どんでん返しもなく、予定どおりに清水の横浜へのトレードが粛々と発表となりました。
プラス金銭については触れられていないものの、どうせたいした金額でもないでしょうから大勢に影響はなく、3選手には新天地での活躍を期待します。
ロッテの清水が横浜へ 那須野&斉藤俊とトレード (11/9 スポーツニッポン)
ロッテの清水直行投手(33)と横浜の那須野巧投手(27)、斉藤俊雄捕手(25)の1対2の交換トレードが成立し、9日に両球団が発表した。
先発陣の強化が課題だった横浜と手薄な左腕などを狙っていたロッテの思惑が一致した。
清水は来季が2年契約の2年目で、複数年契約中の選手のトレードは極めて異例。
清水の来季年俸2億8000万円を横浜が全額負担することで合意した。
清水はプロ10年間で通算93勝85敗、防御率4.02。
今季は6勝7敗と不振だった。
5年目の那須野は自由枠で入団しながら伸び悩んで今季は12試合の登板にとどまり、通算13勝27敗1セーブ。
5年目の斉藤は通算で45試合に出場している。(金額は推定)
▼清水直行投手の話
これまで10年間、お世話になったロッテに感謝している。投げるマウンドは変わるが、ロッテ時代と同じく、野球の素晴らしさを伝えていくために投げていくつもり。
▼ロッテ・瀬戸山隆三球団社長の話
横浜には何年越しかでラブコールを送ってもらっていた。セ・リーグで勉強して、いずれロッテのために帰ってきてほしい。穴埋めは大変だが、若手にはチャンスを与えられる。
いずれはロッテに帰ってきて欲しい、同じことを小坂のときにも言ってましたよね、という突っ込みはさておき、これで6冠戦士がまた1人チームを去りました。
明日にもFA宣言を表明するであろう橋本将とともに、日本一の経験を誇りにして頑張ってくれとしか今は言うことはありません。
何だかんだ言っても通算防御率が4点台の清水が横浜で「さすがはロッテのエースだ」と喜ばれるのか、あるいは「これがロッテのエースか」と蔑まれるのかは清水の頑張り次第ですから、無事に横浜で100勝を達成してくれることを願うばかりです。
清水直行投手(34)と横浜ベイスターズ・那須野巧投手(27)、斉藤俊雄選手(25)との交換トレードが成立しましたのでお知らせします。
11月15日より千葉マリンスタジアム内にて入団会見を行う予定です。
なお、背番号は入団会見同日に発表します。
■清水直投手コメント
「これまで10年間、お世話になったオーナー、オーナー代行、そしてオーナーの家族の皆様、ロッテグループ関係者、千葉ロッテマリーンズ関係者に本当に感謝をしています。また、この10年間、スタンドから温かいご声援を下さり、見守ってくださったロッテファンの皆様にも感謝の気持ちを伝えたいと思います。ファンの皆様の応援が僕をここまで育ててくれたと思っています。千葉マリンのマウンドからファンの方々の声援を感じながら投げる事が出来たのは本当に幸せな日々だったと感じています。これから投げるマウンドは変わりますが、ロッテ時代と同じく野球の素晴らしさを伝えていくために投げていくつもりです。そして、これまで10年間、僕に最高の野球環境を提供してくれたオーナーをはじめとするロッテ関係者の皆様に対する感謝の気持ちを込めてマウンドに上がりたいと思います。2010年、千葉ロッテマリーンズと対戦できる日を楽しみにしながら精一杯頑張ります。」
そして清水は予想どおりに大人のコメントを残してくれていますが、正直なところ違和感もあります。
オーナーやオーナー代行はともかくとして、なぜにオーナーの家族にまで感謝をしなければならないのか、個人的に何らかの関係があったのかもしれませんが、自らのブログでも触れていますし、本心で言っているのか言わされているのか、なかなか真相は微妙かも知れません。
何にせよ泥沼での退団にはならなかったことを前向きに捉えて、清水のためにも良いトレードだったと思える2010年であればと、心からそう願っています。
ところで那須野と斉藤は15日に入団会見を行うとのことで、おそらくは翌日の16日に千葉マリンで主力メンバーと合流をするのでしょう。
沖縄・宜野湾での秋季キャンプに参加をしていた那須野は昨日8日に帰京をしたとのことで、あと数日を漫然と過ごすつもりなのかと、ちょっとガッカリとしています。
もちろん身辺整理などいろいろとやることはあるのでしょうが、同じ沖縄・石垣島でロッテも秋季キャンプをやっているのですから、あと数日しか日程が残っていないとは言っても飛び入り参加をするぐらいのやる気を見せて欲しかったです。
そうすれば那須野に否定的なロッテファンの心をグッと掴むことができたと思われますし、チームに溶け込むことも早くできたでしょうから、せっかくのチャンスを逃した那須野には歯がゆい思いでいっぱいですし、これでは前途多難な道のりが待っているであろうと言わざるをえません。
横須賀での秋季キャンプを切り上げた斉藤とともに、今からでも遅くはないので石垣島、いや薩摩川内でも構わないので飛び立つべきです。
その程度の演出をするぐらいの配慮を周りの誰も出来ないのかと、瀬戸山球団社長や石川球団副代表らもその程度かと、何だか情けない気持ちにもなった今日一日でした。