年成績】 124試合 414打数 39得点 97安打 打率.234 22二塁打 1三塁打 10本塁打 49打点 0盗塁 55四死球 121三振 得点圏打率.228

怪我に泣かされた昨年に比べれば出場試合も打席も増えた今季でしたが、リーグ最下位の打率からも分かるとおり散々なシーズンでした。
守備でも単調なリードで投手陣の崩壊を止めることができず、レギュラーになってからは最悪の1年であったと言ってもよいでしょう。

それなりの打算があったとは言ってもWBCへの出場を辞退してまでも調整を優先して臨んだシーズンであったはずなのですが、昨年に活躍をしたライバルである橋本将が春季キャンプ早々にリタイアをしたことが里崎にとっては不幸であったのかもしれません。
本人にその自覚はなかったのかもしれませんが、開幕前に全試合出場をぶち上げるなど足元を見ない浮ついた発言が目についたことは確かです。
その代名詞とも言える王様スイングを注意できるコーチがいなかったことも、里崎の凋落を止めることが出来なかった理由でしょう。
場をわきまえずに顔だけはレフトスタンド、そんなシーンを嫌と言うほどに見せつけられた2009年でした。

ただ性根まで腐りきっているとは思っていません。
昨年ほどとは言わないまでも自らの判断としか思えないようなバントも見せてくれましたし、守備でも脊髄反応のようなダイビングキャッチでは全力プレーが見て取れました。
プロ野球選手である以上は言い訳にはなりませんが、ベンチや球団と何らかのトラブルがあってやる気をなくしているのではないか、そんな感じすら受けるような両極端なプレーを見せたのが今季の里崎だと言ってよいでしょう。
まかり間違えば定詰のような形でチームを去ることになるのではないかとの危惧を持った時期もありましたが、今は来季に向けて積極的に練習に励んでいるようですし、こだわりを持っていたキャプテンは西岡が襲名をすることになりましたが、清水の後を襲って選手会長にでも任命をすれば気をよくして活躍をしてくれるのではないかとの期待があります。
要は周りが持ち上げてこそ里崎は乗ってくるタイプだと、私はそう見ています。

来季の活躍のためには、とにかくもう少し体を絞ることが求められます。
太っていることを一概に悪いと言うつもりはありませんが、里崎の場合は太っていると言うよりは緩んでいると言った表現の方が適当でしょう。
この秋季キャンプでどこまで鍛え上げることができるのか、来季は34歳とベテランの域にさしかかるだけに体力の衰えの自覚も出てくるでしょうし、橋本将の動向によっては将来を見据えてベンチが田中雅を多く起用をしてくることも考えなければなりません。
三振をしてもふてぶてしい態度は里崎のトレードマークですから直せとは言いませんが、チームの要として試合全体を鳥瞰する視野を持つこと、意固地なリードではなく投手の気持ちを考える余裕を持つこと、この2つが来季の里崎に求めたい点です。
これをクリアできればレギュラー捕手としての座はもちろんのこと、世界一の捕手としての名に恥じない成績を残すことは充分に可能でしょうから、恩師である山中コーチの復帰がそのきっかけとなってくれることを願っています。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 1億5000万円 → 1億2000万円 (▼20%)

 

コメント (20)

清水トレードの茶番劇

2009-11-04 23:54:35 | 千葉ロッテ

日本シリーズのようなイベントがあるときには大きな発表はしない、これは球界の不文律となっています。
従って清水のトレードの発表があるとしても移動日にあたる今週の月曜日か金曜日だと思っていたのですが、どうやら日本シリーズが7戦まであっても大丈夫な来週の月曜日、9日に正式発表となることが決まりつつあるようです。

横浜 トレードで清水獲得 スレッジ、橋本も狙う (11/4 スポーツニッポン)

