ある小学校の先生が「君たちは六年生になった。これからは自分だけのことを考えちゃ駄目ですよ」と言って、黒板に「親切」と書いて説明しようとすると、それより早く一人の子が明るく素っ頓狂な声で「オヤギリ!」と叫んだのです。ほかの子供たちが爆笑してからかったので、その子は真っ赤になって俯いてしまった。 . . . 本文を読む
真言密教の有名なお坊さんが、仲のいい禅のお坊さんと連れ立って修業に出た、その道中で、前夜の豪雨でできた大きな水たまりを前に立ち往生している妙齢の娘さんに出合った。すると禅のお坊さんのほうが、サッと近づいて娘さんを抱き上げ、水たまりを渡って下ろしてあげた。 . . . 本文を読む
ところがそこへ白人が上陸し、一緒に猫や犬といった動物も運んできた。羽があって飛べる鳥ならば、別に犬や猫など怖くも何ともない。けれどもすでに飛べなくなっていたキーウィは、犬や猫の格好の餌食となってしまったのだ。 . . . 本文を読む
盧溝橋事件をきっかけにして1937年(昭和12年)に日本とシナのあいだで戦争が勃発、翌38年、日本軍は大陸の真ん中をどんどん進軍して行きます。河南省の中心である開封(かいほう)という街を占領。つぎの鄭州(ていしゅう)という町へ向かいます。そうなると、国民党政府にとって重要な都市である武漢(ぶかん)が危うくなる。蒋介石はどうしたか? なんと黄河の堤防を決壊して洪水を引き起こしたのです。 . . . 本文を読む
一人のエスキモーの老人がこんなことを言ったという。「わしらは自分たちの暮らしのことを自分たちの言葉で語りたい。英語ではどうしても気持ちをうまく伝えられん。英語ではSNOWでも、わしらにはたくさんの雪がある。同じ雪でも、さまざまな雪の言葉を使いたい」。 . . . 本文を読む
【百田】 『日本国紀』には、けっこうユーモラスな話も出てくるんですよね。ふつうの歴史の本ではまず出てこないようなエピソードをちりばめています。しかし、そのエピソードは単におもしろいだけではなくて、エピソードそのものが私たち日本人を象徴する話でもあったりするのですよ。【有本】 日本人とやっぱり日本そのものを物語る逸話ですよね。【百田】 日本の文化、あるいは日本人の考え方、当時の社会制度も含めて、この「犬のお伊勢参り」はすべてを象徴している。まさに日本でしかあり得ないなというものです。 . . . 本文を読む
【日下】 ウィンストン・チャーチルは『第二次世界大戦』(河出文庫)のなかで、「日本人は外交を知らない。だから迷惑だ」という趣旨のことを書いています。かいつまんで申し上げますと――日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしてこない。笑みを浮かべて、こちらの要求を呑んでくれる。しかし、それでは困る。反論する相手を捩じ伏せてこそ政治家としての点数が上がるのに、それができないからだ。 . . . 本文を読む
本来、報道機関は犯罪事実について警察当局から発表があると、容疑者が未成年でなければそのまま実名で報道している。ところが、朝日新聞のなどの一部報道機関では、外国人犯罪者に限って本名ではなく通称名(以下、通名)で発表しているのだ。しかも、通名報道される外国人犯罪者とは事実上在日韓国・朝鮮人に限られているのである。 . . . 本文を読む
世界中で人権カタログが増えているのは趣味で書きこんでいるわけではありません。国家統治に必要だからです。目的は国家統治で、人権尊重は手段なのです。ところが宮澤憲法学は目的と手段が逆になっています。 . . . 本文を読む
2007年7月末、米下院議会であの「20万人の女を拉致し毎日20人の相手をさせる性の奴隷にして殺した20世紀最悪の事件」とするマイク・ホンダの慰安婦非難決議が採択された。『東京新聞』は嬉しそうに「出席者から異議はなく、事実上の全会一致で採択された」(7月31日付け夕刊)と書く。 . . . 本文を読む
朝日新聞社説に「成田開港から今日(5月20日)で40年」とあった。今は「旅客も増え」「3本目の滑走路もできる」とやたら明るい明日の成田を祝福していた。でも空港の歴史を知る者なら社説に納得しない。祝福する気にもなれない。だいたい成田は誕生から嘘に塗(まみ)れていた。 . . . 本文を読む
あるときザッテレの河岸を散策している折、彼女はふとインクラビリと名づけられた水路があることに気づく。インクラビリ。英語に直せば、incurable 不治の病という意味だ。なおる見込みのない人たちの水路。奇妙すぎる地名に彼女はおもわず笑った。「なんだか自分のことをいわれてるみたいだ」と。 . . . 本文を読む
これを左翼は「民というものに政治の真実を教えない」ということだと解釈しましたが、まったくの曲解です。「由らしむべき」「知らしむべからず」の「べし」は可能の「べし」です。だから宮崎市定(みやざきいちさだ)は「大衆からは、その政治に對する信頼を贏ちえることはできるが、そのひとりひとりに政治の内容を知って貰うことはむつかしい」というふうに訳しているわけです。
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日本と保守陣営などが「李容洙おばあさん」を「ニセ被害者だ」などと攻撃したが「李おばあさん」は公開の場で「言われたとおりに証言してきたのになぜ、保護してくれないのか」と正義連に不満を吐露したこともある。 . . . 本文を読む