「磊落豪雄」の典型ともいうべき坂本龍馬が、西郷隆盛にはじめて接触した時の感想は「あれは大きな鐘のような男だ。小さく撞けば小さく鳴り、大きく撞けば大きく鳴る」という評を下した。西郷好きの勝海舟は「評する人も人。評せらるる人も人」と感嘆したが、当時人物批評のたしかさにおいて右に出る者はいない、といわれた海舟の一言だけにきかせるものがある。 . . . 本文を読む
ある日、上泉伊勢守が、山間の僻村を通りかかった時、村人の騒いでいるのを見た。自暴自棄になった咎人(とがにん)が村の子供を引っさらって一軒家に逃込んだ。村人が彼を捕えるかまたは害を加えんとするならば、彼はその犠牲(いけにえ)を殺そうと脅していた。 . . . 本文を読む
私は石鹸を売りつけにきたのではありません。あなたのご批判とご意見をうかがいたいのです。さっき石鹸を売り込もうとしたとき、私がどんなヘマをしたのか、それを教えてください。あなたは私よりもはるかに経験がおありだし、成功していらっしゃるのだから、遠慮なく思いきり批判してください。 . . . 本文を読む
【한국어로 배우는 명언의 지혜】 まわりの人々はラティマー師に、師の信仰のほうが正しく、カトリック教徒こそ間違っているのだと異論を唱え、それを証明すべきだ、としきりにすすめた。
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ニューヨーク・タイムズが2019年から始めた「1619プロジェクト」は、アフリカから第一陣の黒人奴隷がバージニア植民地に着いた1619年こそがアメリカの原点であり、「反黒人的人種差別がこの国のDNA」という視点から歴史を見直そうという試みである。ヨーロッパから白人が侵入し、特に奴隷をアフリカから連行し始めて以来、アメリカは収奪と抑圧と差別にまみれた国だった。こうした極左による歴史戦は、トランプ打倒の政治運動と絡み合っており、毛沢東が中国社会を暴力と混乱の極に陥れた文化大革命のアメリカ版と言える。 . . . 本文を読む
「七奪」は、一・国土、二・主権、三・生命、四・土地、五・資源、六・国語、七・姓名、以上の七つが日本に奪われたという主張である。だが、それは決して史実ではない。これはただ白いものを黒と言い張る、韓国人の「独創」と「独断」の代表的言説だと言っていい。 . . . 本文を読む
財務省がこんな簡単なことをやらないのは、これまで「国債は将来世代に負担を残す」と言い続けてきたからだ。国債で利益が出ることがわかってしまうと、彼らの主張がウソだったことがバレてしまう。「国際を出したほうが儲かる」なんてことは、彼らにとっては、天地がひっくり返るようなことなのだ。 . . . 本文を読む
彼ら(日本学術振興会)の正体は、戦後の国際秩序を決めてきたグローバリストと同じく、戦後日本の体制を維持してきた一握りの少数者「敗戦利得者」です。少数の左翼が利権の中枢にいて、科研費を配分することで自分たちの地位・特権を死守してきたのです。その結果、敗戦から75年、左翼でなければ大学に残ることができないほど、日本の学会は左翼の巣窟として腐敗してしまいました。 . . . 本文を読む
人間の力で完全に自然をコントロールできないことは明らかです。二酸化炭素を抑えても、地中のマグマが活発化して温暖化するのなら、全く関係ないし、これからも小氷河期に入ると前から言われていて、寒冷化する危機もあるはずです。 . . . 本文を読む
「傾斜生産方式」のねらいは、先ほど説明したように、資材と資金を石炭・鉄鋼などの重要産業部門に集中的に投入して、石炭と鉄鋼の生産を相互循環的に上昇させようというものでした。しかし実は、現在、まともなエコノミストの中で、傾斜生産方式で戦後の経済が良くなったと考えている人は、まず、いません。傾斜生産方式が一定の役割を果たしたことは確かですが、それは「アメリカからうまく援助を引き出すことができた」という点だと評価されているのです。 . . . 本文を読む
インタビューに、「政府が聞き取り調査をした軍人・軍属の中にも強制連行があった、と証言した人はいたのですか」と問われ、河野氏は「直接強制連行の話はなかった。しかし、総合的に考えると『文書や軍人・軍属の証言がなかった。だから強制連行はなかった。集まった人はみな公娼だった』というのは、正しい論理の展開ではないと思う」と、まことに非論理的、情緒的で曖昧な反応を示している。一、二の例外を国家総合犯罪ときめつける判断の飛躍を示している。 . . . 本文を読む
当時の『思想』は泣く子も黙る、葵(あおい)のご紋章の入った印籠でした。そういう時代のまっただなかにおいて、久野収は、俺は『思想』の編集顧問なんだぞ、と学者や評論家を恫喝したのです。「ぜにのないやつぁ俺んとこへこい」(「だまって俺について来い」)と植木等は歌いましたが、久野収の場合は、『思想』に書きたい奴は俺んとこへ来い、なんですね。 . . . 本文を読む