横浜がロッテの清水直行投手(33)を交換トレードで獲得することで両球団が合意したことが4日、分かった。
横浜は那須野巧投手(27)を含む複数選手か、那須野投手プラス金銭などで最終調整中で、9日に発表される予定。
横浜はさらに、今季で日本ハムとの2年契約が切れ、残留が微妙になっているターメル・スレッジ外野手(32)の獲得を目指していることも分かった。
またフリーエージェント宣言が有力視されるロッテの橋本将捕手(33)も獲得候補に挙げている。
巨人の尾花高夫投手総合コーチを新監督に迎える球団は最下位からの巻き返しを期し、積極的に補強していく構えだ。
清水は来季が2年契約の2年目で、年俸は4千万円増の2億8千万円。
複数年契約中のトレードは異例だが、先発強化が懸案の横浜が、ロッテでネックだった清水の年俸を持つことなどでまとまった。
清水は今季6勝7敗、防御率4.42。

これは機関紙の報道と言うよりは共同通信が流しているものを各紙が拾っているだけのもので、デイリーなんかでも全く同じニュースを報じています。
記事の内容を見るまでもなく清水の放出ありきのトレードであることは分かりきっていたことではあるのですが、こうも露骨に書かれてはかなり気分が悪いです。
交換要員すら決まらない状態での「合意」が何を意味するのかは自明であり、とんだ茶番劇としか言いようがありません。
結局は最後まで足元を見られて那須野+金銭でまとまることが濃厚と思われ、しかしせめてものサプライズぐらいは用意をして欲しいのですが、まあ期待をするだけ無駄でしょう。

佐藤兼伊知氏2年ぶりロッテ復帰 (11/4 デイリースポーツ)
ロッテの来季2軍内野守備走塁コーチに、07年まで2軍ヘッド兼内野守備走塁コーチなどを歴任した、OBの佐藤兼伊知氏(50)が就任することが3日、明らかになった。
佐藤氏は93年からロッテでコーチを務め、08年から振興部テクニカルコーチに配置転換。
球団が業務提携する中国・江蘇ホープスターズの監督を務めていた。
2年ぶりにロッテのユニホームに袖を通し、若手選手の育成に全力を注ぐことになる。
そんな中で、久しぶりに前向きなニュースです。
佐藤コーチは私が浦和に通い詰めていた頃も2軍でコーチを務めていて、若手選手にとっての怖い存在として鬼軍曹の役割を果たしていました。
練習前に選手たちがわいわいと笑顔で雑談をしているところへ佐藤コーチが姿を現すと真顔になってグラウンドに散っていく、そんなところを何度も目にしています。
ですから高橋2軍監督になって厳しい練習をやっていく上で、なかなかいい人選ではないかと思います。
かなり長い年数をコーチとして続けたためにマンネリ化もあったようですが、この2年間で視野が広がっていることに期待をしたいですし、きっとやってくれるでしょう。
危惧をしていた兼任の嵐はぎりぎりで免れたことも大きく、強いチームを作るための基礎である2軍がまさに「ファーム」となるために佐藤コーチには頑張ってもらいたいです。

 

コメント (19)

2009年通信簿 21 内竜也

2009-11-04 01:30:04 | 千葉ロッテ

21 内竜也 投手 24歳 年俸750万円

【2009年成績】 31試合 3勝1敗1S 防御率6.23 26回 25被安打 3被本塁打 12与四球 1与死球 29奪三振 被打率.258

ようやく内が戻ってきた、そう快哉の叫びをあげたロッテファンは多いかと思います。
かく言う私もその1人で、待ちわびた内の1軍でのピッチングを嬉々として観戦をする2009年でした。
プロ初セーブ、初勝利をマークしてようやくスタートラインに立った内の、来季への飛躍が期待をされます。

場合によっては先発でも、と考えもした内でしたが、やはりリリーフとして投げる姿がぴったりとします。
久しぶりに見た内は手術の影響なのでしょうが、かつぎ投げのようなフォームとなってしまったことにショックを受けたのですが、それでも球威に衰えはありませんでした。
鋭く落ちる縦のスライダーも健在でしたし、チームトップの1試合平均10.04個という奪三振はまさに守護神としての資質が溢れんばかりです。
シコースキーの動向が不透明な中で、来季の抑えとして内の名を挙げるファンが多いことも頷けます。
それだけの魅力があるのが内であり、来季はシーズンを通して1軍で投げることがノルマであることは言うまでもありません。

