カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

片手で星と。

2016-03-03 06:29:03 | Weblog

今朝は、この一首から始まりました。瀬戸夏子さんの第2歌集『かわいい海とかわいくない海 end.』〈書肆侃侃房〉巻頭の一首。

片手で星と握手することだ、片足がすっかりコカコーラの瓶のようになって  瀬戸夏子


この歌の意味を追究することは無意味で、ただただ読んだあとのポップな〈ガツン〉感を味わうべき一首なのかもしれません。

作中主体は、それこそ片足がコカコーラの瓶ぐらいの太さに浮腫むまで散々歩き回って、最後、片手で〈星〉と握手することだ、そこがゴールだ、と納得している。そんな風にも読めます。 謎は謎のままでよいのかもしれません。

 

 

今朝の短歌メモから。

 

行き先は〈平安京〉の先にある矢印三角、花いちもんめ

 

〈原発〉は深き桜森のなか。彼奴(きやつ)らのことは知らねえと嘯(うそぶ)く先にはUFOがある

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リリ・ブーランジェの〈ピエ・イエス〉。

2016-03-03 00:52:18 | Weblog

しごとのあと。リリ・ブーランジェの遺作〈ピエ・イエス〉を聴いて、寝床に就く。和声が不思議。静謐でありながら雄弁な音楽。
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