民政機関には賄賂(わいろ)や供応がつきもので、とくに下部の腐敗がはなはだしかった。当然文之進の性格からすれば、それを激しく悪(にく)みはしたが、しかしそれらの患部を剔(えぐ)りとるという手荒なことはせず、みずから清廉(せいれん)を守り、かれらが自然とその貪婪(どんらん)のわるいことをさとるようにしむけた。 . . . 本文を読む
一人だけ「30個ある」と答えられた方がいました。いくつか教えてくださいと質問すると、「目が見える、耳が聞こえる、歩ける、車持っている、暖房のついた場所で研修を受けられる」とどんどん答えるのです。 . . . 本文を読む
日本人は古くは「妻」のことを「め」、「夫」のことを「をうと」「をっと」と言っていた。だから、「妻夫」と書いて「めをうと」「めをっと」。そこから「めおと」という語が誕生。「妻」が「夫」より先に来ている! 「めおと」が古来の夫婦をさす呼び名だった。 . . . 本文を読む
【가장 ‘아름다운 진주’를 만들어내는 조개는 토해내는 찌꺼기도 가장 많다】 機知に富んだ言葉をやたらと連発する人間は、たわいもない馬鹿げたこともべらべらまくしたてる人間だということを覚えておくとよい。 . . . 本文を読む
そもそも、夫婦別姓の賛否と男女共同参画社会の推進とは全く別の話である。彼らは、夫婦別姓では父母のどちらかと必然的に子供が別姓となり、家族の一体感を損ないかねないと危惧する者は、男女平等を追求し、担当相に就く資格はないというものだろうか。憲法が保障する「思想及び良心の自由」(19条)にも「職業選択の自由」(22条)にも反するそれこそ差別的で危険な発想ではないか。 . . . 本文を読む
「リベラル」の本来の意味は「自由を重んじること」や「自由主義的なさま」のことだが、わが国の「和式リベラル」はむしろ正反対である。多様性を訴えながら自分たちだけが気にくわない言論は弾圧し、封じ込めて社会を一色に染めようとする。反論しにくい「平等」「差別は許されない」といった言葉を多用し、異論がある人をも沈黙させる。重んじるのは自身と仲間の権利と自由ばかりで、他者の人権や不自由には関心を持たない。 . . . 本文を読む
【藤井】 チャイナのやり方を現代的な視点で語ったのが、中国人民解放軍の空軍大佐だった喬良・王湘穂の両氏によって執筆された『超限戦 21世紀の「新しい戦争」』(日本語版は共同通信社/2001年)という本です。「超限戦」とは「あらゆる限界を超える戦争」という意味ですが、これがチャイナで公に出版されたのは1999年だったと思います。【石平】 中国でベストセラーになりました。 . . . 本文を読む
他国に干渉することにより、戦争が起こると必ず「戦争利得者」が生まれるんですね。戦争は「商売」になる。たとえば第一次世界大戦のような総力戦では、英国の軍需品買い付けを一手に任されたモルガン商会が巨利を得ています。それが戦後バレたからこそ、中立法が制定され、交戦国への軍需品の輸出を禁じました。それをなし崩しにしたのがFDRでした。
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日本が攻撃を受けたらアメリカはただちに参戦し、たとえ第三次世界大戦を引き起こすことになるとしても戦わなければならない。それに反し、アメリカが攻撃を受けた場合に日本は戦わなくてもよく、ソニーのテレビで戦争を眺めていればいいのだ、これは不公平だ、と彼(トランプ氏)らしい独特の言い回しで批判を述べた。(中略)日本の青年は安全地帯にいて、アメリカの青年は血を流してもよい、という前提に立ついっさいの議論はもう通らないだろう、と日本側でもすでに十分に承知されている論点である。 . . . 本文を読む
担当者は丁重に迎えてくれたが、小さな会議室に通され、もう一人、同系列のマネージメント会社の人間(Sのマネージャー)がやって来ると、彼らはたしかに鍵をかけた。ステーションに掲載された、何組かが出演したイベントの記事に、まるでSがほかの出演者を軽視しているような記事がある、ついては、ここで謝罪したうえ、さらに謝罪記事を出してほしいというのである。ムッとして、「ぼくは相談に来たのであって、謝りに来たのではない」と言ったら、二人が同時に椅子を蹴って立ち上がり、「なんだと! 謝れ!」とどなり始めた。 . . . 本文を読む
毎年の子弟のローマ送りについて塩野七生(ななみ)は「フルブライトの留学生と同じ」と書く。親米流に育て、いつまでも服従させる。フルブライトは今、優先的に新聞記者を選んでいる。先日、バイデン副大統領が「日本が核を持てないように米国が憲法に書き込んだ」と発言した。米国人の悪趣味で作られた憲法だと告白した。普通なら即、憲法破棄だ。そんな論調が新聞に一切出ないのは、そう、フルブライト効果なのだ。
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ところが最近、慰安婦問題で韓国の公式史観である「20万人強制連行説」に異論を唱えている朴裕河・世宗大教授が名誉毀損で起訴された言論弾圧事件で、「良心的日本人」たちが韓国批判の声明を発表した。さて韓国はどうするか。「良心的日本人」と持ち上げてきた連帯すべき相手なのだから、批判は受け入れてあげなくちゃ失礼だろう。 . . . 本文を読む