オリオン村(跡地)

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どうなる清水

2009-11-01 18:25:59 | 千葉ロッテ

どう考えても眉唾記事にしか思えない、でも日刊スポーツだし、とロッテファンの心を散々と惑わせてくれた清水のトレードネタですが、今日も進展を見せています。
機関紙が「那須野+1」と報道をしたようですが船橋で手に入るスポニチでは確認が出来ず、しかし一般紙である朝日が裏打ちをしてくれました。

ロッテ清水を横浜獲得交渉 (11/1 朝日新聞)

横浜がロッテの清水直行投手(33)の獲得に向けて、トレード交渉をしていることが31日、分かった。
先発の柱として迎え入れたい意向で、横浜の球団関係者は「中堅クラスの2選手を交換要員に交渉している」としている。
清水は通算93勝85敗のロッテの右腕エース。
今季は首痛などに苦しみ、23試合で6勝7敗、防御率4.42に終わった。
国内移籍が可能なフリーエージェント(FA)権を昨季取得し、今季で海外にも移籍できる権利を取っている。

日刊に続いて機関紙が、さらには一般紙までが追随をするのですから、全く根拠がないわけでもないのでしょう。
少なくとも横浜がそういった動きをしていることは確かだと思われ、しかしスポニチの内容を確認していないのでハッキリとしたことは言えませんが、この朝日もそうですが横浜側の一方的な都合が書いてあるだけであり、かなり不可解な感じがします。
横浜としても清水がFA宣言をするかどうかが分からない中で情報をリークする必要があるのか、そういった点でも不信感は拭えません。

それらを横に置いておくとして、両チームとしてのメリットを考えてみます。
もし横浜が本気で清水を獲りにきているのであれば、今季の先発陣を考えれば充分にローテーションの軸に据えられると見ているのでしょう。
唯一の規定投球回に達している三浦が11勝をマークした以外では、ウォーランドが5勝でグリンと吉見が3勝という、まあ見るも無惨な状況です。
年俸に見合うかどうかはさておき、過去の実績と今季の6勝から清水が魅力的に映って当然です。
交換要員が中堅どころ、つまりは20代後半から30歳前後と考えれば那須野、高宮、加藤武、秦、新沼、北川、下窪、大西、桑原義といった横浜ですら出番がなかった選手でしょうから、言葉は悪いですが放出をしても痛くも痒くもありません。
間違っても寺原や武山、内藤や下園といった名前が挙がることはないでしょうし、高森や梶谷などは言わずもがなです。
ロッテの足元をみて海老で鯛を釣る、そのぐらいのつもりでいるのでしょう。
逆にうがった見方をすれば、獲れるはずもない選手にアタックをすることで「努力はしたがダメだった」というファン向けのアピールを狙っているのかもしれず、必要があるとは思えないマスコミへの情報リークの理由をここに求めることができます。

ではロッテからしたメリットは何かと言えば、経費削減であることは明らかです。
放っておけば2億8000万もの年俸を負担しなければならない来季ですから、球団経営の重荷となっていることは想像に難くありません。
自らが招いた窮地ではあるものの、手っ取り早く出費を抑えられるのは働きが見合わない高額年俸の選手を放出することだと考えてもおかしくはないでしょう。
戦力的にも頭数としては先発が足りているというチーム事情もあります。
またどう考えても補強が必要だった捕手や連呼をしていた左腕を指名しなかったこと、選手枠に余裕がありながらも4人で指名を打ち切ったこと、この不可解なドラフトでの行動が実は清水のトレードを視野に入れていたものであれば、凄すぎるとしか言いようがありません。
那須野に新沼、さらには野中あたりを加えれば「左腕、捕手、西村監督が目指す野球にぴったりの俊足」といった三点セットが揃うわけで、大義名分が整います。
この3人を合わせても年俸は4600万に過ぎず、戦力の穴埋めをしつつ2億以上の経費削減が出来るわけですから、瀬戸山球団社長らは笑いが止まらないでしょう。
ファンはチームの主力を他球団の実績がない選手で失うことの免疫が久保でできた、そう高をくくっているのかもしれません。
また新聞辞令で清水をメジャー挑戦に追い込むのが目的との見方も出来ないでもありませんが、横浜主導の報道からすると考えづらいような気がします。

