31 渡辺俊介 投手 33歳 年俸1億7000万円
【2009年成績】 25試合 3勝13敗0S 防御率4.05 144回1/3 144被安打 9被本塁打 46与四球 13与死球 74奪三振 被打率.265
主戦投手となってからはプロ入りをしてから最悪の結果であった渡辺俊ですが、実は昨年よりも数字的にはアップをしています。
防御率も被打率も被本塁打も改善をしながらも勝敗は昨年の真逆に終わったことは、今季の勝負弱さを象徴していると言ってもよいでしょう。
まずまずのピッチングをしながらも勝負所で踏ん張れない、今季の渡辺俊はこの一語に尽きます。
以前から「痛恨の被弾」というフレーズが似合う渡辺俊ではありましたが、今季はシーズンを通して不安定なピッチングを披露してしまいました。
ピシャリと抑えた印象は皆無に近く、立ち上がりにいきなり捕まる、あるいは打たれながらも何とか持ちこたえても結局は中盤に炎上をする、そんなイメージが焼き付いています。
その数字以上に印象が悪いのは、頑張って欲しいときに頑張れない体たらくを見せ続けたことと無縁ではないでしょう。
渡辺俊と言えば左右だけではなく前後で揺さぶるピッチングが身上ですが、今季は揺さぶりたくてもコントロールが悪くて打者に簡単に見送られてしまうケースが目立ちました。
渡辺俊の調子のバロメータである死球は今季もチームトップの13で、まさに数字が物語るような今季の結果です。
打たせて取る投手が四死球の数字を悪くしてしまっては苦しくなるのも当然で、この点の改善がなければ来季も厳しいシーズンとなるでしょう。
WBC出場による調整不足は言い訳にはならず、アンダースローという投法から足腰の衰えは致命的ですから、握力の強化とともに最重要強化ポイントとなります。
クレバーな渡辺俊ですからそんなことは分かっていると思われ、秋季キャンプでの成果が期待をされます。
球威がないだけに誤魔化しのピッチングができない渡辺俊ですから、本来のテンポの良さを取り戻すことが来季への課題となります。
相手に考える余裕を与えずに前後左右で揺さぶる、そういう意味では小野と同様にコーナーを意識し過ぎずにストライクゾーンでの勝負を考えるのもよいでしょう。
四死球を与えて不満げな表情で首を傾げる、そんなシーンを見ずに済む来季であって欲しいですし、捲土重来を期してもらいたいものです。
【オリオン村査定】 1億7000万円 → 1億3600万円 (▼20%)