カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

出来損ないの夢日記みたいな

2006-03-12 19:38:27 | Weblog
 メモ。

『掘り出し物の伊藤環樹(たまき)です』というラジオCMの声ーー。

 ようやく辿り着いた焼肉の匂いの漂う横丁の六階建ビル前。私はビルに駆け込み、階段をいっきに六階まであがる。廊下に並んでいる三つの扉。真ん中の扉を開いて、靴のままがらんとした部屋にあがり、トイレをさがす。。トイレをみつけ、中に入り、便器の水を一回流す。すると、トイレの一方の壁がスウッと開く。その先に上にあがる階段が現れる。階段の先のドアに、金釘流の字で『伊藤環樹探偵事務所』の看板。。ほっとして看板を見上げる私。。。

 ここで目が覚めました。

。。。と書いてある紙片を鞄の底から見つけたので、ここに書き写してみました。

 なんとなく出来損ないの夢日記みたいな言葉たちです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日録

2006-03-12 18:05:20 | Weblog
 今朝はやく(午前三時ごろ)、布団の中にいるときにふと思い浮かんだ短歌から。

一臺(だい)のチェロは曳かれて海峡の橋を渡りぬ 旅の終はりに  河村壽仁

                *

 日録メモ。

 今日は、お昼過ぎに自転車でJR四谷駅近くの紀尾井町の紀尾井ホールに出掛け、芥川也寸志メモリアル・オーケストラ・ニッポニカの演奏会『作曲家大澤壽人(おおざわ・ひさと)交響作品関西・東京連続演奏会』を聴きました。「学生」という身分が、こういうときにも本当に有難いです。学生席チケット1000円。指揮は、楽団の音楽監督、本名徹次氏。

 昭和初期に欧米に渡って、コンヴァース、シェーンベルク、ナディア・ブーランジェ、デュカスといった人々に師事した作曲家、大澤壽人氏(1907生~1953没)の音楽は、作曲家の死後長い間忘却されていましたが、2000年5月から2001年7月まで神戸新聞紙上に連載された企画記事『ひと萌ゆる--発掘・ひょうごの近代鉱脈』の中で「大澤氏」が取り上げられたことや、同時期に「ナクソス」レーベルから大澤氏の作品のCD化企画が立ち上がったことなどがきっかけとなって、ご遺族のもとに眠っていた大量の楽譜が発見され、近年、再評価の声が高いようです。

 本日は、まず最初に、先日亡くなったばかりの作曲家、伊福部昭氏追悼のため、氏の代表作品のひとつ、『シンフォニア・タプカーラ』から第2楽章が、非常に感動的に、感銘深く演奏され、氏のご冥福を全員で祈りました。その後、大澤作品の演奏会となりました。

《演奏曲目》

交響曲第2番(1934年)

「“さくら”の声」ソプラノとオーケストラのための(1935年)

ピアノ協奏曲第2番(1935年)

 大澤氏の音楽の特徴を述べる場合、まず何よりも「非常にモダンである」ことが挙げられると思います。その「モダンさ」は、ある意味、ロシア革命に追われ、パリで亡命生活を送っていた時代のプロコフィエフの作品に通じるものがあるような気が私にはします。とにかく凄い音楽です。大澤氏の音楽からは、随所に非凡な才能の煌きが感じられます。今まで忘却されていたことが信じられないほどに、質が高いのです。

 今後ますます大澤氏の芸術の再評価が進むことを、ファンのひとりとして祈りたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする