2024/07/15 読売新聞オンライン
板橋区は、実業家の渋沢栄一が1万円札の肖像になったことを記念し、渋沢の功績を伝える子供向けのデジタル冊子「渋沢栄一を知る本」を作成した。区ホームページで閲覧できる。
渋沢は、同区栄町の病院「都健康長寿医療センター」の前身である困窮者らの福祉施設「養育院」の院長を長く務めた。センターの敷地内に渋沢の銅像が建てられており、同区ともゆかりがあることで知られる。
冊子では、養育院の運営に奔走したエピソードのほか、人形を通じて日米の交流を図ろうとしたことなど、多彩な取り組みを紹介。渋沢の愛犬や日米友好のためにアメリカから贈られた人形をモチーフにしたキャラクターも登場し、わかりやすく伝えている。
同区の担当者は「新札の肖像となった偉人と板橋区の関係性を知ってもらいたい」と話している。