とは言え、その道が簡単に開けているわけではなく、むしろ課題の方が多いのが現実です。
被打率はさほど悪くはない内の防御率が6点台の理由は、もちろん2イニングに1個という与四死球の多さであることは明白です。
自慢のストレートが高めに浮き、スライダーも外角に外れるケースが目立ち、ブログで脳天気なことを書いている割にはチキンではないかと疑っていますし、ピンチで目が泳いでいるようにも見えたのは気のせいではないでしょう。
このあたりをどう乗り越えるか、内にとっての来季の大きな課題となります。

同期の成瀬が華々しくデビューをしている陰で、ドラフト1位の内は故障に泣いてきました。
ですからようやく手にしたチャンスに意気込むところもあるでしょうが、まずは中継ぎで実績を積むこと、手術をした肩を慣らすことを優先すべきでしょう。
先発をした成瀬を内がリリーフをして勝利に結びつける、そんなシーンを多く見たいのはやまやまながらも、その楽しみは2011年以降に置いておくことにします。
来季は40試合60イニングを1軍で投げること、そのことを目標に頑張ってくれることを期待します。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 750万円 → 1200万円 (△60%)

 

コメント (14)

暴動が起きるぞ

2009-11-03 20:21:10 | 千葉ロッテ

清水のトレードについては週内にでも正式な発表となるのでしょうから、ロッテファンとして出来ることは那須野と新沼の来季に夢を馳せることぐらいでしょう。
しかしながら穏やかになろうと努めているロッテファンの気持ちを逆なでするようなニュースが、相次いで報じられています。

大嶺兄弟「祐太」「翔太」でワン・ツー計画 (11/3 スポーツニッポン)

ロッテは球団初の日本人兄弟選手となる大嶺兄弟の登録名を「祐太」「翔太」にするプランが浮上した。
ドラフト3位で大嶺の弟、八重山商工・翔太を指名。
チーム内には既に渡辺、橋本、田中の同姓選手が2人ずつ所属。
加えて同1位でトヨタ自動車・荻野を指名し、同姓が5組に増える。
混乱を避けるための「祐太」「翔太」案だ。
球団関係者は「兄はチーム内で祐太と呼ばれているしファンに覚えてもらうにはいい」。
94年ドラフト1位・大村三郎は大村巌がいたため「サブロー」、西岡も07年に「TSUYOSHI」で登録した経緯があり、飛躍の期待も込められている。
背番号は投手の祐太が「2」ということで、内野手の翔太にはバレンタイン前監督の「2」を検討。
瀬戸山球団社長は「長男が1で次男が2というのは面白いアイデア。本人の希望を聞いて決めたい」と話した。

田中雅以外の田中って誰よ、育成の田中崇は戦力外にしたよね、もしかして横浜からもらうのは那須野じゃなくて田中健二朗なのかしら、という突っ込みはさておき、個人的には登録名を変更するのは好きではありません。
TSUYOSHIはもちろんのことサブローですら反対をしていましたし、祐太なんて登録をしてしまえば木村や下敷領の立場がなくなります。
大嶺祐、大嶺翔がベタすぎると考えるのでしたら大嶺兄、大嶺弟でよいと思いますし、漫才師じゃあるまいし「祐太・翔太」もないでしょう。
また大嶺弟の背番号2も前監督を崇拝するファンの猛烈な反発を食うことが必至であり、また大嶺弟にとっても無用なプレッシャーを与えることにもなりかねず、無駄な災いを自ら招くことに他なりませんので、これだけはやめた方がよいと思います。
もしかしたら球団としてはライトスタンドに翻る「2」のフラッグを封印することが目的なのかもしれませんが、悪いことは言いませんから2は数年は塩漬けにした方が無難でしょう。
文句なくドラフト1巡目で入団をしてきた野手か、メジャーバリバリの外国人選手、次に背番号2を背負うのはそういった選手であるべきだと考えます。

強大な打撃力の金泰均、千葉ロッテが関心示す (11/3 中央日報)

