二年くらい前だったか、職員と昼飯を食べている時、事務のNさんのご飯が妙な色をしているのに気付いた。赤飯でもないし炊き込みご飯でもなさそうだ。「それ、何」。「五穀米ですよ。子供が好きなんで」。「へー」。
いい年をして何でも真似をしてみたくなるので、次の週末スーパーで五穀米を探した。驚いたことに五穀十穀十五穀十七穀とか色々ある。どうも穀数が増えると微妙に値段が高くなるようだ。試しに五穀十穀を購入した。女房は取りあえず何でも亭主のやることに反対するので、密かに自分で炊いてみた。どうして自分で飯を炊いているのかなと、挙動不審を見咎めた妻は炊きあがると早速点検、「何、これ」。無知蒙米な女は養い難し、「それはな、五穀米といって」。と一通り教えてやる。
何にでも直ぐかぶれるのだからと最初不味そうに食べていた妻も、今は三回に二回、十穀米を炊くようになった。「どうした」。「あなたが好きだから」。
否、これは本当は妻も十穀米の旨さに目覚めたのだ。ちなみに十五穀米とか何を入れたか二十穀米などというのまであるが、十穀くらいが味もよく値段も手頃でお勧めだ。
いい年をして何でも真似をしてみたくなるので、次の週末スーパーで五穀米を探した。驚いたことに五穀十穀十五穀十七穀とか色々ある。どうも穀数が増えると微妙に値段が高くなるようだ。試しに五穀十穀を購入した。女房は取りあえず何でも亭主のやることに反対するので、密かに自分で炊いてみた。どうして自分で飯を炊いているのかなと、挙動不審を見咎めた妻は炊きあがると早速点検、「何、これ」。無知蒙米な女は養い難し、「それはな、五穀米といって」。と一通り教えてやる。
何にでも直ぐかぶれるのだからと最初不味そうに食べていた妻も、今は三回に二回、十穀米を炊くようになった。「どうした」。「あなたが好きだから」。
否、これは本当は妻も十穀米の旨さに目覚めたのだ。ちなみに十五穀米とか何を入れたか二十穀米などというのまであるが、十穀くらいが味もよく値段も手頃でお勧めだ。