モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

進化するミオス遠足

2015-03-31 16:59:26 | 小学生・遠足
満開の桜咲く3月のパーフェクトデイ、小学生を連れて僕らは遠足に出たのでありました。(南澤)

目的地は動物園と美術館。もちろん、絵描きまくり&鑑賞しまくりを目論む美術学校ならではの文化的遠足であります。
それにしても、晴れ渡る春の日差しに満開の桜。言うこと無しのご機嫌な陽気に足取りも軽い出発です。
さて何度か参加させていただいているミオスの遠足ですが、年々完成度があがっているようです。まず児童3~4人ずつに割り当てられた、中学生から高校生のミオス在籍者による小隊長システム。先生達はその何組かを統括するだけでよいのですから、もう満州帝国の関東軍顔負けの組織力です。横浜の街を士気高く行進して、たどり着いたのが、最初の目的地、野毛山公園。



この陽気と桜のせいでしょう、かなりの混雑。記念撮影ポイントも、海兵隊の上陸作戦を彷彿とさせる奪い合いです。(写真はミオス師団)
お絵描きのほうはといえば、(ゴージャスな虎とかライオン描きたいタイプ班)と(ワニとか爬虫類好きのタイプ班)に分かれて行なわれました。
僕はライオン組に参加いたしましたが、肝心のライオン君は気候にやられたのか情緒不安定で、モデルには失格。ここではオバラ師団長の迅速な英断により、(でもホントはキリンとかフラミンゴみたいな優しい動物と触れ合いたかったタイプ班)に衣替えして事なきを得るのでありました。



お絵描き中、実にいろいろな団体とも遭遇いたしました。揃いのバンダナも可愛い(子ども英会話学校チーム)なんてのもキリンを囲んでおりましたが、最前線で強力な陣地を形成している我が師団の前に、戦意喪失気味に退散してゆきました。ご免あそばせ~です。
それにしても、満開の桜を背景に闊歩するキリンの姿は、どことなくシュールな趣きで悪くありません。

絵の内容のほうは続く先生方にお譲りするとして、次はお待ちかねの昼ご飯を食べに、園外の原っぱへ。
恒例の食後のおやつ交換では、「タカミ先生にはこれだろうなーと思って」と女生徒に羊羹を渡されますw 駄菓子にいささか閉口気味であった僕は涙を流しました。
さて通常ですと、ここで恒例の「地獄のフィジカル消耗作戦」で騒ぐ生徒の生気を一網打尽にしてからの美術館鑑賞なのですが、都合の良いことに、ここから向かう横浜美術館へはかなりの道のり。街中を強行行軍することで其れに換えました。一石二鳥、ここも進化しております。

美術館では、気鋭現代美術家石田尚志による大規模個展を鑑賞です。僕は思わず解説も放り投げて作品鑑賞に没頭してしまいました。複雑な線や陰の織りなす映像作品群はとても美しく、前回の地味な木版画に比べて子供達にも刺激になったのではないかと思われます。ちゃんと引率してくれた小隊長さん達に感謝!



すべての目的を終え、帰路につく頃でも学生ボランティア達の奮闘は続きます。子供達の話題や悪戯にも上手に対処している彼らの成長ぶりを観ていると、調子のわるい児童をおぶっているはずの僕の足取りも、なんだか行きよりも軽くなったような気がするのが不思議な春うららな一日なのでありましたー。

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