日本のプロ野球千葉ロッテマリーンズが最近フリーエージェントの公示が出された金泰均(キム・テギュン、元ハンファ)の獲得に乗り出した。
韓国プロ野球の釜山(プサン)ロッテジャイアンツと千葉ロッテマリーンズの球団オーナーを務めるロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン)副会長が韓国選手獲得の必要性を強調し、金泰均獲りに関心を示しているという。
千葉ロッテが金泰均を狙う理由は2つに要約される。
千葉ロッテの打線は長打力に欠ける。
今シーズンは22本塁打を記録したサブローを除き、20本塁打を超えた打者はいなかった。
マウンドが崩れた上に打線の力まで落ち込んだ千葉ロッテは今年パ・リーグ5位になった。
マーケティングからも大きな効果を期待できる。
金泰均はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での活躍ですでに日本で相当な知名度を持っている。
千葉ロッテは李承(イ・スンヨプ)が活躍していたころに韓国の放送局から相当な中継権料を得ている。
韓国と日本の双方に根を下ろしているロッテにとって韓国代表チームの4番打者金泰均は相当に魅力的だ。
このため千葉ロッテは積極的な投資を進める見通しだ。
2004年の李承に提示した2年5億円に匹敵する契約が飛び出す可能性もある。
金泰均は「チャンスがあれば大きな舞台に立ちたい」と日本進出を優先目標に上げている。
金泰均は3日から12日まで元の所属チームのハンファと優先交渉を行う。
4年60億ウォンの呼び値がかかる金泰均をハンファが獲得する確率は低い。
13日からは海外の球団、国内7球団との契約が可能になる。
国内球団では右打者獲得が切実なLGが目を付けている。

ロッテが金泰均に興味を示していることは既に報道をされていますが、まあ韓国系新聞のニュースとは言っても、いくら何でも贔屓の引き倒しのような内容です。
56本塁打を放った李承と同列に語ること自体がおかしく、WBCの韓国チームの4番であっても日本でその名を知っている野球ファンは多くはないでしょう。
しかも2年5億なんてのはお話にもならず、清水を放出した上で韓国の選手を大枚をはたいて獲得をした日には、それこそロッテファンの暴動が起きてもおかしくはありません。
それだけの投資が出来るのであれば中南米から選手を引っぱってきた方が確実ですし、シコースキーの年俸ダウンなどは笑い話になってしまいます。
記事中の辛副会長とは重光ジュニアのことなのでしょうが、チームに韓国選手を迎え入れたいとの意向を持っているとの話は納得感がありますが、それでも3000万とも言われる外国人選手補強費に上積みをして2年1億2000万ぐらいか、奮発をしても1億5000万が限界と考えるのが妥当であり、大松よりも高年俸などは許されるはずもありません。
言い値とは言っても韓国で4年60億ウォン(5億円弱)であるのでしたら、金泰均は日本でのプレーは諦めた方がよいでしょう。

何にせよ球団に望むことは、ファンや選手、スタッフを惑わすような言動をしないで欲しいということです。
とにかく野球に集中が出来る環境を整えることが球団の役割であり、使命でもあります。
金がないので話題でと考えているのでしたら見当違いも甚だしく、穏やかな気持ちで来季に臨めるよう黒子に徹する瀬戸山球団社長らであってもらいたいです。

 

コメント (36)

さらば清水

2009-11-03 01:28:38 | 千葉ロッテ

日刊スポーツの信憑度と、あまりに空虚な記事への疑いのどちらを取るべきかに迷っていたロッテファンにとっては不幸なことに、前者に軍配が上がることが確実になってきました。
今日は何ら表面上の動きはなかったものの、次の移動日である金曜日あたりに正式な発表となることが濃厚です。

「横浜・清水直」今週中にも誕生!…那須野、新沼とトレード (11/2 スポーツ報知)

