別に華々しいことが必ずしも好ましいとは言いませんが、さすがに同じ選手で3回目のテストをするとの話題はしょぼすぎます。
三度目の正直となるのか、二度あることは三度あるとなるのか、まったりと結果を待つことにします。
元巨人の南を3回目のテスト (11/7 スポーツ報知)
ロッテが今オフの獲得候補として、元巨人で、BCリーグ・石川所属の南和彰投手(28)をテストすることが6日、分かった。
南は最速152キロの速球が武器の本格派。
巨人を06年オフに戦力外になり、08年から石川でプレーしている。
一昨年、昨年とロッテのテストを受験したが、バレンタイン前監督主導の編成では獲得が見送られた。
今季石川では17勝で最多勝。
リーグ72試合で200イニング以上を投げるなどスタミナも十分だ。
今オフ1軍打撃コーチに就任した金森氏が、10月まで監督だった縁もある。
球団関係者は「昨年から力は落ちていない。もう1度見てみたい」と明かした。
テスト期間は16日からの3日間。
ズレータ内野手と共に参加予定だ。
西村新監督が補強ポイントに挙げる救援の適性など、即戦力として期待できるかが、カギとなる。
昨年もBCリーグでの15勝5敗1S、防御率1.45の成績を引っさげてロッテのテストを受けたものの不合格となった南の今季の成績は17勝6敗2S、防御率1.83で2年連続の最多勝であり、まさにBCリーグのエースと言ってもよいぐらいのスーパースターです。
2年間で54試合に登板をして32勝11敗3S、防御率1.64で36完投ですから凄まじいばかりの成績ではありますが、しかしBCリーグのレベルを考えれば評価は難しいでしょう。
打者では内村(楽天)や野原(阪神)が育成枠から支配下選手登録を勝ち取って1軍でヒットを放つなど一定の実績がありますが、投手では鈴江(ロッテ)、柳川(ソフトバンク)はレベルの違いに埋没をしつつあります。
今年のドラフトでは前田(オリックス)が初のドラフト指名選手となりましたが、高田(阪神)と星野(巨人)はやはり育成枠での指名であり、前途多難と言わざるをえません。
もちろん彼らに比べて南は抜群の成績を残していますし、来季29歳という年齢から評価が低いのだとも言えますが、逆に言えばここから急激に成長をすることもないでしょう。
BCリーグではあっても1試合平均で与四死球が1個を切る制球力と、6個を越える奪三振力、そしてパワフルなスタミナを評価して中継ぎ陣の急場しのぎのための獲得、そして金森コーチとの縁故、もし獲得となればそういった評価をされることになるのでしょうから、かなり厳しいスタートとなります。
そもそも昨年が不合格であったところへ「昨年から力は落ちていない」状況で合格ともなれば、ロッテの投手陣が衰えの方向に進んでいることを証明することにもなりますので、あまり面白い話でもありません。
こういった経歴の選手がNPBに復帰をすることは話題にもなりますし、合格をすればもちろん応援はしますが、多くを期待することはやめておきます。
これは一緒にテストを受けるズレータも同様で、福浦の控えぐらいのつもりでいた方が精神衛生上はよいと思われます。
日本復帰も…?ロイヤルズ、薮田との契約を延長せず (11/7 スポーツニッポン)
米大リーグ、ロイヤルズは6日、球団が持つ薮田安彦投手(36)との来季の契約延長の選択権を行使しないと発表した。話題性で言えばこちらのニュースの方が球団としては飛びつきたいぐらいでしょうが、個人的には賛成はできません。
薮田は16日までにロイヤルズと再度、より低い額でメジャー契約を結ぶかどうかの交渉を行い、まとまらなければフリーエージェント(FA)になる。
関係者によると、米大リーグにこだわらず、日本球界復帰も視野に入れているという。
ロッテからFAとなった薮田は、2007年11月に2年総額600万ドル(約5億4000万円)でロイヤルズと契約。
2年目の今季は8月に大リーグに昇格し、12試合で2勝1敗、防御率13.50だった。
メジャー通算では救援で43試合に登板して3勝4敗、防御率7.14。
理由はこれまでも何度か書いてきましたので割愛をしますが、まあ福盛ぐらいのダンピングをするとも思えませんので、余計な心配はしなくても大丈夫でしょう。
しかし小林雅も阪神や横浜が中継ぎでの獲得もとの報道がされていましたし、金銭的には成功をしたメジャー挑戦も、野球選手としては両人とも失敗だったと言えます。
果たして30代後半の力が落ちつつある投手を獲得する球団があるのか、注目をしたいと思います。