Chemin♪お菓子の小径(シュマン♪おかしのこみち)

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奉寿蘭のマドレーヌ☆可憐な貝殻型はロココ時代を想わせる♪

2011年10月26日 | 焼き菓子

今日はみなさんもよくご存知の焼き菓子「マドレーヌ」です。

マドレーヌといえば、小麦粉、砂糖、卵、バターのメイン材料が同量、いわゆる四度割(カトル・カールやパウンド・ケーキ)の配合の起源となるお菓子です。

シンプルな配合なだけに、材料そのものが美味しさに反映されます。

現在バターが品薄で銘柄を選ぶことができなかったので、特別に選んだ卵を取り寄せてマドレーヌをお作りしました。

奉寿蘭のマドレーヌ

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奉寿蘭は北相模の城山鶏園で元気一杯放し飼いの鶏たちの卵です。

奉寿蘭のHPはこちら→☆☆

以前に知り合いの方から奉寿蘭を頂いて以来、とってもおいしくて安全なこの卵を特別な時に取り寄せてお菓子を作っています。

さて、このマドレーヌ、今はとてもポピュラーなお菓子ですが、実は17世紀、ヴェルサイユ宮殿のサロンで王侯貴族に愛された菓子なんですよ♪

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このマドレーヌが華やかなヴェルサイユにデビューするにあたっては、美食家の父娘の愛情あふれる物語が欠かせません。

ご興味のある方はぜひ「追記」をクリックしてご覧くださいね♪

細い指で優雅につまんで、小さな花のようなくちびるにマドレーヌを運ぶ・・・

そんなお姫さまの姿が目に浮かびます。

Chemin♪のマドレーヌは少し小さめの貴婦人サイズ♪

早くバター不足が解消されることを心より祈って。

ではまたね♪ See You~!

さて、ここからは、ヴェルサイユ宮殿のサロンを彩ったスウィーツの裏話♪

始まりは、ルイ15世とそのサロンをめぐる華やかな貴婦人たち

ルイ15世王妃マリー・レクチンスカと当時のヴェルサイユのスーパースター寵妃ポンパドゥール侯爵夫人。

王の愛情を独り占めしていた魅力と才気に満ちたポンパドゥール侯爵夫人。

そのおかげで寂しい思いをしているマリー王妃。

なんとか王の心をもう少し自分にむけられないものか・・・?

そこで登場するのが王妃の実父、美食家で有名なポーランドのスタニスラス・レクチンスキー王です。

レクチンスキー王はいとしい娘の幸せを想い、サロンで重要な役割を果たすお菓子に目をつけます。

次々と美味しいレシピ見つけてはヴェルサイユの娘マリーに伝えました。

有名なものは「ブーシェ」とよばれる小型のパイにクリームなどをつめたものがあります。

マドレーヌもそのひとつで、女性料理人「マドレーヌ・ポールミエ」が考案したものがスタニスラス王に気に入られヴェルサイユ宮に届けられました。

王侯貴族たちを虜にしたマドレーヌは、のちにコメルシー地方のお金持ちのお菓子屋さんがレシピを買い上げ一般に売られるようになりました。

さて、気になるマリー王妃とポンパドゥール侯爵夫人のその後のお話ですが・・・

ポンパドゥール夫人はその美貌と才能でまさにロココ時代のヒロインをつとめ、「ア・ラ・ポンパドゥール」という呼び名があらゆる装飾品、陶磁器にもつけられ現在も愛されています。

もう一方のマリー・レクチンスカ王妃は、その明るい人柄とおいしいお菓子の話題で宮廷中の人々を優しさに包み、周囲の人たちに愛されながらヴェルサイユ宮で65年にわたる生涯を送りました。

マリーを愛した優しい父親スタニスラス・レクチンスキー王は、「ラルース・ガストロノミーク」(フランスの美食辞典)にも登場するほどの「美食王」として後生に名を残しました。

マドレーヌについては諸説あります。

ここでは「愛蔵版 今田美奈子著 貴婦人が愛したお菓子」角川書店を参考文献、一部引用いたしました。

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