駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

政治はどこから

2008年06月26日 | 世の中
 一体何人くらいの人数でどんな関係があると政治が始まるのだろうか?
 医師会の総会があったので、出席して二、三質問をした。たいしたことではない、最近厚労省も力を入れている病院と診療所の連携について説明を求めただけだが、なんだか批判をされたと勘違いしたのか、全然質問と違うことに返答されたのでちょっとあきれた、政治家みたいじゃないかと思ったのはこちらの錯覚で小なりといえど医師会役員は政治家のようだ。議長の指示で別の担当者が適切な答えをされたので納得したが、違う土俵でそっぽを向いた受け答えをするのは政治家の特技というか極意のようだ。確かに、同じ土俵だと寄り切られたり、怪我をしたりと険悪な事態になりかねないので、すれ違う答弁をするのは異なる意見を持ちながら互いに生き延びる知恵なのかもしれない。
 同業のあつまりである地方の医師会では決定的な対立は少なく、どちらの意見が厚遇されるかといった面子が絡んだ小さな対立がほとんどだ。それでも異なる意見を融合させる技術は不可欠で、そうした活動と手法が政治の始まりなのだと理解している。
 この年になって今更だが、何で政治の世界はちぐはぐごちゃごちゃとしてスムースに事が運ばず、進歩がない?のだろうかと思う。これは自分が勉強不足だからそう見えるとというわけではなさそうで、政治や社会の勉強研究をした碩学?が、互いに譲らず時に激しい非難批評をしているのをみると、政治の勉強研究が建設的な融和にほとんど役立たないからのように思われてしまう?。
 もっとも、政治の問題は数千年で解決できるほど生易しいものではないのだろうとは思うが。
コメント
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