電脳筆写『 心超臨界 』

誠実な心が誠実な行動を生む
( ブリガム・ヤング )

中庸は「パレートの法則」の応用である――竹内均

2024-05-13 | 03-自己・信念・努力
デカルトによれば、人々はそれぞれの人生の大目標をもっている。しかしその一方で、日常的な生活も生きねばならない。日常的なことがらをいちいち熟考するのは頭脳と時間の浪費である。こういう場合には、最も常識的で最も穏健な意見にしたがうのがよい。どうでもよいことは中庸の道を選ぶことによって、われわれは自分自身の人生の大目標に全力を集中しえる。 . . . 本文を読む

新渡戸フェローシップが、昨年で終わってしまった――北岡伸一

2024-05-13 | 04-歴史・文化・社会
今日、奨学金はいろいろあるが、詳細な研究計画をもとに、客観的な基準で選抜が行われるものがほとんどだ。それももちろん大事だが、見どころのある若者を選んで、好きなことをして来い、というようなおおらかなものは少なくなった。それはちょっと残念なことのように思う。 . . . 本文を読む

上善は水の如し――老子

2024-05-13 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
そもそも水は決して争わないからこそ、他からもうらまれず、最上の善と言えるのだ。 . . . 本文を読む

あえて難しい課題を自分に課す――北山顕一

2024-05-13 | 03-自己・信念・努力
学院長自らが努力する姿を目の当たりにすることで、学院生たちは私に対して心を開くと同時に、商学院での学びに対する前向きな構え、真剣さが芽生えます。 . . . 本文を読む

最もいい運動は何よりも歩くこと――バカン(韓国語訳併記)

2024-05-13 | 11-韓国語で学ぶ名言の智恵
【가장 좋은 운동은 무엇보다도 걷는 것이다】  道具などはいっさいいらない。戸外で行われるから、肺は新鮮な空気を吸い、目は丘や谷や木や花など、生命のあるものないものを観察できる。目にするもの耳にするものすべてが頭の働きを活発にし、意欲を湧かせる。 . . . 本文を読む

無名有力の人たれ――安岡正篤

2024-05-13 | 08-経済・企業・リーダーシップ
安岡先生がなくなられる前、「無名有力の人たれ」ということをよく私に言われました。名前がなくても力がある人間、世の中に役に立つ人間になりなさい。これは非常に肝に残りましたね。 . . . 本文を読む

冷たい刃ほど切れる――ジョン・トッド(韓国語訳併記)

2024-05-13 | 11-韓国語で学ぶ名言の智恵
【차가운 칼날일수록 잘 든다】  挑発に対して冷静に立ち向かう人のほうが、必ず仲間の支持や尊敬を集めるものだ。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 弄ばれる「平和」という武器――西尾幹二 》

2024-05-13 | 05-真相・背景・経緯
第二次大戦では、第一次大戦を何倍も上回る災い、戦火、争いが起きたにもかかわらず、当事国は反省のそぶりを見せませんでした。新たな国際法的措置も、宣言も、大知識人による国際会議も、第一次大戦直後のようには起こりませんでした。そして戦勝国は自らを省みることなく、ナチスへの糾弾、ホロコーストばかりを言いつのり、日本もナチス同様に悪いに違いないという前提と思い込みで裁かれてきました。その結果生まれたのが、平和という名の思いがけない武器による支配だったのです。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 アメリカの倦怠論――西尾幹二 》

2024-05-13 | 05-真相・背景・経緯
アメリカ政府が日本を守る理由を次第に見失いつつあるということが、最近の新しい厄介な情勢の変化である。約30年ほど前までは日本の潜在的軍事力にアメリカは脅威を覚えていた。約20年ほど前には日本の技術力と経済力とに脅威を抱いていた。脅威のある間は日本を守ると称して、日本を抑制しておく必要があった。しかし今は守る必要も、抑止しておく必要も感じなくなった。中国への警戒心だけが日本を守る唯一の理由らしい理由である。しかもそれすらもこれからは変化する可能性がある。いつまでも今の状態が続くわけではない。 . . . 本文を読む

