オリオン村(跡地)

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2009年通信簿 35 坪井俊樹

2009-11-20 22:35:04 | 千葉ロッテ

35 坪井俊樹 投手 23歳 年俸1000万円

【2009年成績】 E 13試合 3勝3敗0S 防御率5.64 30回1/3 38被安打 3被本塁打 10与四球 2与死球 25奪三振

同期で1巡目の木村と同様に素材型の投手であり、即戦力としての活躍は難しいとは思っていましたが、2軍でもこの程度の成績しか残せなかったのは予想外でした。
左腕の枠は空いているだけに、木村らと切磋琢磨して成長をする来季の坪井に期待をしたいところです。

春季キャンプでの評判はまずまずで、紅白戦などでのピッチングを見る限りではGWぐらいには1軍から呼ばれることもあるのではと思っていたのですが、2軍でもなかなか出番が与えられないままにルーキーイヤーは幕を降ろしました。
どうしても筑波大出身ということでクレバーな投手というイメージを植え付けられてしまう坪井ですが、実際に研究熱心で対戦をした打者についてびっしりとノートに書いていると聞いていますから、その看板に偽りはないのでしょう。
そうなればやはり経験を積むことが坪井にとっては一番の成長の糧であり、まずはその大きな体を活かした角度のあるボールを武器に2軍で実績を積むことが求められます。

残念ながら私が観戦をした2軍戦では巡り会うことができなかった坪井ですので、先発タイプなのか中継ぎでこそ活きるのかの判断は保留とします。
成績を見れば球威もコントロールも中途半端な感じがしないでもありませんが、一時期は虎の恋人とまで言われて上位指名をも噂をされた素材ですので、自分自身を冷静に分析をしながらじっくりと成長をしてくれることでしょう。
小宮山の同期入団であり、坪井の大学の先輩にあたる小林昭は残念ながらプロでは結果を残すことなくユニフォームを脱ぎましたが、坪井にはその小林昭の分まで頑張って欲しいですし、左腕王国を構成する一員としての姿を早く見せてもらいたいです。


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じゃあ背番号2は今岡で

2009-11-20 00:07:11 | 千葉ロッテ

 

相変わらずデイリーは飛ばしてくれるなと思っていたら共同通信までもが続報を流しましたので、どうやらロッテが今岡に春季キャンプへの参加をオファーしたことは確かなようです。
ただし今岡がそれを受けるかどうかは別の話で、そこまで思い切ることができるかに注目が集まります。

現役に光!今岡をロッテが来春C招待 (11/19 デイリースポーツ)
今季限りで阪神から自由契約となった今岡誠内野手(35)に、ロッテから獲得を前提にしたオファーが届いたことが18日、分かった。
来春キャンプにテスト生として招待するもようだ。
来季以降も現役続行を強く希望し、11日に合同トライアウトを受験。
しかし即座に他球団の反応がなく、引退危機にあったが、土壇場で起死回生のチャンスをつかんだ。
これが数々の伝説を作ってきた今岡誠の勝負運なのだろうか。
試合に例えるなら、まさに敗戦決定的の九回2死。
2ストライクに追い込まれたところから、起死回生の一発が飛び出した。
阪神球団幹部によると、この日、ロッテ球団が今岡獲得に興味を示し、本人にオファーを入れたという。
オファーは条件付きで、今後の今岡の回答次第で、ロッテが来年2月のキャンプにテスト生として招待するというものだという。
今岡は他球団での現役続行を強く希望しており、状況的にオファーを受けるのは確実とみられる。
今岡を巡っては、阪神を退団して自由契約となった後も、現役選手の練習に配慮しながら、球団施設での練習を続け、汗を流してきた。
今月11日には、甲子園で行われた合同トライアウトを受験した。
国内外の球団の編成担当者が集まる中、鋭い打球を放った今岡は「やることはやったし、あとは見ている人の評価なんで」と全力を出し切り、後は他球団からのオファーを待ち続ける姿勢を示していた。
トライアウト当日は、ロッテを含めた、複数球団の関係者が今岡に興味を示すコメントを残した。
だが、最も強く関心を示していたとされる広島が、翌日の会議でチーム事情などと照らし合わせた結果、獲得を見送ることを決めた。
以降も、今岡はひたすらに他球団からのオファーを待ち続けていたが、反応は鈍く、最悪、このまま現役引退の決断を迫られる一歩手前まできていた。
だが、ここにきて、野球の神様は、ユニホームにこだわり続ける今岡に、チャンスを与えた。
ロッテも獲得を前提にはしているが、あくまでテスト生としての招待。
全ては、そこで今岡が何を見せられるかにかかってくる。
だが、崖っぷちに追い込まれた天才打者が、勝負強さをそのままに、絶好機を得た。
試合はまだ終わっていない。

