モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

美術系への進学

2013-10-15 20:05:51 | 学生
20131015

どうも幸介です!本日はアトリエの学生クラスより、高校生のデッサンをご紹介したいと思います。

芙実: この静物デッサンはアトリエに入ってまだ数枚目のデッサンです。まだまだ荒削りな部分と、見た目や言動とは裏腹に慎重派なのか、色彩が薄いのが気になります。しかし透明感の再現や、モチーフの明度の差など細かな部分は繊細に追えていますね。林檎の立体感など、時間がもう少しあれば描けたようなポイントがあるので、次回は臆せずどんどん描いていくのが重要になってくるかと思います!

加余子: 初の石膏デッサンということもあり、色のつけ方に惑ったようですね。各部の形やディティールに気を取られたのか、全体的に描ききれていない印象です。目鼻や布の起伏などの細部の明暗だけでなく、モチーフ全体の大きい明るさ暗さを描かないと今回のデッサンのように薄っぺらい(空間・奥行きを感じない)絵になってしまうので、次回の課題は目鼻立ちを追うよりも光源をしっかりと考え、大きく色をつける必要がありそうですね。

空海子: アトリエに入って一枚目のデッサンですが、美術系の高校ということもあって大体の描き方や、時間内に完成させることは身についているようですね。しかしモチーフの色にばかり意識が行ってしまったのか、光源が分かりづらく感じます。デッサンというよりも「絵」を描いているような印象です。デッサンは画用紙にただ絵を描くのではなく、モチーフが乗ってるその場所を描く、という意識の元に次回はデッサンをしてもらいたいと思います。

希代: 彼女もアトリエに入って一枚目のデッサンです。モチーフの形や模様などにとらわれ、やはり立体感の欠ける作品となっています。その場にある大きな石膏像というよりも、レリーフのような半立体に見えてしまいます。実物の石膏像をはじめ、モチーフには「輪郭」はあるけど「輪郭線」は無いわけですので、線ではなく明暗で立体を描き分けることを鍛えていかなければなりませんね。


以上美術系への進学を考えている高校生4人ですが、この中からも酒井先生のように逞しく、美術を生業にする大人に育っていくんでしょうか。美術系大学への受験は己との戦いも多い、孤独な勝負ですが、これからもどんどん苦労して技術を磨いていってほしいと思います!!



コメント
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