2024/07/14 読売新聞オンライン
「美しく書くというより、自分の内から出てくる気持ちを大切に書いた」と語る小畑さん
事故で両腕を失った書家・小畑延子さん(81)の作品展が、神戸市東灘区の南天荘画廊で開かれている。17日まで。入場無料。
神戸市長田区出身の小畑さんは5歳の時、近所の製材所で機械に両腕を挟まれ、肘から先を切断した。中学1年で書道を習い始め、日展で入選するなどしている。
作品展は、昨年出版した作品集「 撓しなう 」を記念して開催。「何かに挑戦するわけでもなく、挫折して折れることもなく、しなった生き方をしてきた」と人生を振り返って書いた作品「撓」のほか、「なんとかなる」「おもしろい」など、自分の生活の中から浮かんだ言葉を書いた作品など約90点が並ぶ。
小畑さんは「来場者には、自分の気持ちと一致する作品を見つけてもらいたい」と話している。