39 田中雅彦 捕手 27歳 年俸1300万円
【2009年成績】 41試合 64打数 13得点 17安打 打率.266 3二塁打 0三塁打 1本塁打 8打点 6盗塁 5四死球 17三振 得点圏打率.188
すっかりと1軍ベンチに定着をすることが出来るようになった田中雅ではありますが、本人の望む捕手としての出番は今季もほとんどありませんでした。
しかし来季は橋本将が移籍をしたことでようやく捕手としての活躍の場が開けるでしょうから、思う存分に躍動をする田中雅に期待をします。
いっそのこと内野手に転向をすべきだとも考えていた田中雅でしたが、ここにきて風向きが変わってきました。
里崎に次ぐ第二捕手の座を斉藤や金澤らと争う来季でしょうから、本人も念願の捕手としてのプレーができることに興奮をしていることかと思います。
フェニックスリーグでも捕手としてマスクを被り続けましたし、球団からの期待も高いはずです。
かなり遠回りをした感はありますが、PL学園や近大といった名門チームでキャプテンシーを発揮してきた力をプロの世界でも見せてくれることに期待をしています。
捕手としての田中雅は、正直なところ未知数ではあります。
数少ないマスクを被った試合では苦労をしながらリードをしていた印象があり、ですから里崎よりは橋本将に近く、タイプ的には投手の良いところを必死に探して配球を組み立てる捕手なのではないかと見ています。
若手に対しては強引な里崎の方がよいのではないかと思いつつも、思い通りにならないときの里崎の態度は若手を萎縮させかねませんので、肩を並べて歩いていける田中雅と組ませた方が結果的にプラスになるのではないかとの気がしないでもありません。
その方が投手も自分で考えることをするでしょうから、成長の一助にもなるでしょう。
田中雅の課題はアマチュア時代から言われていたキャッチングの粗さで、そんなところまで橋本将に似てしまうこともないのですが、捕手としてはかなり重要なポイントです。
肩は言うほど見る機会が無かったので評価は保留としますが、投手から信頼をされるためには守備面での向上は必要不可欠です。
守備機会が少ないながらも野手に守備位置の指示をだしている姿が印象に残っていますので、扇の要としての役割をこなす意識については問題はないでしょう。
むしろ里崎や橋本将のそういった姿はあまり記憶がないだけに、ちょっと新鮮味があります。
打撃ではボールに体をぶつけにいくような粘り強さ、ガッツが身上の田中雅ですし、意外にも俊足を誇りますので、シーズンを通して使い続ければそれなりの結果は残すと思います。
とは言っても里崎が五歩も十歩も先を歩いていることは間違いなく、ベンチが来季以降を睨んだ起用を心がけなければ第二捕手としてベンチを温めるだけの存在になりかねず、また都合よく内野との兼用でお茶を濁されるかもしれません。
それでも斉藤や金澤らとの戦いをしっかりと勝ち抜けば出番は自ずから増えるでしょうから、持ち前の明るさをフィールドで出し続ける田中雅であってもらいたいです。
【オリオン村査定】 1300万円 → 1800万円 (△38%)