横浜が、ロッテの清水直行投手(33)をトレードで獲得することが1日、明らかになった。
那須野巧投手(27)、新沼慎二捕手(30)との1対2の交換が有力。
先発の軸を求める横浜と、左投手中心の補強を目指すロッテの思惑が一致した形。
交渉は最終段階で、今週中にも発表される。
2年連続最下位から巻き返しを図る横浜が、大型補強に踏み切る。
三浦以外に計算できる投手がいない先発陣が、最大の弱点。
FA権を持つ清水と巨人・高橋尚に狙いを絞っていたが、最終的には通算93勝(85敗)の右腕に一本化した。
今季は6勝7敗だが、02年から5年連続2ケタ勝利を挙げるなど、エースとして活躍。
横浜は清水が国内FA権を取得した昨オフも熱心に調査しており、2年越しの恋人獲得となる。
来季が2年契約の2年目で、年俸も今季の推定2億4000万円から2億8000万円へ変動するが、横浜が肩代わりする。
FA権は行使しない見込みだ。
交換要員は那須野が軸だ。
04年に、契約金の最高標準額(1億円+出来高5000万円)を大幅に超える5億3000万円を積んで獲得した大型左腕も、プロ入り後は鳴かず飛ばず。
それでも、ロッテ側は貴重な左腕として計算している。
さらに、中堅捕手が欲しいロッテ側が新沼を希望。
ただ、横浜も捕手層が薄く、金銭もしくは野手に落ち着く可能性がある。
早期成立を目指し、両球団は詰めの交渉を行っている。

ここまで一般紙を含む複数紙が報道をし、かつ清水が秋季キャンプを切り上げて帰京をしたことを考えれば、清水がロッテを去ることは動かしがたい事実と考えるべきなのでしょう。
選手会長であり、また長きに渡ってエースとして君臨をしてきた清水としては納得のいかないトレードだとは思いますし、同情もしたくなります。
しかし1億6000万の投手が13勝をしただけで2年5億2000万もの契約を勝ち取ったこと自体が傍目から見れば異様であり、そこに至るまでの清水のゴネっぷりを見せつけられもしましたので、成績が伴わなければ放擲をされても当然だと、厳しいようですが自業自得との指摘をされても仕方がありません。
また球団は自らが招いた放漫経営のツケを清水に払わせる形にはなるのですが、そのことで昨年の久保に続いてファンから手厳しい批判を受けることは覚悟の上でしょうし、それだけ球団経営が追い詰められている証左でもありますから、一方的に責めるのも違うような気がします。
つまりは清水は大金を手にする一方でプライドを傷つけられた上にCS出場の可能性がより低いチームに追いやられる結果となり、球団は非難を一身に受ける代償として経費削減を成し遂げるという、両者にとっては痛み分けとも言える結果であるとの見方もできます。

純粋に戦力として考えれば清水が年俸に見合わないことを否定するファンはいないでしょうし、しかしチーム内での存在感などの目に見えない部分での清水の価値は無視できないとの浪花節的な発想も理解ができます。
清水の放出に賛成をするファンは前者を重視し、反対をするファンは後者を重視しているのでしょう。
ただ反対意見の多くは清水を放出することよりも、その交換要員への不満の方が強いようにも思えます。
久保のときと同様にとにかく放出ありきで交換要員は後付け、そんなところが見えてしまうことによる苛立ちと言った方がよいかもしれません。
橋本健もそうでしたが、那須野や新沼が今季に1軍でほとんど実績がないことへの不満、そこに尽きるような気がします。

しかし中継ぎ投手、左腕、捕手が補強ポイントであることに間違いはなく、人選はさておき誤った方向性ではないと思います。
その人選にしても足元を見られても仕方がない理由でのトレードですから、ある程度の妥協が求められるのは当然のことです。
あの横浜ですら評価の低い那須野と新沼であることは分かっている中での指名ですから、そこはロッテの編成部の目を信じるしかありません。
橋本健にしても久保との比較をするからダメダメと思うわけで、純粋に選手として見ればそこまでの低評価は不当とも言えます。
過度な期待はできないまでも那須野や新沼が環境が変わることで芽が出る可能性はゼロではない、そう前向きに考えることも必要でしょう。

