駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

春眠暁を覚える

2009年04月27日 | 自然
 どうも見栄えに囚われて薄緑のカーテンにしたせいか、天気が良いと朝早くから寝室が明るくなる。そうすると、あれ朝かなと眼が覚めてしまう。時計を見るとまだ5時、これは儲けたともう一眠りすることになる。これも春宵一刻値千金のひとつか?。こういう時いつも隣で寝ている人は微動だにせず熟睡しておる。どういう神経をしているのだろうか。どうも精密にできていない機械の方が丈夫で長持ちするらしい。
 朝の光を浴びて目覚めるというのは、生物である人間にいろんな意味で大切なのだ。人間は体内時計を持っていて、日の光が届かない穴蔵で暮らしても、一日の周期を感じて寝起きできるのだが、この体内時計は遅れる性質を持っている。そのため、朝の光を浴びて毎日修正しないとだんだん起床時間が遅くなっていってしまう。暗くなったら寝て明るくなったら起き出して活動する、冬はよく寝て夏は沢山活動するのは自然の理にかなっているのだ。お天道様を欺く電灯が発明された今もその法則は生きている。特に昼夜逆転で夜騒ぐ高齢者には明るい日差しを浴びせ、埃を払って手入れをしてやることが大切だ。寝ているからと寝かせておくと、昼夜逆転が始まる。
 春は眠いとしたものだが、春眠暁を覚えずは四月初め頃のことを言っているのだろう。もうすぐ五月、今の季節は早起きして、どんどん働けと太陽から指令が出始めているようだ。
 それとも私の場合は、ひょっとして年を取って目覚めが早くなったのかな。
コメント
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