カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

芥川沙織展

2009-03-23 15:28:12 | Weblog
メモです。。。

《芥川沙織展/青木野枝新作展 「不自由な線」から自由に表現》
(2009年3月18日16時21分朝日新聞記事)

 たいていの美術表現は、自由な線から始まる。なのに、引き直せない「不自由な線」から、表現を紡ぐ二人の女性の作品展を見た。
 まず、芥川(間所)紗織(1924~66)の見応えある回顧展。50年代に叫ぶ女性像や「神話」シリーズで脚光を浴びたが、多くはろうけつ染めなどの染色で描いている。やり直しがきかない上に何度も染めたりろうを抜いたり、と油絵などに比べて誠に迂遠(う・えん)。なのに、作風は奔放にして迫力満点で、鮮やかな色彩の画面を引っかいたような線が覆っている。
 それは全長約13.5メートルの大作「古事記より」(57年)でも現れ、嘆き悲しみ剣を振るイザナギなどが激しくもユーモラスに描かれている(写真は展示風景)。それでいて押しつけがましくないのは、染色表現の平面性のゆえか。一方で、土俗的な力にあふれて見えるのも、工芸の手法である染色を使っているから、と思える。
 東京音楽学校で声楽を学び、芥川也寸志と結婚。作曲家の傍らで歌うことを遠慮し、美術に転じた。彼女の描く女性像に口を開けて怒るような姿が多いのは、世の中全体に今より闘争の空気が濃かったこともあるだろうが、歌えぬことへの心の叫びにも見える。
 也寸志と離婚後は色面による抽象画となり、いら立つような線も消える。不自由な染色の線を選んだのは、無意識のうちに自身の不自由さに重ねたからとも思える。
 不自由な線による自由な表現なら、現役の青木野枝(1958~)が上をゆく。鉄板を線状に溶断して、柔らかく空間を満たす立体を作る。今回の個展は、従来にも増して軽やか。大小の鉄の輪を連ねて床から天井にまで達した立体が、重力に抗するように逆円錐(えん・すい)を描くからだろうし、輪が水泡さながらの浮遊感を見せるからだろう。過去の作品よりも、薄い鉄板を使っているのだという。
 鍾乳洞というより、風が抜ける森。芥川の頃とは異なるであろう時代の空気も漂う。(大西若人記者)

     ◇

 芥川展は22日まで、神奈川県横須賀市鴨居の横須賀美術館。5月に愛知県・一宮市三岸節子記念美術館へ。青木展は28日まで、東京・東日本橋3の5の5のspace355。日・月曜、祝日休み。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200903180183.html

 ***

蔵吉さんの「メニューはクラシックCDア・ラ・カルト」より
《Gergiev can conduct 芥川也寸志》
http://blog.livedoor.jp/kurakichy/archives/51477215.html
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プレヴィン

2009-03-22 23:25:54 | Weblog
 雑誌『モーストリー・クラシック』2009年5月号をぱらぱらと見ていましたら、124ページに「プレヴィン、N響首席客演指揮者に」の記事。これはひじょうに嬉しい驚きのニュースでした。デュトワ、アシュケナージの後のN響のシェフには、相性のよいプレヴィンをぜひ招聘してくださいと、何年か前のN響アンケートにでかでかと書いた私としては、すごく嬉しくて楽しみです。きっと、私だけでなく、プレヴィン招聘希望の音楽ファンが相当数いたのだろうと思います。


 先日、さゆさんのライブを聴かせて頂いた晩、音楽と文学に非常に造詣の深い音楽プロデューサーの方と話をさせて頂く機会がありました。ベーゼンドルファーとスタインウェイの音色の違いの話、レオニード・コーガンやグリュミオーらヴァイオリニストの奏でる音色の話、会津八一の話、ほかいろいろ興味深いお話を伺いました。で、話の展開から、じつは短歌をかじっています、と話したところ、その方が、もしも君が短歌をこれからもやっていくのだったら、那珂太郎氏の詩集『音楽』をいちどじっくり読んでみるべきと思う、とすすめられました。那珂氏の作品、未読でした。機会を見つけてぜひ読んでみようと思います。
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夢日記

2009-03-22 03:56:26 | Weblog
 私の詠んだミステリー短歌(?)がどういうわけか朝日新聞の天声人語に取り上げられ、3月20日放送のテレビのミステリードラマシリーズ第二幕の原作になった。。。という不思議とかなり具体的な夢でした。
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オンム・セティ

2009-03-21 22:10:14 | Weblog
 ジョナサン・コット著、田中真知訳『転生 古代エジプトから甦った女考古学者』(新潮社)と、ハニー・エルゼイニ×キャサリン・ディーズー著、田中真知訳『転生者オンム・セティと古代エジプトの謎』(学研)。
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短歌メモから 2

