契約交渉が難航をしていると伝えられていたシコースキーですが、どうやらロッテを退団することが濃厚のようです。
明日から千葉マリンで行われる外国人選手の入団テストに、ズレータだけではなく新たに3人が参加をすることが発表となりました。
ロッテが元巨人コーリーらを入団テスト (11/15 日刊スポーツ)
ロッテは15日、16日から入団テストを行う外国人3選手を発表した。
04年に巨人に所属していたブライアン・コーリー投手(元レッドソックス)と、米大リーグのブルージェイズで今季8試合に登板したビル・マーフィー投手、今季レイズで13試合に出場したクリス・リチャード内野手で、ズレータ(元ロッテ)とともに参加する。
実際にプレーを見てから獲得をするのは悪い話ではありませんが、逆に言えばテストを受けてでも日本でプレーをする機会を望んでいるレベルの選手であるということです。
年俸に比べれば頑張ってくれたバーナムJr.とランビンではありましたが迫力不足であった感は否めず、金泰均で予算は使い切ったといった雰囲気が漂います。
ブライアン・コーリーは2004年に巨人でプレーをした投手で、21試合で1勝1敗の防御率5.48と期待に応えられずに1年で解雇となりました。
その後は2006年から2008年にかけてメジャーで87試合に登板をして4勝4敗、防御率5.01の成績を残していますが、今年はレンジャースの配下の3Aでシーズンを過ごしたようです。
写真をクリックしていただければ今季の成績を見ることができますが、31試合で7勝9敗の防御率が5.34と、メジャーに呼ばれない理由がよくわかるものとなっています。
116回1/3を投げて148安打を打たれているので球威がないものと思われ、23個の与四死球が唯一のアドバンテージであり、来季で37歳の右腕に何を期待するのか、シコースキーの方が若いということも見逃せません。
ビル・マーフィーは28歳の左腕で今季はメジャーで8試合に登板をしましたが、11回1/3を投げて8与四死球と無茶苦茶な結果に終わっています。
それでも防御率が3.18にまとまっているのは奪三振が6個ですからパワーピッチャーであるということなのか、いずれにせよ日本の野球に適合をするかは微妙に思えます。
今季が40万ドルという年俸を考えれば予算オーバーのようにも思えますし、3Aでも45試合で0勝6敗の防御率が7.59で、53回1/3で51奪三振の35与四死球ですから、果たしてテストをする意味があるのかどうかすら疑わしいと言えなくもありません。
ちなみに昨年の3Aでの成績は8勝10敗2Sで防御率は5.32、142回を投げて152奪三振の84与四死球ですから、筋金入りのノーコンのようです。
ちなみに先日に獲得とのニュースが流れ、西本コーチがウインターリーグを視察するとの報道もされたカルロス・バスケスは27歳の左腕で、ノーコンという意味ではマーフィーと双璧と言ってよいぐらいの成績を今季も3Aで残しています。
27試合で1勝1敗の防御率が6.89、31回1/3を投げて36奪三振に26与四死球ですから、マーフィーよりも凄まじいと言った方がよいかもしれません。
ウインターリーグでは13試合で3勝1敗の防御率が0.66と好投をしているようにも見えますが、13回2/3を投げて16奪三振の6与四死球ですから三つ子の魂百までとでも言いますか、わざわざ西本コーチが足を運ぶまでもない気がするような成績です。
クリス・リチャードは35歳の一塁手で、とにかく球団は一塁が穴だと考えているようです。
金泰均、ズレータ、リチャードと野手は全て一塁手であり、今江のケツを叩くことは考えていないのでしょう。
そのリチャードはメジャーで280試合に出場をして34本塁打の実績を誇りますが、今季は僅か13試合で19打数の2安打、打率.105ですからメジャーでは終わった選手とも言えます。
3Aでは100試合で.263の24本塁打ですから悪くはない成績ではありますが、365打数で83三振ですから根元のいいライバルになりそうです。
シコースキーの代わりに中継ぎ右腕としてのコーリーということであれば、その目的が経費削減であることは明らかです。
何せシコースキーよりも年上なのですから、シコースキーのリリースが年齢の不安によるものではないことは言うまでもありません。
またマーフィーとバスケスは補強ポイントである中継ぎ左腕ではあるものの、細かな日本の野球に耐えられるような制球力の持ち主とは思えず、何をポイントに選手を見ているのかが疑問と言うよりは不安になってきますし、チームに少ないパワーピッチャーという点に期待をするしかないでしょう。
そしてリチャードは同じく左打者という点では評価ができますが、年齢的にもバーナムJr.と何が違うのかとも思いますし、これまでの実績が錆び付いていないことを願うばかりです。
何にせよ千葉マリンに川越とコーリーとマーフィーの3投手にズレータとリチャードで、浦和では山田と南の2投手に的場が合流をするようですから、厳しいテストにはなるのでしょう。
この中から磨けば輝きを取り戻す選手がいるのかどうか、育成枠選手のためにも無駄に選手枠を埋めて欲しくはありませんし、一番輝いていたのが同じく千葉マリンに合流をする角だったというオチが待っていたら笑えると言いますか、喜んでいいのかどうか微妙だったりもします。
千葉マリン、あるいは浦和に足を運ばれる方のレポートをお待ちしております。