駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

助走はお終い、離陸を

2009年12月29日 | 人物、男
 地位が仕事が人を育てると云われるが、鳩山首相の場合はいかがなものか。前政権の負の遺産の大きさに同情の余地はあるが、100日を過ぎれば支持者からも歯に衣を着せない評価がされるだろう。2010年を鳩が虎に変身し吠える年にしなければ、平和も語れない鳩として身を引く場面も出てくるのではと危惧している。
 政治の世界での言葉の力と言葉を発する人間の力に思い至る。鳩山さんは深く物を考えているのだろうか、決断力があるのだろうか。密かにそうした力を持っているのではと評価していたのだが、過大評価であった懸念が出て来た。
 自分の心の揺れを正直に語るなら、それは閨だけにして欲しい。はっきり申し上げて差し出されたマイクに揺れる気持ちを吐露するのは二流芸能人の手法、馬鹿正直も過ぎればただの馬鹿になる。
 閣僚に自由な発言を許すなら、指揮者はそれを統率し締めなければ鶏小屋になってしまう。過ぎた百日は助走と認めよう。年が明ければ問答無用の離陸となる。
 
コメント (2)
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