自分で書いていて無理矢理感は否めないのですが、不満は言いながらも私にできることはロッテのユニフォームを着た選手を応援することだけです。
肩を壊して輝きを失いつつあるとは言っても那須野は鳴り物入りで入団をした投手であり、5年間の実績で上回ることができる左腕は成瀬と川崎しかいません。
また新沼もことある毎に獲得をしたいと書いてきた捕手であり、野球に対する真摯な姿勢は高校時代から評価をしています。
清水との比較ではなく、単に選手としての那須野と新沼を見つめていきたい、ネガティブな私ができる精一杯の前向きさだと受け止めていただければと思います。

そうは言ってもチーム内に動揺が走ることは間違いないでしょうし、サブローや小林宏らの今後の動向に大きな影響を与えることも確実だと思われます。
いろいろな方面でロッテへの評価が下がることも覚悟をしなければなりません。
それだけの代償を払うのですから球団にはしっかりとしたポリシーを持って経営に勤しんでもらわなければなりませんし、もし那須野と新沼を要求したのであれば相手の都合などは考えずに初志を貫徹する意地を見せて欲しいです。
明らかに妥協の産物としか思えないような結末となった場合は選手にも失礼ですし、そんな弱腰では経営改善などは夢のまた夢でしょう。
今できるベストを尽くす、選手に求めてきたことと同じことを球団にも強く求めたいと思います。

 

コメント (48)

2009年通信簿 20 服部泰卓

2009-11-02 00:38:21 | 千葉ロッテ

20 服部泰卓 投手 27歳 年俸1200万円

【2009年成績】 E 23試合 4勝3敗0S 防御率4.32 73回 77被安打 12被本塁打 14与四球 1与死球 59奪三振

期待をされていた割には出番がなく、2年目も1軍での登板がないままにシーズンを終えることになりました。
来季は28歳ということを考えればドラフト1巡目での入団であってもラストチャンスと言ってもよく、体制が変わることで運気も変わることを願うばかりです。

環境に馴染むまで数年を要する、これまでの服部はそういった道を歩んできました。
大学時代も上級生になってからようやく勝ち始めましたし、社会人でも1年目から中心投手ではありながらも華々しい活躍をするまでには3年がかかりました。
そう考えるとプロでも3年目となる来季がターニングポイントになるかもしれず、左腕不足のチーム事情から出番があるかもしれません。

とは言え、そのピッチングスタイルから中継ぎとして結果を残せるタイプとは思えませんので、今のロッテの先発陣を考えれば苦しいことに変わりはありません。
小柄ながらも140キロ台のストレートは投げられるはずですが、しかし2軍戦で見た服部のストレートはせいぜい130キロ台後半でした。
社会人時代も力でねじ伏せるのではなく、安定をしたコントロールでストレートと変化球とのコンビネーションで抑えてきただけに、今のストレートの力を見ればなおさらなのですが、先発陣がひしめいている現状で活路を見いだすとすればロングリリーフしかないでしょう。
思いっきり根本と被るのでライバルを蹴落とす必要がありますが、いずれにせよ根本だけではなく松本や古谷らとの勝負に勝たなければ服部に未来はありません。

ゆるゆるだったユニフォームがようやく見られる感じにはなってきましたので、そこそこの期待はしています。
被本塁打の多さは小柄なゆえに仕方がないのですが、そこは低めにボールを集める努力をするしかないでしょう。
カーブは投げるようですが縦の変化としてフォークを覚えることも考えてよいのではと思いますし、何にせよ中途半端な結果であればオフには戦力外やトレードもありうる立ち位置であることの自覚はあるでしょうから、是非とも服部の覚醒がある2010年となることを願っています。

2008年通信簿


【オリオン村査定】 1200万円 → 1000万円 (▼17%)

 

コメント (7)

どうなる清水

2009-11-01 18:25:59 | 千葉ロッテ

どう考えても眉唾記事にしか思えない、でも日刊スポーツだし、とロッテファンの心を散々と惑わせてくれた清水のトレードネタですが、今日も進展を見せています。
機関紙が「那須野+1」と報道をしたようですが船橋で手に入るスポニチでは確認が出来ず、しかし一般紙である朝日が裏打ちをしてくれました。

