オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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川越、そして山室

2009-11-24 22:09:00 | 千葉ロッテ

藪田の獲得で消えたと思っていた川越が、あっさりと翌日に入団を決めました。
まるでブロガーをおちょくるかのようで、いやいや逆にネタを小出しにしてくれることに感謝をしなければならないのかもしれません。

ロッテ、オリックス戦力外の川越を獲得  (11/24 サンケイスポーツ)

ロッテは24日、今季オリックスから戦力外通告を受けた川越英隆投手(36)の入団を発表した。
背番号は「46」に決定した。
川越は「また野球が出来るという喜びを感じています。川越を獲ってよかったと思っていただけるように与えられたポジションで必死に投げたいと思います」と抱負を語った。
さらに「ロッテは元々、好きな球団。今まで敵として戦ってきてファンの応援を含めた雰囲気が羨ましかった。ああいうところでやってみたいという思いがありました。とても魅力のある球団に入団できて本当に嬉しいです」と喜びのコメントをした。
川越はオリックス時代の2005-07年に3年連続で開幕投手を務めた。
昨年から中継ぎに転向し、今季は24試合で0勝1敗、防御率4.83

10月に戦力外通告を受けていた。

まるで熱病にでも罹ったかのように誰も彼もがロッテ愛を口にするのには喜びよりも、むしろ気味悪さすら感じてしまいます。
ましてや他球団からの移籍選手にそんなことを言われた日には、腹の中では「ロッテは(組みしやすくて)好きだった」とでも思っているのではないかと勘ぐりたくもなります。
とは言いながらも好きといわれれば頬が緩んでしまうのが弱いところで、何の引っかかりもなく応援をしてしまう単純さは悪いことでもないでしょう。
被打率が.349という吉井や小宮山ばりなのが気がかりではありますが、ベテランとしての味のあるピッチングを披露してもらいたいものです。

育成1位・山室の入団が決定 (11/24 スポーツ報知) 

ロッテが育成ドラフト1位で指名した青学大の山室公志郎投手(22)=183センチ、82キロ、右投左打=の入団が24日、決まった。
支度金100万円、年俸240万円で契約した。

高校時代の輝きからすれば育成枠選手としての入団は悔しいであろう山室ですが、大学時代は故障ばかりでろくに投げられなかったのですから仕方がありません。
本人もそれを分かっていて底辺からの浮上を力強く宣言してくれているようですし、元気のあるところをアピールしてもらいたいです。
150キロのストレートを投げる資質を持った選手はロッテには希少ですし、お約束のようにコントロールがダメダメなのもロッテらしいとも言えますので、愛着がわいてきます。
今年は開催をされるのかが微妙な感じもする新入団選手発表会ですが、是非とも1日でも早く山室を自分の目で見てみたいです。

11月も終わりに近くなり、補強もさすがにこれでピリオドを打つのではないかと思いますし、そうあってもらいたいです。
ベテランの右腕は藪田と川越でお腹いっぱいですからコーリーは不要ですし、今岡やズレータも必須とは思えません。
あとはマーフィーでもバスケスでも構いませんので中継ぎ左腕を加えれば支配下選手登録は67人で、残りの3枠を山室や角らで争うのであればモチベーションも上がるでしょう。
さらには西村監督らの首脳陣が白紙の状態で選手を見極めること、名前のある選手であっても結果が伴わなければ出番がなくなるような競争原理が働くチームに仕立て上げてくれさえすれば、意外にも面白い戦いぶりを見せてくれるのではないかとの期待が高まってきました。
開幕までの残り4ヶ月間でどこまで狸の皮を数えさせてくれるのか、その手腕に期待をします。

 

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藪田の復帰は両刃の剣

2009-11-24 00:38:12 | 千葉ロッテ

さすがは機関紙のことだけはあると言いますか、今朝の報道から一気に藪田のロッテ復帰が決まりました。
事前に情報がリークをされていたのか、はたまたロッテ番が優秀なのかは分かりませんが、これから0時出社に向かう身としては重すぎるニュースです。

