優 高2 水粘土
大竹です。今回ご紹介させて頂くのは学生クラスの優の作品。水粘土を使い、自身の手を制作していきました。
上記の作品写真は正面・上・後ろ・横からと様々な角度から撮影しておりますが、粘土のような立体物はあらゆる角度から見ても正しい形でないといけません。平面のデッサン等とは大きく違う部分ですね。私も大学の彫塑の授業でモデルさんの顔を水粘土で制作しましたが、正面から見たら整っていても、真横から見ると形が歪んていたりしてかなり苦戦しました。一定方向からではなく、常に様々な角度から対象を観察し形を捉えていく必要があります。(ですので大学の授業では、モデルさんの座る台座が回転式になっており、15分ごとに回転させて見る角度が変えていきました)
全体の形(シルエット)の他にも、皮膚の下にある骨や筋肉なども表現しなくてはなりません。優が手をこの形にして作ったのは、手の甲の筋が浮き上がらせて表情をつけやすくする意図があったのでしょう。ただなんとなくポーズを決めるのではなく、どこに面白さを持ってくるのか、どこに見せ場を作るのかまで考えて制作していく事が重要ですね。