電脳筆写『 心超臨界 』

人間の行動はその人の考えを表す最高の解説者
( ジョン・ロック )

悪魔の思想 《 久野収――「戦争中の日本だけが共産党を疎外した」という大ウソ――谷沢永一 》

2024-05-08 | 04-歴史・文化・社会
日本共産党は国際共産党組織(コミンテルン)の日本支部として設立されたのですから、これは純粋な意味における日本の政党ではありません。国際共産党組織(コミンテルン)は、共産主義の祖国であり根拠地であるソ連の国益を守るための組織ですから、日本共産党はソ連の日本支部であり、すなわちソ連が日本の中に設置した出先機関なのですから、わが国の内部に巣喰うこの癌細胞の活動を停止させる措置は、日本にとっては遅滞を許さない応急の手当てであったこと、言うまでもありません。 . . . 本文を読む

歴史を裁く愚かさ 《 反戦論とはいえない昔の反戦論――西尾幹二 》

2024-05-08 | 04-歴史・文化・社会
教科書が明治の代表的知識人として持ち上げてやまない『学問のすゝめ』の著者にとっても、「文明」とは端的に戦争に勝つことだった。しかるに教科書はそのような時代背景の今との相違に目を向けない。今の基準を過去に当てはめるだけである。複眼を欠いている。ここはよく考えて頂きたい。日露戦争前の非戦主義といえどもしょせんは多数の可能性の中の選択肢の一つにほかならなかった。非戦主義は必ずしも宗教ではない。絶対信仰ではない。 . . . 本文を読む

日本史 鎌倉編 《 「城」なき幕府の限界——渡部昇一 》

2024-05-08 | 04-歴史・文化・社会
執権北条時頼(ときより)は出家して最明寺入道(さいみょうじにゅうどう)となり、諸国を托鉢して廻りながら民情をさぐり歩いて政治の公正を期した。のちの水戸黄門の話の原型である。水戸黄門のほうは講談であって史実の根拠はないらしいが、最明寺入道が廻って歩いたことは確かである。 . . . 本文を読む

日本史 古代編 《 女性初のキング・メーカー 橘三千代――渡部昇一 》

2024-05-08 | 04-歴史・文化・社会
藤原氏は、もとより天児屋命(アメノコヤネノミコト)を先祖とする中臣(なかとみ)家の子孫で、その系図が神代にさかのぼる名家である。それに大化改新(たいかのかいしん)の第一の功臣は、その二十二代目の鎌足(かまたり)であった。しかし、藤原氏が宮中で本当に勢力を得たのは、その息子の藤原不比等(ふひと)からである。 . . . 本文を読む

人間通 《 書評——谷沢永一 》

2024-05-08 | 04-歴史・文化・社会
現代は新聞雑誌週刊誌が空前の熱意を傾けて書評を重視している実に奇妙な御時世である。然(しか)るに書評が手放しで礼賛(らいさん)したところで必ずしも売れ行きが伸びないという奇妙な現象が見られる。 . . . 本文を読む

向上心 《 強い「磁力」を持った人たちの生きざまに学ぶ――サミュエル・スマイルズ 》

2024-05-08 | 03-自己・信念・努力
活発な意志の力、すなわち自然に湧き出る活力は偉大な人格の真髄である。このような活力があれば人生は生き生きとする。なければ気持ちが弱くなる。気力もなく、人生に失望し落胆するだけである。「強い意志を持った者と滝は、進むべき水路を自らの力で掘り進んでいく」という格言がある。高邁な精神を持ち活気にあふれた指導者は、自分の道を切り開くだけでなく他人にも同じ道を歩ませる。 . . . 本文を読む

自分のための人生 《 “一時しのぎ”は必ず破綻する――ウエイン・W・ダイアー 》

2024-05-08 | 03-自己・信念・努力
第二の種類の「私は……である」が生れるもとになっているのは、いやな仕事を避けるために自分で自分になるようになった都合のよいレッテルである。つまり、「この分野では、私は完成品だ。これから変わるつもりなどまったくない」と言っているのだ。もし完成品なら、すっかり紐でくくって、かたづけられた状態であり、成長は止まってしまっていることになる。「私は……である」の中には、自分自身を制限してしまうような、自己破壊的なものもあるのだ。 . . . 本文を読む

自分を鍛える! 《 自分という大理石に“のみ”をどう振りおろすか――ジョン・トッド 》

2024-05-08 | 03-自己・信念・努力
すでに過去の人となった偉人たちは、われわれへの遺産として「知識」という宝物を残してくれた。しかし、その中でも最も貴重な知識は、金塊同様、自らの手で掘り出さなければ手に入れることはできないのだ。 . . . 本文を読む

自助論 《 時間の浪費は心に雑草をはびこらせる――サミュエル・スマイルズ 》

2024-05-08 | 03-自己・信念・努力
実際、時間を浪費していては精神の中に有害な雑草がはびこるばかりだ。何も考えない頭は悪魔の仕事場となり、怠け者は悪魔が頭を横たえる枕となってしまう。忙しく活動しているのは他人に空き家を貸しているのと同じで、逆にブラブラ怠けているのは空き家をカラッポにしておくようなものだ。 . . . 本文を読む

道をひらく 《 真剣勝負――松下幸之助 》

2024-05-08 | 03-自己・信念・努力
人生は真剣勝負である。だからどんな小さな事にでも、生命をかけて真剣にやらなければならない。もちろん窮屈になる必要はすこしもない。しかし、長い人生ときには失敗することもあるなどとの呑気にかまえていられない。これは失敗したときの慰めのことばで、はじめからこんな気がまえでいいわけがない。 . . . 本文を読む

ほんとうの心の力 《 苦しみも微笑みに――中村天風 》

2024-05-08 | 03-自己・信念・努力
悲しいことやつらいことがあったとき、すぐ悲しんで、つらがってちゃいけないんだよ。そいうことがあったとき、すぐに心に思わしめねばならないことがあるんだ。それは何だというと、すべての消極的な出来事は、我々の心の状態が積極的になると、もう人間に敵対する力がなくなってくるものだということなんだ。 . . . 本文を読む

こころのチキンスープ 《 ラブバード 》

2024-05-08 | 06-愛・家族・幸福
ラブバード。結婚したてのころ、私たちはこう呼ばれていました。経済的には大変でした。学生結婚でしたから、私たちは働いて学費を稼がなくてはならなかったのです。小さなアパートに住み、アイスクリームひとつ買うにも、何日も倹約しなくてはならないこともありました。それでも毎日が天国のようでした。そう、愛こそがすべてだったのです。 . . . 本文を読む

潜在意識が働く 《 本能的な行動は潜在意識の働きで説明できる――謝 世輝 》

2024-05-08 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
意識には視・聴・味・触の五つの感覚と理性が含まれ、個人の潜在意識には本能と心の習慣などが含まれています。両者を心の強さで比較すると、表層意識はおよそ20パーセント、潜在意識は80パーセントも占有するといわれます。 . . . 本文を読む

セレンディビティの予感 《 シアトルの手紙 》

2024-05-08 | 09-生物・生命・自然
ワシントンにいる大統領は、私達の土地を買いたいとの手紙を送ってきた。だが、空がどのように売り買いできるのだろうか? 土地を買う? この考えは、私達にはとても奇妙だ。空気の清々しさや水のほとばしりを私達は所有していないのに、どうしてそうしたものを売り買いできるのだろうか? . . . 本文を読む

般若心経 《 般若心経も「如是我聞」で読む――松原泰道 》

2024-05-08 | 03-自己・信念・努力
釈尊がどれほど偉大なお方であっても、人間であるかぎりは、釈尊がいわれるように亡くなるのです。事実、釈尊は80歳で入滅されたではありませんか。しかし、釈尊のさとられた宇宙と人生とを貫く真理は、いつ・どこにあっても、また誰もが知ることができるのです。さらに、その真理には時と処(ところ)とにより、新しい思想が加上(かじょう)されて、常に新しい生命を得て躍動するものでなければなりません。 . . . 本文を読む