オリオン村(跡地)

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2009年通信簿 29 小野晋吾

2009-11-12 02:13:25 | 千葉ロッテ

29 小野晋吾 投手 34歳 年俸8800万円

【2009年成績】 23試合 8勝7敗0S 防御率3.81 144回 158被安打 16被本塁打 37与四球 5与死球 77奪三振 被打率.284

昨年の失速で年齢的にも厳しい立場に追い込まれた小野でしたが、見事な復活を遂げました。
地味ながらも先発としては成瀬に次ぐ8勝をマークし、3年ぶりに規定投球回にも達して満足のいくシーズンであったと思います。

しかし前半戦は酷いピッチングでしたから、よくぞここまで立ち直ったと驚くばかりです。
昨年のだらだらとした投球内容が続いて中継ぎ転向もと思ったところへ、小宮山の「ストライクゾーンで勝負をしろ」とのアドバイスにより不死鳥のように蘇ったのですから、そこはさすが小宮山だと言わざるをえません。
これまでの小野は球威の低下の自覚があったのかコーナーを狙いすぎの感があり、そのことで球数が増えて中盤に捕まるケースが目立っていました。
本来の小野は球数を少なくテンポ良く自分のペースで追い込むのが特徴でしたから、小宮山の指摘はまさに小野の迷いを断ちきったと言えます。
また何としてでも完投をするとの強い意志は昨年には見られなかったものですので、そのことがピッチングに力を与えたことも間違いありません。
井上コーチから交代を告げられる際の小野の無念の表情は他の投手にも学んで欲しいですし、また小野にもその気持ちを忘れずにいて欲しいと思います。

その小宮山や高木がチームを去ったことで、投手陣では最年長となる小野が来季にどういった活躍を見せてくれるのか、背番号29の責任はさらに重くなります。
先発ローテーションを任されることは確実でしょうし、清水に代わってミリオンダラーズの長男としての役割を担うことにもなるわけですから、生半可な覚悟ではやっていけません。
ロッテ投手陣の凋落の象徴とも言えるミリオンダラーズの不甲斐なさを、その汚名を返上できるかどうかは小野のピッチングにかかっていると言っても過言ではなく、末っ子の成瀬を加えた4兄弟で最低でも40勝がノルマとなります。
西本コーチとの邂逅でシュートに磨きをかけることを目指しているようですが、ここ数年の武器であるカットボールと合わせて攻めのピッチングを心がければ、今年と同様に千葉マリンにゴロの山が多く築かれることでしょう。
とにかく地味でもいいので気負わないこと、小野には平常心で来季に臨んでもらいたいと思います。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 8800万円 → 1億円 (△14%)

 

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