2009-03-20 08:12:20 | Weblog
 今朝の短歌メモから、です。


よきひとを演ずるわれに疲れはて板戸を蹴りて板戸に謝る
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短歌メモから

2009-03-20 07:53:18 | Weblog
 今朝の短歌メモから、です。


よきひとを演ずるわれに疲れはて便所裏手の板戸を蹴る 二度
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凹み後、上昇

2009-03-20 06:53:56 | Weblog
 いろいろありまして、怒鳴ってしまった後のはげしい虚しさを考えていたら、一気に落ち込んでしまいました。その方には何べんもお話してきたつもりだったのですが、残念ながらちっとも理解して下さらず、その方の行動や発言を見ていたら、あまりに虚しすぎて、まことに悲しくなってしまいました。なんともはや。。。


 今週は音楽三昧の一週間でした。先日17日、彼岸の入りは、一日お寺の手伝いをさせて頂いた後、新宿白龍館で声楽家さゆさんによる素敵なライブを聴かせて頂きました。今日は、といいますか、昨晩は、杉並公会堂でもよおされた作曲家actionmusicさんbrightさんご夫妻主宰のeX.10の楽しいライブを聴かせて頂きました。

 音楽によって心の濯われる一週間でした。お彼岸の終盤、今日はお寺のお手伝いをさせて頂く予定です。
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幸せな夢

2009-03-17 04:41:28 | Weblog
 幸せな夢を見て、目が覚めました。なにが幸せだったか具体的には思い出せませんが、こころがひじょうに安らかな感じです。起きたら、ひどい鼻詰まり。さっそく鼻をかんでいます。
 今日は、彼岸の入り。お寺でお手伝いをさせて頂く予定です。
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17日、19日の演奏会情報から

2009-03-16 10:32:53 | Weblog
 17日、19日の演奏会情報から、メモです。。。

 ☆☆☆

【新宿白龍館ライブ】
2009年3月17日(火) 藤野沙優さん(Classic)
【出演】藤野沙優(ソプラノ・ピアノ弾き語り)
19:00~3ステージ
ヒーリング・ヴォイスの持ち主であり、芸大声楽科大学院卒の藤野さんが、自らのピアノ伴奏、ベルカント唱法で本格的な歌を。
ワンドリンクをご注文いただき、いつものように、ご飲食、ご歓談をお楽しみください。

http://www.hakuryukan.jp/schedule.htm

「新宿白龍館」
最寄り駅 JR新宿駅 徒歩15分
地下鉄西新宿駅 徒歩8分
都営大江戸線 西新宿5丁目 徒歩5分
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿6-21-1
アイタウンプラザ 地下1階
電話 03-5323-6550
営業時間 11:30~13:30・18:00~23:00
http://www.hakuryukan.jp/access.htm

新宿白龍館について
http://www.hakuryukan.jp/whatis.htm

新宿白龍館の定番の食事メニュー
http://www.hakuryukan.jp/menu.htm

 ☆☆☆

【eX.(エクスドット)10~ROSCO plays KAWASHIMA&YAMANE】
http://www.komp.jp/09_03_19.html
http://www.suginamikoukaidou.com/status/calendarList.php?year=2009&month=3&day=19#cal_949

<live>
2009年3月19日(木)19:00開演 18:30開場
会場:杉並公会堂・小ホール
〒167-0043
東京都杉並区上荻1-23-15
TEL:03-3220-0401
JR中央線・東京メトロ丸の内線荻窪駅北口から徒歩7分
http://www.suginamikoukaidou.com/access/index.html

料金:¥3000(予約・前売り¥2500)

【演奏曲目】
川島素晴:プレスト・カプリチオーゾ(2004)
川島素晴:ピアノのためのポリエチュード「ポリポリフォニー」(2007)
川島素晴:S+Iのためのエチュード(2000)
川島素晴:cond.act/konTakt/conte-rasteⅣ[2cond.actor, vn, pf](2009初演)
山根明季子:Dots Collection III(2009初演)
山根明季子:FeS2-pyrite-(2004)
山根明季子:うねうねとうごくオブジェα、β、θ(2009初演)

<出演>
ROSCO(甲斐史子(Vn)、大須賀かおり(Pf))、川島素晴、山根明季子の各氏
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春の音楽

2009-03-15 08:44:25 | Weblog
 今朝、お寺への道で浮かんだ短歌のメモです。


詞書・放屁は屁よりも放が音楽である

春きやべつ 山のかなたにをる人を流線型の船が見てゐる
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