今朝は、この一首から始まりました。瀬戸夏子さんの第2歌集『かわいい海とかわいくない海 end.』〈書肆侃侃房〉巻頭の一首。
片手で星と握手することだ、片足がすっかりコカコーラの瓶のようになって 瀬戸夏子
この歌の意味を追究することは無意味で、ただただ読んだあとのポップな〈ガツン〉感を味わうべき一首なのかもしれません。
作中主体は、それこそ片足がコカコーラの瓶ぐらいの太さに浮腫むまで散々歩き回って、最後、片手で〈星〉と握手することだ、そこがゴールだ、と納得している。そんな風にも読めます。 謎は謎のままでよいのかもしれません。
今朝の短歌メモから。
行き先は〈平安京〉の先にある矢印三角、花いちもんめ
〈原発〉は深き桜森のなか。彼奴(きやつ)らのことは知らねえと嘯(うそぶ)く先にはUFOがある