モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

表現のバリエーション

2016-01-23 23:18:29 | 大人 油絵・アクリル

中野 『コッツウオール(スワンホテル)』 P30号 油彩


どうも岩田です。本日はチケットでいらっしゃている中野さんの作品をご紹介致します!

こちらの油彩、イギリスのコッツウォールという丘陵地に広がる村にあるスワンホテルをチーフを描かれたものです。
こちらのコッツウォール、とても古い町並みが今でも残っている地域で石造りの建物が有名らしいです。中野さんの油彩を見てもなんとなくそういった風景が想像できるでしょう。スワンホテルもやはり石作りの屋根を有し、壁にはツタがびっしりと茂っています。
まさに絵を描くにはもってこいのシチュエーションといえますね。

中野さんは良くこうした外国の水辺の古い建物や町並みを描かれますが色がとても美しいですね。
木々の葉っぱの色などもそうですが筆の運び方が上手いなあと感じます。葉っぱをほとんど細かいタッチを使わずむしろ大きいストライドで描くことで木全体のボリュームを感じさせてくれるのです。

又水面の描き方も良いですね。水平面を意識して出来るだけ筆を水平に動かしながら映り込んだ風景の色を置いています。こうした表現のバリエーションの広がりが建物、木、川それぞれの印象を変え一枚の絵を面白く見せているのです。
脇役の風景との関わりでホテル自体の表現がやや抑えられていますがもう一歩突っ込んで屋根の質感を感じさせる位描いても良かったかもしれませんね。

今回中野さんはこちらの油彩と同じ構図で描いたP30号の水彩が松濤美術館公募展に入選されました。おめでとうございます!皆さんお時間がございましたら是非足を運んでくださいね。宜しくお願い致します。

●松濤美術館公募展

 2016年2月14日(日)~2月28日(日)
 午前9時~午後5時(入場は4時30分)※最終日は公募展会場のみ4時閉館
 休館日2月15日(月)、22日(月)
 入館無料 
 松濤美術館ホームページ

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