城内 油彩
岩田です。本日は、城内さんの作品をご紹介します。
川に架かる橋から水の中の魚をのぞき込んでいる子供などを描いた作品。
ご自身で撮影した写真ならでは。その場の状況にいたからこその雰囲気が伝わってきます。何気ない場面に心を動かし描いた1枚に、作者のやさしさが感じられるようです。
城内さんは、今回が初めての油彩。
不慣れを感じながらも一筆一筆を丁寧に置くことで、美しい世界が画面に広がってくる様を十分に楽しまれたと思います。
流れる水の表情や、その中で泳ぐ魚が中々思うように描けずに何度も絵の具を重ねたり、背景ではあるけれど、活き活きした緑を描くために様々な色を混ぜて置いてみたり。
写真をそのままを描くのではない、絵に仕立て上げる為の画面との幾重にも渡るやり取りが、最終的に非常にバランスの良い絵に仕上がり、描くことへの自信に繋がったように思います。
無理せずとも、自身の本当に描きたいものを理想のイメージに向けてこつこつと描き続けることで、真に納得のいく作品へと昇華していくことでしょう。
こうした繊細で透明感のある空気を描くことができる城内さん、これからどのような作品を描き続けていくのかとても楽しみです。
