多分新型コロナの影響だと思うが一年くらい前から電車で座れる確率が高くなった。八割方座れる、と言っても恥ずかしながら空いた座席目がけて突進している。以前は最初から座れることは三回に一回くらいだったと思う。乗客数が一割くらい減っているせいだと思う。その僅か一割の減少が二三の空席につながり、年寄りが座れるようになった。我先に座ろうとする人は少ないので助かる。乗客の減少理由は出社時間が分散したためか、オンラインで在宅勤務の人が居るためか、はたまた自家用車出勤が増えたためかよく分からない。とにかく新型コロナで、生活仕事に変化が生じた。
アフターコロナという表現をよく見かけるが、果たして元に戻ることがあるのだろうか。コロナが過ぎても元には戻らず、アフターコロナは別世界のような気がする。
医院も患者数が戻ってきたと言ってもまだ平常時より5,6%少なく元通りではない。風邪の新患は明らかに少ない。風邪が少ないのか、風邪くらいでは医者に来なくなったのかよくわからない。当然それだけ実入りは少なく、院長の話ではワクチン接種料金で一息ついているそうだ。医院の経費の半分以上が人件費なので売り上げ5%減は収益を直撃する。持続可能な医院経営には医師の給与を減らすか職員数を減らすかを迫られるだろう。
別にこれは医業に限らず、サービス業で人件費負担が多い職種に共通する問題だと思う。変化への腰は重いが黒船で一斉に変わるのは得意な国なので、アフターコロナは別世界の予感がする。いの一番は国会議員数削減と言いたい。