あくまで招待選手扱いのようですから獲得が前提であっても決まりではないのでしょうが、しかしプチトライアウトで開幕投手などの実績がある川越にはケース打撃に登板をさせないままに合格を出したことを考えれば、本人が望めばよほどのことがない限りはロッテ今岡の誕生が濃厚だと思われます。
あとは今岡が屈辱的とも言えるテスト生としての参加を決断するかどうかにかかってくることになりますので、ここ数日で方向性は見えてくるのでしょう。
トライアウト直後に獲得に前向きだった広島は記事中にあるとおり既に撤退をしていますし、一部に噂をされた西武が手を挙げてくれかどうかが最後の砦でしょうから、今岡は必死に情報収集に努めているものと思われます。

ですから参加となれば他球団からのオファーが皆無であることと同義となり、すなわちロッテとしては足元を見た契約交渉ができるわけで、今回の件はそれが目的だと考えられます。
川越らに合格を出しながらも即入団ではなく「できるなら契約をしたい」と石川球団副代表が一歩引いているのも、さほど高くはないと思われるロッテの条件に納得をすればとの考えが透けて見えますので、提示に上積みをしてまでも欲しいというわけではないのでしょう。
これは今岡にも同様で、2月という時期に決定を引き延ばすことで「ロッテを選ばなければ引退」という退路を断った状況に追い込むこと、そういった意図があると考えます。
ブランクがあるだけに一定期間の動きを見た上で評価をして、その評価をベースに年俸を提示して今岡が受け入れれば採用をする、納得をしなければ今岡が断った形になるという、ロッテとしては損のないやり方だと言えます。

しかしこれは今岡ほどの実績を残した選手に対しては非情に過ぎるとの非難を浴びるリスクがあり、仮に堀が同様に阪神のテスト生として参加をすることになればロッテファンが憤るであろうことと同様に、阪神ファンは複雑な心境でこのニュースを受け止めているものと思います。
もちろん本人がボロボロになっても現役を続けたいとの意思を持っていれば外野がどうこう言う話ではありませんが、功労者には功労者に対する処遇というものがあります。
トライアウト直後に石川球団副代表が獲得に否定的なコメントを残していたことを考えれば今岡を望んでいるのは西村監督なのでしょうし、そういう意味ではその希望を叶えてあげたいとは思いつつも、それであれば来春を待たずに掛け値なしの条件を提示をした上で早期に白黒をつけるべきでしょう。
それが今岡のためにもなりますし、また春季キャンプ前に戦う体制を整える意味ではロッテのためにもなります。

今後にどういった展開を見せるかは予断を許しませんが、それでも今岡がロッテへの入団を希望してくれるのであれば歓迎をします。
この際ですから背番号2のロンダリングに協力をしてもらいたいですし、そこまでして現役にこだわるのであれば期待をしてみたいと、そんな気にもなってきます。
もちろん堀との棲み分けなどの問題を抱えることになりますが、一代を成した選手が必死に現役にこだわる姿を間近で見ることは他の選手にとってもプラスになるでしょうし、今オフに顕著である血の入れ替えの締めくくりと考えればよいでしょう。
気になるとすれば支配下選手登録の数で、先のプチトライアウトの合格者5人が全員入団をするとなると67人となり、さらにはズレータにも「条件面が折り合えば入団」との報道もあることから、今岡を加えると69人となってしまいます。
石川球団副代表が角への高評価を口にしながらも「来春の支配下選手登録の最有力候補」と歯切れが悪いのも、このあたりが関係をしているものと思われます。
角を昇格させて70人をいっぱいにしてしまうと他の育成枠選手が絶望の淵に立たされますから、そういった判断をするとも思えません。

何にせよ確実に言えることは最低でも7000万は必要な藤井は年俸的にも支配下選手登録の枠の観点からもロッテが手を出す可能性はない、ということです。
プチトライアウトの合格者から辞退者が出れば話は別ですが、来季のロッテはこれまでに名前の挙がった選手で戦っていくことになるのでしょうから、新人も含めた新顔から1人でも1軍の戦力になってくれる選手が出てくることを、そして既存のメンバーも厳しい練習と堅実なプレーの習得、さらには競争激化により成長をした姿を見せてくれることを期待します。

 

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