菅首相が鳩山元首相と会談した際、支持率が1%になっても辞めないと言ったとのこと、信じ難い発言だ。どういう意図でそう言ったのか理解できない。辞める辞めないは客観情勢で冷静に判断することで、政治家として一番と言ってよいほど重要な決断だ。1%の支持で首相が務まることはあり得ない。マスコミに誘導される部分があり評価が難しい支持率ではあるが、それでも20%を切れば意味ないと退けることはできない。1%は比喩だと言い訳するのなら、政治家の基本ができていない。まして首相であれば失格だ。自分の発言がどう受け取られるかを推し量らないで、場当たりの反発から物を言うのでは愚かと批判されても仕方がない。愚かだからだ。
支持率が急速に低下しているので、就任当初の高支持率は小沢氏を悪玉に仕立てた作戦の結果に過ぎなかったと判明した。小沢氏との論戦でも感じたのだが菅さんは首相の器ではなかった。
国民は政権交代を望んだけれども、この体たらくには呆れているだろう。尤も、形の上では責任は国民にある。実質的にも、マスコミに誘導されたにせよ国民の責任は大きい。疑ったり批判することをまるで悪いことのように言って、批判を逃れようとする勢力があるけれども、本当かどうかを疑って吟味し、おかしいところがあれば批判して是正を求めるのは、より良い道を探す、ほとんど唯一の方法だ。悪口とは違う、自ら考えて物事を吟味するのは明日を切り開く手立て、私ごときに言う資格はないが、願うことは構わないだろう。
テレビ新聞雑誌に是非インターネット情報を加えて、日本の政治をよく考えよう。