オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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清水トレードの茶番劇

2009-11-04 23:54:35 | 千葉ロッテ

日本シリーズのようなイベントがあるときには大きな発表はしない、これは球界の不文律となっています。
従って清水のトレードの発表があるとしても移動日にあたる今週の月曜日か金曜日だと思っていたのですが、どうやら日本シリーズが7戦まであっても大丈夫な来週の月曜日、9日に正式発表となることが決まりつつあるようです。

横浜 トレードで清水獲得 スレッジ、橋本も狙う (11/4 スポーツニッポン)

横浜がロッテの清水直行投手(33)を交換トレードで獲得することで両球団が合意したことが4日、分かった。
横浜は那須野巧投手(27)を含む複数選手か、那須野投手プラス金銭などで最終調整中で、9日に発表される予定。
横浜はさらに、今季で日本ハムとの2年契約が切れ、残留が微妙になっているターメル・スレッジ外野手(32)の獲得を目指していることも分かった。
またフリーエージェント宣言が有力視されるロッテの橋本将捕手(33)も獲得候補に挙げている。
巨人の尾花高夫投手総合コーチを新監督に迎える球団は最下位からの巻き返しを期し、積極的に補強していく構えだ。
清水は来季が2年契約の2年目で、年俸は4千万円増の2億8千万円。
複数年契約中のトレードは異例だが、先発強化が懸案の横浜が、ロッテでネックだった清水の年俸を持つことなどでまとまった。
清水は今季6勝7敗、防御率4.42。

これは機関紙の報道と言うよりは共同通信が流しているものを各紙が拾っているだけのもので、デイリーなんかでも全く同じニュースを報じています。
記事の内容を見るまでもなく清水の放出ありきのトレードであることは分かりきっていたことではあるのですが、こうも露骨に書かれてはかなり気分が悪いです。
交換要員すら決まらない状態での「合意」が何を意味するのかは自明であり、とんだ茶番劇としか言いようがありません。
結局は最後まで足元を見られて那須野+金銭でまとまることが濃厚と思われ、しかしせめてものサプライズぐらいは用意をして欲しいのですが、まあ期待をするだけ無駄でしょう。

佐藤兼伊知氏2年ぶりロッテ復帰 (11/4 デイリースポーツ)
ロッテの来季2軍内野守備走塁コーチに、07年まで2軍ヘッド兼内野守備走塁コーチなどを歴任した、OBの佐藤兼伊知氏(50)が就任することが3日、明らかになった。
佐藤氏は93年からロッテでコーチを務め、08年から振興部テクニカルコーチに配置転換。
球団が業務提携する中国・江蘇ホープスターズの監督を務めていた。
2年ぶりにロッテのユニホームに袖を通し、若手選手の育成に全力を注ぐことになる。
そんな中で、久しぶりに前向きなニュースです。
佐藤コーチは私が浦和に通い詰めていた頃も2軍でコーチを務めていて、若手選手にとっての怖い存在として鬼軍曹の役割を果たしていました。
練習前に選手たちがわいわいと笑顔で雑談をしているところへ佐藤コーチが姿を現すと真顔になってグラウンドに散っていく、そんなところを何度も目にしています。
ですから高橋2軍監督になって厳しい練習をやっていく上で、なかなかいい人選ではないかと思います。
かなり長い年数をコーチとして続けたためにマンネリ化もあったようですが、この2年間で視野が広がっていることに期待をしたいですし、きっとやってくれるでしょう。
危惧をしていた兼任の嵐はぎりぎりで免れたことも大きく、強いチームを作るための基礎である2軍がまさに「ファーム」となるために佐藤コーチには頑張ってもらいたいです。

 

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2009年通信簿 21 内竜也

2009-11-04 01:30:04 | 千葉ロッテ

21 内竜也 投手 24歳 年俸750万円

【2009年成績】 31試合 3勝1敗1S 防御率6.23 26回 25被安打 3被本塁打 12与四球 1与死球 29奪三振 被打率.258

ようやく内が戻ってきた、そう快哉の叫びをあげたロッテファンは多いかと思います。
かく言う私もその1人で、待ちわびた内の1軍でのピッチングを嬉々として観戦をする2009年でした。
プロ初セーブ、初勝利をマークしてようやくスタートラインに立った内の、来季への飛躍が期待をされます。

場合によっては先発でも、と考えもした内でしたが、やはりリリーフとして投げる姿がぴったりとします。
久しぶりに見た内は手術の影響なのでしょうが、かつぎ投げのようなフォームとなってしまったことにショックを受けたのですが、それでも球威に衰えはありませんでした。
鋭く落ちる縦のスライダーも健在でしたし、チームトップの1試合平均10.04個という奪三振はまさに守護神としての資質が溢れんばかりです。
シコースキーの動向が不透明な中で、来季の抑えとして内の名を挙げるファンが多いことも頷けます。
それだけの魅力があるのが内であり、来季はシーズンを通して1軍で投げることがノルマであることは言うまでもありません。

とは言え、その道が簡単に開けているわけではなく、むしろ課題の方が多いのが現実です。
被打率はさほど悪くはない内の防御率が6点台の理由は、もちろん2イニングに1個という与四死球の多さであることは明白です。
自慢のストレートが高めに浮き、スライダーも外角に外れるケースが目立ち、ブログで脳天気なことを書いている割にはチキンではないかと疑っていますし、ピンチで目が泳いでいるようにも見えたのは気のせいではないでしょう。
このあたりをどう乗り越えるか、内にとっての来季の大きな課題となります。

同期の成瀬が華々しくデビューをしている陰で、ドラフト1位の内は故障に泣いてきました。
ですからようやく手にしたチャンスに意気込むところもあるでしょうが、まずは中継ぎで実績を積むこと、手術をした肩を慣らすことを優先すべきでしょう。
先発をした成瀬を内がリリーフをして勝利に結びつける、そんなシーンを多く見たいのはやまやまながらも、その楽しみは2011年以降に置いておくことにします。
来季は40試合60イニングを1軍で投げること、そのことを目標に頑張ってくれることを期待します。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 750万円 → 1200万円 (△60%)

 

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