波那 中1 岩絵具・銀箔/パネルに和紙
出不精すぎて結局冬服を一着も買わずに終わりそうです、ナツメです。先週に引き続き学生クラスの日本画を紹介します!
今回ハナが描いたカワセミには水辺で長い間待ち構えて、ここだ!という一瞬を切り取ってきたような力強さを感じますね。平らな水面から跳ねた水や広げられた羽までとても生き生きと描かれています。細い線を何本も重ねて丁寧にカワセミの毛の部分を描き、大きい白い飛沫はほとんどシルエットに近いくらいアバウトに表現しているため、色としては1番目立ってしまう白の情報量を主役のカワセミよりも抑えています。そしてこれでもかと散らされている水飛沫ですが、実はなんとこの一つ一つに銀箔が貼ってあるんです。本当に小さな水の粒が光を浴びて輝いているように見えるような工夫も素晴らしいですね。
体がやわらかく表現されている分、キュッとしたクチバシの鋭さも更に魅力的になっていますね。カワセミのクチバシは全体が黒いのがオスで、メスは今回描かれているように下半分が赤くなっているそうです。絵に使われている色にもよりますが、今回は目元と合わせて体の色と似た暖色が入っていることでより引き締まった画面になったため、(本人はそこまで狙っていないかもしれませんが)個体を選ぶところから成功しています!資料選びから絵作りは始まっています。ぜひ次からも吟味して集めてみてね!