玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*「苦情」いろいろ

2019年08月12日 | 捨て猫の独り言

 玉川上水の柵の内側で、季節になるとそれはそれは見事に咲くヤマユリがあった。我が家から数分しか離れていない場所にそれは咲くのだった。今年はそのヤマユリに異変が起きていた。時期が近づいても茎や葉が確認できない。悔しいことに盗掘されたに違いない。これは私の花だと言っていた孫の「りり」も今年はついに見ることなくアトランタに帰った。

 

 今年も甲子園で炎天下の熱戦が続いている。テレビに映ることの多いバックネット裏の最前列あたりには、今では招待された野球少年たちがおとなしく、すまし顔で陣取っている。少し前までは「8号門クラブ」のおっさんやら、おばはんの姿を確認するのが私のひそかな楽しみだった。あの曰く言い難い庶民的な情熱を、社会は良識という名のもとに排斥した。

 小平市ではこの4月からごみの有料化が始まり、戸別収集に変わった。今まで燃やさないごみだった革製品、ゴム製品、カセットテープなどが燃やすごみに変わった。3世帯以上でグループを作れば週1回生ごみを回収して「たい肥化」するシステムがあるようだ。燃やすごみ用の指定収集袋の頑丈なことに感心した。どんなにぎゅうぎゅうに詰め込んでも破れることはない。破れやすいという苦情をあらかじめ避けたのだろう。

 その是非について住民投票も行われた小平市でも、都の道路建設事業が着々と進行している。隣の国分寺市では道路予定地の立ち退きはほぼ完了して住宅は撤去されている。小平市部分は遅々として進んでいない。それでも櫛の歯が欠けたように空き地が目立つようになった。そのすべての空き地はアスファルトで覆われ、頑丈な金網のフェンスで囲われて立ち入ることはできない。雑草を何とかしてくれとか、安全対策が不十分だとする苦情を避けるためだろう。

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