もう師走だ。この季節になると三段跳びのフィニッシュを意識しなければならない。つまり春のゴールデンウイークのホップ、八月お盆のステップそして年末年始のジャンプだ。
糖尿病高血圧高脂血症などの生活習慣病の患者さんは大体月一回の通院をしている。こうした患者さんに連休を飛び越すための長期処方をする時期なのだ。長期処方をすると連休後も長期を望まれる方が出て来て、どんどん通院間隔が開いてしまう。
これがちょっと困る。高脂血症だけなら60日処方もさほど問題ないのだが、高血圧や糖尿病はやはり月一回の診察をしたい。微妙ではあるが変化があり、油断できない病気なのだ。だから一ヶ月以上の処方を希望される方には家庭血圧の測定やヘモグロビンA1Cの値が良いことを条件に出すようにしているのだが、実際には馬の耳に念仏の患者さんも結構おられ難渋する。経営的なことと勘ぐられたりするのも不愉快だし、元々断る力不足なので、妥協することも多い。もう三分の一の患者さんは一ヶ月以上の処方になってしまった。
本当に医者としては情けないのだが、医学的に月に一度は診たい患者さんでも、ごねられると譲ってしまうことが時にある。人間には遠くを慮る能力が不足しているので、差を目に見えるように説得できないのだ。確かに半年一年であれば診察の間が空いても差がでないが、五年十年となるときめ細かい診察が奏を功してくると観測している。
断る力を付け、医学的な理由で処方間隔を決めることを徹底してゆきたい。安定して自己管理の出来る人なら5、60日分でも問題ないのだが、こうした患者さんはむしろ進んで毎月来られ、不安定で自己管理の不十分な患者さんが長期処方を望まれるのが現実なのだ。いつもそこにある現実の壁を、いくらかでも突破したいと考えている。
糖尿病高血圧高脂血症などの生活習慣病の患者さんは大体月一回の通院をしている。こうした患者さんに連休を飛び越すための長期処方をする時期なのだ。長期処方をすると連休後も長期を望まれる方が出て来て、どんどん通院間隔が開いてしまう。
これがちょっと困る。高脂血症だけなら60日処方もさほど問題ないのだが、高血圧や糖尿病はやはり月一回の診察をしたい。微妙ではあるが変化があり、油断できない病気なのだ。だから一ヶ月以上の処方を希望される方には家庭血圧の測定やヘモグロビンA1Cの値が良いことを条件に出すようにしているのだが、実際には馬の耳に念仏の患者さんも結構おられ難渋する。経営的なことと勘ぐられたりするのも不愉快だし、元々断る力不足なので、妥協することも多い。もう三分の一の患者さんは一ヶ月以上の処方になってしまった。
本当に医者としては情けないのだが、医学的に月に一度は診たい患者さんでも、ごねられると譲ってしまうことが時にある。人間には遠くを慮る能力が不足しているので、差を目に見えるように説得できないのだ。確かに半年一年であれば診察の間が空いても差がでないが、五年十年となるときめ細かい診察が奏を功してくると観測している。
断る力を付け、医学的な理由で処方間隔を決めることを徹底してゆきたい。安定して自己管理の出来る人なら5、60日分でも問題ないのだが、こうした患者さんはむしろ進んで毎月来られ、不安定で自己管理の不十分な患者さんが長期処方を望まれるのが現実なのだ。いつもそこにある現実の壁を、いくらかでも突破したいと考えている。