ロッテ清水を横浜獲得交渉 (11/1 朝日新聞)

横浜がロッテの清水直行投手(33)の獲得に向けて、トレード交渉をしていることが31日、分かった。
先発の柱として迎え入れたい意向で、横浜の球団関係者は「中堅クラスの2選手を交換要員に交渉している」としている。
清水は通算93勝85敗のロッテの右腕エース。
今季は首痛などに苦しみ、23試合で6勝7敗、防御率4.42に終わった。
国内移籍が可能なフリーエージェント(FA)権を昨季取得し、今季で海外にも移籍できる権利を取っている。

日刊に続いて機関紙が、さらには一般紙までが追随をするのですから、全く根拠がないわけでもないのでしょう。
少なくとも横浜がそういった動きをしていることは確かだと思われ、しかしスポニチの内容を確認していないのでハッキリとしたことは言えませんが、この朝日もそうですが横浜側の一方的な都合が書いてあるだけであり、かなり不可解な感じがします。
横浜としても清水がFA宣言をするかどうかが分からない中で情報をリークする必要があるのか、そういった点でも不信感は拭えません。

それらを横に置いておくとして、両チームとしてのメリットを考えてみます。
もし横浜が本気で清水を獲りにきているのであれば、今季の先発陣を考えれば充分にローテーションの軸に据えられると見ているのでしょう。
唯一の規定投球回に達している三浦が11勝をマークした以外では、ウォーランドが5勝でグリンと吉見が3勝という、まあ見るも無惨な状況です。
年俸に見合うかどうかはさておき、過去の実績と今季の6勝から清水が魅力的に映って当然です。
交換要員が中堅どころ、つまりは20代後半から30歳前後と考えれば那須野、高宮、加藤武、秦、新沼、北川、下窪、大西、桑原義といった横浜ですら出番がなかった選手でしょうから、言葉は悪いですが放出をしても痛くも痒くもありません。
間違っても寺原や武山、内藤や下園といった名前が挙がることはないでしょうし、高森や梶谷などは言わずもがなです。
ロッテの足元をみて海老で鯛を釣る、そのぐらいのつもりでいるのでしょう。
逆にうがった見方をすれば、獲れるはずもない選手にアタックをすることで「努力はしたがダメだった」というファン向けのアピールを狙っているのかもしれず、必要があるとは思えないマスコミへの情報リークの理由をここに求めることができます。

ではロッテからしたメリットは何かと言えば、経費削減であることは明らかです。
放っておけば2億8000万もの年俸を負担しなければならない来季ですから、球団経営の重荷となっていることは想像に難くありません。
自らが招いた窮地ではあるものの、手っ取り早く出費を抑えられるのは働きが見合わない高額年俸の選手を放出することだと考えてもおかしくはないでしょう。
戦力的にも頭数としては先発が足りているというチーム事情もあります。
またどう考えても補強が必要だった捕手や連呼をしていた左腕を指名しなかったこと、選手枠に余裕がありながらも4人で指名を打ち切ったこと、この不可解なドラフトでの行動が実は清水のトレードを視野に入れていたものであれば、凄すぎるとしか言いようがありません。
那須野に新沼、さらには野中あたりを加えれば「左腕、捕手、西村監督が目指す野球にぴったりの俊足」といった三点セットが揃うわけで、大義名分が整います。
この3人を合わせても年俸は4600万に過ぎず、戦力の穴埋めをしつつ2億以上の経費削減が出来るわけですから、瀬戸山球団社長らは笑いが止まらないでしょう。
ファンはチームの主力を他球団の実績がない選手で失うことの免疫が久保でできた、そう高をくくっているのかもしれません。
また新聞辞令で清水をメジャー挑戦に追い込むのが目的との見方も出来ないでもありませんが、横浜主導の報道からすると考えづらいような気がします。

