玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*遠くまで自転車で

2019年04月18日 | 捨て猫の独り言

 よく晴れて暖かい日の朝の朝だった。ふと思いついて杉並区にあるという真教寺を訪ねることにした。さて自転車でどのぐらいの時間かかるか興味があった。まず五日市街道に並行して走る玉川上水の桜並木を東へ向かう。かつて自転車通勤で何度も往復した五日市街道と別れて井之頭通をさらに東へ向かう。井之頭通の吉祥寺駅から環状八号線を横切る地点までの距離が長く感じられた。

 地図を見ると先日降りた仙川駅は南北に走る環八の西にあり、この日に目指した永福町駅は環八の東にある。なぜか仙川駅も環八の東側にあるかのごとく錯覚していた。やっとたどり着いた永福町駅の交差点を右折して永福通りを南へ向かう。下り坂の途中に、このあたりの地名の由来となった曹洞宗永福寺があった。永福通りを少し入ったすぐのところだ。永福通りに面した永福稲荷神社にはすぐ気付いた。そのすぐ隣奥が永福寺だった。

 坂を下ったところを三鷹市の井之頭池を水源とする神田川が流れている。橋を渡りこんどは坂を登りきると甲州街道に出る。このあたりの甲州街道の真上には首都高速新宿線の高架がかかり永福料金所がある。このあたり曹洞宗と浄土宗ばかりの寺が八つほど緑道をはさんで街道沿いに並んでいる。その一番奥に真教寺はあった。門から少し離れた道端に「親鸞聖人御尊像奉安・真教寺」の看板がある。正門は鉄格子の高い扉で、寺らしくない門構えだ。寺はゆるやかな細長い傾斜地に建てられていた。

 

 門からは植え込みのある細長い通路が続いているが、人影もなく立ち入ることは遠慮した。フェンスを隔てて隣には真教寺とは対照的に光り輝く広大な墓地が見える。まずはその和田堀廟所を見学することにした。中央の桜並木が今を盛りと花を散らしている。真教寺と同じで昭和の初期の頃に築地から移転したようだ。樋口一葉、古賀政男などの墓所がある。再び真教寺に戻ると門の中で住職の奥さんと思われる方が草木の手入れをしていた。親鸞、玉日、九条兼実の三体像の拝観は勤労感謝の日の報恩講の後なら可能と教えてくだされた。

 

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