駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

何だか似ているぞ

2008年04月21日 | 
 直木賞の桜庭一樹と本屋大賞の伊坂幸太郎の写真を見て驚いた。なんだか凄く似ている。血の繋がりがあるのではないかとさえ思う。何処が似ているか、それは眼差し、いや眼光だ。顔の輪郭も似ている。個性的な美男美女と思う。
 いつもは、なんとか賞は読まないが、顔を見て読んでみることにした。文庫好き(吝嗇)なので、文庫を探した。桜庭さんの作品は上手く見つけられず、伊坂さんのオーディポンの祈り、ラッシュライフと重力ピエロを読んだ。私にはオーディポンの祈りが一番良かった。これを超える作品が書けているのだろうか?本屋大賞受賞作を読むかどうか微妙だ。桜庭さんの作品はどんなだろう、最後まで読めるか、楽しみだ。
 待合い室にいくつか雑誌が置いてある。ナンバー、サライ、暮らしの手帖、NAVI、ダンチューとナショナルジオグラフィック(これは数冊だけ)。それと絵本、サザエさんと赤塚不二夫の漫画。ひょっとしたら、患者さんたちの好みではないかもしれないが、自分も読むので自分好みにしてある。週刊誌は嫌いなのでない。テレビもない。
 よほど風邪でも流行らない限り、40分以上お待たせすることはないので、これだけあれば十分だと思う。本よりも知人友人とのおしゃべりを楽しむ患者さんも多く、診察室まで聞こえる大声で話す爺さんもいる。順番で呼んでも聞こえないほど難聴なのに、会話が成立しているのだろうか。順番の方は不思議なことに抜かされると直ぐ気が付くからいいのだが。
 まあ、小説より奇なりと言われる現世だが、待合室には安穏が望ましく、もし愛読者になっても待合室に桜庭さんや伊坂さんの本を置くことは無いと思う。
コメント
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