キャンプ参加選手変更のお知らせ (11/1 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)
11月2日(月)より石垣島で行われる秋季キャンプに、下記選手が合流することになりましたのでお知らせします。
なお、堀選手、井口選手、清水直投手の3選手は、石垣キャンプには参加せず帰京しました。
■合流する選手 服部、木村、田中雅、根元、神戸、南
これらは憶測報道を元に推測を重ねたに過ぎない私の個人的な考えですが、気になるニュースが公式サイトに載っています。
堀、井口、清水が秋季キャンプから離脱をして、帰京をするというものです。
堀は年寄り、井口は骨折の治療を優先といった理由づけができますが、どうにも清水の帰京の意図が見えません。
報道についての事情説明であればキャンプ地で行えばいい話ですし、FA行使についての話し合いにしても同様です。
清水にFA行使の有無を確認して、行使をしないとの確約が取れたところでのトレード発表、そんなことも覚悟をしていた方がよいかもしれません。
服部や木村といった左腕が主力キャンプに合流をすることから那須野は要員から外れて、そうなると見合う選手がいないのでやっぱり金銭での移籍、マスコミに踊らされている気がして不愉快ではあるのですが、何だかありそうな気になってきました。
日本シリーズの移動日である明日に驚天動地のトレード発表となるのか、あるいは本人のFA権を行使せずの残留を確認した上での否定談話、残留宣言が出るのか、まさかの堀の引退によるコーチ就任ではないと思いますが、いずれにせよ何らかの動きがあるとの心の準備をしておいた方がよさそうです。

 

コメント (33)

今度は小林宏ですか

2009-11-01 00:02:07 | 千葉ロッテ

昨年に続いて他球団の草刈り場としてネタを提供しているロッテですが、清水に続いて今度は小林宏の名が踊っています。
いずれも獲得希望球団の一方的な都合が書き連ねてあるだけなのですが、同じ流れで久保を失っただけにロッテファンとしては居心地が悪い今日この頃です。

ソフトB 小林宏獲りへ (10/31 スポーツニッポン)

ソフトバンクが“城島資金”を元手に今季、国内FA権を取得したロッテ・小林宏之投手(31)の獲得に動く可能性が出てきた。
孫正義オーナー(52)は「これだと意を決された選手がいれば、ご支援したい」と約束。
チームは今季11勝のホールトンがいるが、杉内、和田、大隣と左投手が多く、今オフの補強ポイントは右の先発投手だ。
小林は今季4勝13敗に終わったものの、通算71勝(66敗)と実績十分。
FA宣言した場合、真っ先に手を上げる。

ソフトバンクの関係者から小林宏の名前が出たわけでもなく、完全にスポニチの憶測記事だと言ってよいでしょう。
機関紙が報じていることから何らかの球団の意図が見え隠れしないでもないのですが、小林宏の場合は複数年契約が今年で切れるわけですから減俸も可能ですし、このタイミングで無理に追い出しをかける必要は感じられません。
もちろん来季に海外FA権を取得して無償でチームを去られるよりは補償が得られる今年のうちに、との考えがあってもおかしくはありませんが、見るからに露骨すぎます。
赤字削減のためには働きの悪いミリオンダラーズの整理は手っ取り早く数字を出せるので魅力的ではあっても、そのことでチームがばらばらになってしまっては本末転倒です。

とは言え、ここのところのロッテ愛を連呼する選手たちはそういった雰囲気を肌で感じているからなのかと思い当たる節がないわけでもありませんし、清水や小林宏に例によって阪神あたりが参入をしてくると値も釣り上がるでしょうから、球団や当の選手たちが心揺れ動いても不思議ではありません。
大山鳴動して鼠一匹、結局はそんなところなのでしょうが、事が起きる前に賢明なロッテファンは心の準備だけはしておいた方がよいでしょう。
スケールは違うものの黄金時代の西武の主力が秋山、石毛、工藤、辻、清原と一人ずつ欠けていったのと同様に、6冠戦士たちが消えていくことへの覚悟は必要です。
そして西武が生え抜きの東尾監督が松坂を軸にチームを立て直したように、西村監督がしっかりとチームを作り変えてくれることを願うばかりです。

 

コメント (15)