駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

なでしこ全員力の勝利

2012年08月07日 | スポーツ

         

 なでしこジャパンがフランスに勝てた。坂口がPKを取られて、もはやこれまでかと思ったらブサグリアが外してしまった。助かった。あそこで決められていたら、負けていたような気がする。チャンスを逃せば一瞬にして勝利の女神は過ぎ去り後姿になる。一瞬のチャンスを捉えて決めることができた方が勝つのだ。

 それにしてもなでしこジャパンは組織力の凄さをまざまざと教えてくれた。十一人全員が十全に機能して、相手のチャンスの芽を摘むことで個々の勝負では厳しい競り合いを制した。

 佐々木監督は狐を上回る狸だ。その冷静沈着な対応に脱帽する。

 解説の川上さんもなかなかアナウンサーを翻弄するわけのわからないようでポイントを外さない解説で楽しめた。前回の宮本解説も回を重ねるごとに腕を上げて良かった。

 最強の相手アメリカ、金メダルを争う決勝戦に相応しいカードとなった。

 佐々木監督はわかっているはずだが、なでしこは鮫島の左サイドが強いて挙げれば弱点になっている。ここを破られないように二重三重のカバーが必要だ。大儀見が物凄く良くなっている。これは結婚効果で精神的な成熟度が上がったためだと見ている。彼女を起点あるいは彼女をおとりに川澄、スーパーサブの丸山が走り込んで億点できると読んでいる。大熱戦の末の幸運を祈っている。

 危険を早く察知する沢の眼が生きるだろう。熊谷と岩清水の絶妙コンビは、熊谷を前に岩清水を後ろに配置することだ。福元、岩清水、熊谷が後ろから神の声で指示したい、日本語は分からないから余計に有効だ。

コメント (2)
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