折角東京へ出て行くからにはというわけで土曜の夜は江戸前寿司に挑戦した。銀座では目が飛び出ると行けないので、妥当と踏んで人形町へ。ここいらは明治の香りが残る界隈で隠れた名店が多いと聞く。
カウンターが満席なので唯一の椅子席に座る。どうも椅子席で握って貰うのは雰囲気が出ないので特上を二人前注文。特上は3400円で行きつけの店より三割り増しだが、驚くほどの値段ではない。
生姜でお茶を飲みながら待つことしばし、「お待ちどうさま」と女将が出してくれたのは、えっこれが特上と思うほど、地味な見かけだ。まあイクラのような軍艦物や海老などといった赤系統の派手な握りがないせいだろう。しかし、流石これが旨い。小振りで、しゃりが硬めで酢がややきついのだが、私の好みでもあり美味しく頂いた。しゃりは行きつけの店の半分くらいでネタも小振りのせいか軽く、一人前では腹7分目だった。追加で海老、小鰭、蛸を二貫ずつ注文した。まだ腹八部なのだが頃合いと、店を出た。
満足して表通りの方へ歩くのだが、どうも女房の機嫌が宜しくない。福沢諭吉の他に野口英世まで動員されたらしい。お決まりと握って貰う違いには複雑な物があるらしい。江戸前となれば納得のお値段と思うが、予想と違ったところがお気に召さなかったらしい。「調子よい、女将さん」。まあそんなものさと相槌を打って、こちらまでとばっちりが来ないようにタクシーを捜しに先を急いだ。
カウンターが満席なので唯一の椅子席に座る。どうも椅子席で握って貰うのは雰囲気が出ないので特上を二人前注文。特上は3400円で行きつけの店より三割り増しだが、驚くほどの値段ではない。
生姜でお茶を飲みながら待つことしばし、「お待ちどうさま」と女将が出してくれたのは、えっこれが特上と思うほど、地味な見かけだ。まあイクラのような軍艦物や海老などといった赤系統の派手な握りがないせいだろう。しかし、流石これが旨い。小振りで、しゃりが硬めで酢がややきついのだが、私の好みでもあり美味しく頂いた。しゃりは行きつけの店の半分くらいでネタも小振りのせいか軽く、一人前では腹7分目だった。追加で海老、小鰭、蛸を二貫ずつ注文した。まだ腹八部なのだが頃合いと、店を出た。
満足して表通りの方へ歩くのだが、どうも女房の機嫌が宜しくない。福沢諭吉の他に野口英世まで動員されたらしい。お決まりと握って貰う違いには複雑な物があるらしい。江戸前となれば納得のお値段と思うが、予想と違ったところがお気に召さなかったらしい。「調子よい、女将さん」。まあそんなものさと相槌を打って、こちらまでとばっちりが来ないようにタクシーを捜しに先を急いだ。