キャンプ参加選手変更のお知らせ (11/1 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)
11月2日(月)より石垣島で行われる秋季キャンプに、下記選手が合流することになりましたのでお知らせします。
なお、堀選手、井口選手、清水直投手の3選手は、石垣キャンプには参加せず帰京しました。
■合流する選手 服部、木村、田中雅、根元、神戸、南
これらは憶測報道を元に推測を重ねたに過ぎない私の個人的な考えですが、気になるニュースが公式サイトに載っています。
堀、井口、清水が秋季キャンプから離脱をして、帰京をするというものです。
堀は年寄り、井口は骨折の治療を優先といった理由づけができますが、どうにも清水の帰京の意図が見えません。
報道についての事情説明であればキャンプ地で行えばいい話ですし、FA行使についての話し合いにしても同様です。
清水にFA行使の有無を確認して、行使をしないとの確約が取れたところでのトレード発表、そんなことも覚悟をしていた方がよいかもしれません。
服部や木村といった左腕が主力キャンプに合流をすることから那須野は要員から外れて、そうなると見合う選手がいないのでやっぱり金銭での移籍、マスコミに踊らされている気がして不愉快ではあるのですが、何だかありそうな気になってきました。
日本シリーズの移動日である明日に驚天動地のトレード発表となるのか、あるいは本人のFA権を行使せずの残留を確認した上での否定談話、残留宣言が出るのか、まさかの堀の引退によるコーチ就任ではないと思いますが、いずれにせよ何らかの動きがあるとの心の準備をしておいた方がよさそうです。

 

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今度は小林宏ですか

2009-11-01 00:02:07 | 千葉ロッテ

昨年に続いて他球団の草刈り場としてネタを提供しているロッテですが、清水に続いて今度は小林宏の名が踊っています。
いずれも獲得希望球団の一方的な都合が書き連ねてあるだけなのですが、同じ流れで久保を失っただけにロッテファンとしては居心地が悪い今日この頃です。

ソフトB 小林宏獲りへ (10/31 スポーツニッポン)

ソフトバンクが“城島資金”を元手に今季、国内FA権を取得したロッテ・小林宏之投手(31)の獲得に動く可能性が出てきた。
孫正義オーナー(52)は「これだと意を決された選手がいれば、ご支援したい」と約束。
チームは今季11勝のホールトンがいるが、杉内、和田、大隣と左投手が多く、今オフの補強ポイントは右の先発投手だ。
小林は今季4勝13敗に終わったものの、通算71勝(66敗)と実績十分。
FA宣言した場合、真っ先に手を上げる。

ソフトバンクの関係者から小林宏の名前が出たわけでもなく、完全にスポニチの憶測記事だと言ってよいでしょう。
機関紙が報じていることから何らかの球団の意図が見え隠れしないでもないのですが、小林宏の場合は複数年契約が今年で切れるわけですから減俸も可能ですし、このタイミングで無理に追い出しをかける必要は感じられません。
もちろん来季に海外FA権を取得して無償でチームを去られるよりは補償が得られる今年のうちに、との考えがあってもおかしくはありませんが、見るからに露骨すぎます。
赤字削減のためには働きの悪いミリオンダラーズの整理は手っ取り早く数字を出せるので魅力的ではあっても、そのことでチームがばらばらになってしまっては本末転倒です。

とは言え、ここのところのロッテ愛を連呼する選手たちはそういった雰囲気を肌で感じているからなのかと思い当たる節がないわけでもありませんし、清水や小林宏に例によって阪神あたりが参入をしてくると値も釣り上がるでしょうから、球団や当の選手たちが心揺れ動いても不思議ではありません。
大山鳴動して鼠一匹、結局はそんなところなのでしょうが、事が起きる前に賢明なロッテファンは心の準備だけはしておいた方がよいでしょう。
スケールは違うものの黄金時代の西武の主力が秋山、石毛、工藤、辻、清原と一人ずつ欠けていったのと同様に、6冠戦士たちが消えていくことへの覚悟は必要です。
そして西武が生え抜きの東尾監督が松坂を軸にチームを立て直したように、西村監督がしっかりとチームを作り変えてくれることを願うばかりです。

 

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