駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

近場の火種は不穏

2015年11月08日 | 世の中

         

 紅葉を見に行ったのだが、雨の中を帰ってきた。週一回の雨に不満はなく丁度良いのだが、週末は避けて欲しい、とはいっても相手が自然では注文も付けられない。旅行は大好きなのだが、家が一番落ち着くというのが本音だ。書斎に坐って、本に囲まれるとほっとする。尤も東京、京都には定宿というのがあって、それはそれで落ち着く、馴染みには不思議な良さがあるようだ。

 朝夕冷え込む日もあり、患者数が増えてきた、今日は混んでますねえと素朴にあるいは暗に待たされましたのニュアンス込めて、異口同音に感想を言われる。「先生、大変ですね」といたわって下さる方も居る。混んでいるように見えて、実は二割増し多くて三割増しなのだが、高々その程度の増加で混んでしまう。車の渋滞に似て、躓くというと語弊があるが、時間の取られる患者さんが居ると忽ち流れが悪くなってしまう。いつものことだが、病気が重くて時間を取られるのには何の抵抗もないが、空いてる時と同じように自分の言いたいことをあれこれ訴えられる患者さんには困ることがある。付いているのがベテランの看護師だと、上手に話を引き取って次の患者さんを入れてくれるから助かる。医者もサービス業だから、医師の私が迷惑そうにすると角が立ってしまう。特別な対処法がなくてもとにかく言いたいことが言えれば満足なので、引き継ぎは可能なのだ。

 今秋の天候はあれこれ言ってもまずまずで落ち着いていると思う。残念ながら世の中と世界は、相も変わらず不穏で落ち着かない。相も変わらずといっても火種が近場なので、嫌な感じがする。日本はとにかく冷静に対応してほしい。。

コメント
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