懸案だった来季の守護神があっさりと決定をしました。
西村監督が指名をしたのは小林宏で、本人もやる気を見せているようです。
ロッテ小林宏が抑え転向 (11/18 スポーツニッポン)
最近2年は先発で不振が続いていたロッテの小林宏が18日、来季から抑えに転向することを明らかにした。
今季途中に構想は固まり、既に西村監督から伝えられていた。
この日、西本投手コーチにあらためて通達されて了承したという。
17日にはシコースキーの退団が確実になった。
リリーフ投手としてプロで頭角を現し、今季も6年ぶりに救援登板している小林宏は「やりがいはある」と新たな役割に意気込んだ。
短いイニングであれば140キロ台後半のストレートを投げることができますし、フォークが完全復活とならずとも1試合平均で8個の三振を奪っている小林宏ですから、守護神としての適性はチームでは一番と言ってよいかもしれません。
状況は昨年に私が推していた久保と似通っていますし、リリーフで1軍デビューを果たしたことから原点回帰ということにもなります。
気がかりは打たれると弱気の虫が表情に表れることと下半身の攣り癖ですが、後者については秋季キャンプで鍛え上げたのであろうと思うことにします。
再来年のメジャー挑戦を視野に入れる小林宏としてはこれまでの先発としての実績に抑えの経歴を加えることは悪い話ではありませんし、チームにとっては内や伊藤を次の守護神に育成をするための時間を稼げることになりますので、両者にとって無難な選択と言ってよいでしょう。
ちょっと気になるのは「今季途中に構想は固まり」の部分で、前監督も含めたベンチの方針が何らかの理由で実現できなかっただけなのか、あるいは既に来季の監督を視野に入れた西村監督(当時ヘッドコーチ)の腹案であったのか、もし後者であれば右頬だけをゆがめる笑いを送ることにします。
何にせよ春季キャンプ前に決めたことはナイスな判断だと考えます。
これで小林宏も迷いなく開幕までの調整ができますし、荻野らの中継ぎ陣も自分の立ち位置をしっかりと把握をした状態でキャンプを迎えることができるでしょう。
先発の枠が1つ空くことで若手にとって明確な目標ができたことも、きっとプラスに働くと思います。
とにかく自分が何をすべきかを頭と体で理解をすることが課題でもありましたので、西本コーチとも相談をした上で早期に決着をさせた西村監督を評価したいです。
テストに参加した川越らと契約へ (11/18 スポーツ報知)
ロッテの石川球団副代表は18日、この日までテストを行っていた3選手、オリックス、ソフトバンクからそれぞれ戦力外通告を受けた川越英隆投手と的場直樹捕手、山田秋親投手(元ソフトバンク)について「契約したいと思っている」と述べた。
石川副代表は同じくテストに参加した元巨人のブライアン・コーリー投手、今季ブルージェイズで登板したビル・マーフィー投手の獲得にも前向きな見解を示した。
そしてプチトライアウトの結果ですが、ほぼ予想どおりの選手の入団が決まったようです。
ズレータが外れたのは意外でしたが、ある意味で出来レースと言ってもよいでしょう。
ようやく投手の数が減ったところへ4人も増えることは複雑な心境であり、支配下選手登録に限れば昨年と同じ頭数で来季を迎えることになるのですが、清水やシコースキーのリリースを考えれば実績のあるベテランを採用したい考えも分からないでもありません。
彼らを若手と競わせるという起用を徹底するのであれば好結果を生むこともあるでしょうから、西村監督と西本コーチの手綱捌きに期待をしたいと思います。
あとは本西や秦のようにロッテのテストに合格をしながら日本ハムを選んだ二の舞にならないよう、合格を出したのですからしっかりと確保をしてもらいたいものです。