カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

1860年代のパリにおける日本人のバレエ観劇。

2024-05-26 02:27:50 | Weblog

メモ。

音楽学者永井玉藻先生の書かれた論文『1860年代のパリにおける日本人のバレエ観劇——文久遣欧使節団およびパリ約定使節団の場合——』(『哲學』第151巻、三田哲学会、p.163-182。2023年3月)
https://researchmap.jp/tam270284/published_papers/42334189
に、曽々々祖父も参加した横浜鎖港談判使節団(パリ約定使節団)一行のパリ・オペラ座でのバレエ観劇に関する興味深い事実が紹介されていた。

上記論文によれば、横浜鎖港談判使節団一行は、1864年5月2日の夜9時35分からのパリ・オペラ座公演で、ミラノ生まれの作曲家、パオロ・ジョルザ Paolo Giorza(1832–1914)と、ヴェネツィア生まれのダンサー、ジュゼッペ・ロータ Giuseppe Rota(1822–1865)の振付による、バレエ《マスケラ,あるいはヴェネツィアの夜 La Maschera ou les Nuits de Venise》を観劇したらしい。この作品は、オペラ座で1864 年2 月 19 日に初演された、3 幕構成のバレエ・パントマイムだった由。なお、この《マスケラ》は、今日ではオペラ座のレパートリーから消えて、オペラ座図書館に当時の舞台装置の模型や衣裳デザイン画、楽譜が所蔵されているという。


ご参考
https://balletchannel.jp/33324

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