不都合な真実 歴史編 《 シャーマン式バッファロー絶滅作戦――渡辺惣樹 》

2024-05-13 | 04-歴史・文化・社会
シャーマン将軍は、南北戦争では南部のジョージア州やサウスカロライナ州の都市に焦土作戦を展開し、非軍事施設をも容赦なく攻撃した男です。目的遂行のためならどんな手段を行使してもかまわないという考えを持っていました。彼に命じられているのは、あくまでもインディアンを居留地に押し込め、定住させることでした。こうしたジレンマの中で彼が考え出した方法がバッファロー虐殺でした。 . . . 本文を読む

悪魔の思想 《 加藤周一――ソ連がフィンランドを恐れた理由/谷沢永一 》

2024-05-13 | 04-歴史・文化・社会
加藤周一のフィンランド化の勧めが書かれるその7ヵ月も前に、武田龍夫(たつお)が『戦う北欧』(昭和56年1月23日・高木書房、改題『嵐の中の北欧』中公文庫)を刊行して、フィンランドの歴史と現状を克明に描いています。加藤周一は「短い旅行」で観察した自分の洞察力に自信を持つあまり、武田龍夫による記述を参照する謙虚な姿勢をすでに失っていたのでしょう。 . . . 本文を読む

歴史を裁く愚かさ 《 司馬遼太郎史観への疑問――西尾幹二 》

2024-05-13 | 04-歴史・文化・社会
司馬は維新を近代革命とみなし、日露戦争を祖国防衛戦争ととらえ、日本人が素朴に国を信じた時代があったことを絵解きした。彼が知識人の世界にではなく大衆的基盤において、戦争の小児的反戦平和主義を破壊する上で強力な役割を果たしたことを認めるに吝(やぶさ)かではない。けれども明治に対する高い評価と余りに著しいコントラストをなす昭和の否定はいったい何であろう? . . . 本文を読む

日本史 鎌倉編 《 「一所懸命」より大義を選んだ楠木正成――渡部昇一 》

2024-05-13 | 04-歴史・文化・社会
ここに異質な武士が一人現われた。それが楠木正成なのである。彼は所領よりは彼の信じた大義に目を向けた。そのために損をしたり、生命を失うことも躊躇しなかった。当時の武士一般には理解されにくいビヘイビア・パタンである。だから、彼はその後長い間、武家時代には忘れられていたのだった。楠木正成が再発見されたことこそ、日本が近代国家としての意識に目覚めたということの確かな指標なのである。 . . . 本文を読む

日本史 古代編 《 「歌合)」の判定に悶死した壬生忠見——渡部昇一 》

2024-05-13 | 04-歴史・文化・社会
日本に平安時代が現れるまでは、どこの国でも女性の地位が低くて、男女で争う場などは考えられなかったのである。事実、日本では、比較的身分の低い女流歌人和泉式部(いずみしきぶ)の歌が、勅撰集に238首も入っているのに、最高権力者であり、書も歌も上手であった藤原忠通(ただみち)のものは70首ぐらいしか入っておらず、「和歌の前に平等」の原則は、まことによく守られていた。 . . . 本文を読む

人間通 《 恋愛——谷沢永一 》

2024-05-13 | 03-自己・信念・努力
明治25年、北村透谷が「恋愛は人世の秘鑰(ひやく)なり、恋愛ありて後(のち)人世あり」と書いた。秘鑰は秘密の庫を開ける鍵(かぎ)、人世は人の世の中を指す。人が何を言おうと書こうと勝手であるが、この一句に代表される恋愛至上主義が近代日本では多くの男女を金縛りにして悲哀の底に沈ませた。 . . . 本文を読む