年俸4000万円、1年契約で合意!薮田がロッテ復帰 (11/23 スポーツニッポン)

ロッテは23日、米大リーグ、ロイヤルズからフリーエージェント(FA)となった薮田安彦投手(36)の入団が内定したことを発表した。
この日、年俸4000万円、1年契約で合意。
薮田は3季ぶりの古巣復帰に「大好きなロッテに戻れることをうれしく思う。米国での経験を生かし、西村監督を胴上げできるよう頑張りたい」と話した。
薮田はロッテからFA宣言し、2008年からロイヤルズと2年契約を結んだ。
今季は12試合に登板しただけで、球団が来季契約延長の選択権を行使しなかったため、FAに。
メジャーの通算成績は43試合で3勝4敗、防御率7.14だった。
薮田は1996年にドラフト2位でロッテ入り。
日本での通算成績は343試合で44勝59敗9セーブ、防御率4.03。

形的にはFAによる移籍となりますが、実態はメジャー挑戦に失敗をしての帰国であることは言うまでもありません。
ですから個人的にはメジャーに挑戦をした選手は凱旋帰国以外は受け入れがたいと思っているだけに、かなり複雑な心境です。
とことんまで挑戦をし続けて欲しかったですし、そういう意味では渡米の経緯は納得がいかないまでも、野茂は偉いと改めて感心をしています。

中継ぎ陣からシコースキーが抜けたこともあって藪田の加入は心強いのですが、力の衰えとともにロッテへの復帰という点が懸念材料だと考えています。
期待に違わずに活躍をしてくれればよいのですが、もし中途半端な成績しか残せなかった場合の扱いが微妙になることは想像に難くありません。
阪神で復活をした成本は外様だったからこそ気兼ねなく敗戦処理などを任せることができたわけで、しかしロッテで一時代を築いた藪田にそういった役割を担わせることができるのか、そのあたりは西本コーチの手腕だけではなく西村監督の決断が問われることになります。

果たして球団が藪田に背番号20を与えるかどうか、そのあたりでチーム内での立ち位置が見えてくるでしょう。
これで川越やコーリーの獲得は見送られる可能性が高くなり、そのため服部を11か49という悪くはない番号に代えることができる状況にはなるのでしょうが、一度は自らの意思でチームを去った選手に対して気を遣い、結果が出ていないとは言ってもドラフト1巡目で入団をした選手から背番号を剥奪するようなことはあってはならないと思います。
楽天の福盛はシーズン途中の復帰であったために他球団という選択肢がなかったことを差し引いても1500万の背番号62でのスタートであり、もし藪田が4000万の背番号20でロッテ復帰となるのであれば他の選手への悪い影響、出戻りに対する甘さゆえのメジャー挑戦へのハードルの低下に繋がりかねません。
その年俸からしても大きな番号を背負わせるとは思いませんが、せめて11にして欲しいと、そう心から願っています。
おそらくはシコースキーと両天秤にかけての交渉を続けていたのでしょうし、タイプ的にも重なるところのある両人でもあり、藪田の穴を埋めたシコースキーの穴を埋める藪田になるわけですから、分かりやすく49を背負わせるのも良いかもしれません。
またメジャー挑戦で苦い思いをしたことを小林宏やサブローらに直に伝える効果を球団が期待をしているのであれば、まさに凄腕と言っておくことにします。

いろいろと書きはしましたが復帰をした以上は活躍をして欲しいですし、やってくれるのではないかとの期待もしています。
既に2年が経っていることで力の衰えは隠せないかもしれませんが、腐っても藪田と言われるようなピッチングを見せて欲しいものです。
あの三振を奪ってピンチを切り抜けたときのガッツポーズはチームの士気を盛り立てますので、そういったシーンを多く見られる2010年になってくれればと思います。

 

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