カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

短歌メモから

2007-08-18 23:27:38 | Weblog
 短歌メモからです。。

廃バスの黄色いドアから死者たちはしづかに見つめぬ 花火の海を  河村壽仁

 原風景としての花火には死者たちの記憶がどうしても重なります。。
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坂井さんの『スピリチュアル』

2007-08-18 21:55:24 | Weblog
 坂井修一氏の歌集『スピリチュアル』(1996年)よりメモです。

おもほえば彼岸のごとき昭和なり草木(さうもく)は銀の戦車をおほふ  坂井修一

冥王はいま天心をすぎぬらしわが部屋にこそと金属の音  坂井修一

光年のワープののちのしづけさか極楽鳥花は黄の微動みす  坂井修一

われの子は人類の何代目かとみづからとふて沈黙をなす  坂井修一


 どの作品にも惹かれます。
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米川さんの星ほろぶうた

2007-08-18 18:13:30 | Weblog
 うたに目覚めた2000年以来、手当たり次第じつにさまざまな短歌関連本に手を出して読んできたものでしたが、生来私の記憶力が大して強くないこともあって、正直なところ、その中でいまだに印象鮮やかに憶えている本というとそんなに多くありません。『新星十人--現代短歌ニューウェイブ』(立風書房)はそんな数少ない印象深い一冊です。

 同書170ページ。米川千嘉子さんのうたから。

足たれて夕茜漕ぎ子どもらがひつそりうたふ星ほろぶうた  米川千嘉子

 この、しづかで不気味でかなしげな米川さんのうた、結句の「星ほろぶうた」が頭にこびりついてなかなか忘れられません。奥付によると、1998年頃の作品らしいです。

  ☆

 今日は、京都までの切符と前日の宿を手配。

 今夏の甲子園野球。ときどきラヂオで聞いています。なんとなく、今年は大垣日大か今治西あたりがいい線にいくような予感がしています。楽しみです。
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